両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

常時50枚の釣果と大助を釣り上げるために

 ヘラブナ釣り マナー違反・・・1

 どんな世界でも他人に不快感を与えないためのマナーは存在します。日本人なら食事のマナーは結構煩いのですが、最近はそのマナーも余り煩く取り上げられなくなっているような気がします。それは1つに親がそのマナーを知らないからではないでしょうか。
 1つには箸の持ち方ですょう。親が正式な箸の持ち方が出来ていないと子供にも教えられなくて、結果として子供は使いやすい箸の持ち方を覚えてしまい簡単には修正できなくなってしまいます。実は私もそのひとりではあるのですが、見た目には多分解らないほど巧妙なごまかし方をしています(笑)。


 箸のマナー違反というと何が思いだされるでしょう。簡単に釣り上げますと寄せ箸、押し込み箸、刺し箸、迷い箸、渡し箸、立て箸、にぎり箸、さぐり箸、ねぶり箸、涙箸、かき箸、空箸、受け箸、たたき箸、移り箸、すかし箸、押しつけ箸、拾い箸。これだけでも18ものタブー視されている箸の使い方があります。読んで字のごとくで理解していただけると思いますが、にぎり箸は箸を握るのではなくて箸を持ったまま他の器を同じ手で同時に持つことです。例えばご飯を左手で右手に箸を持っている状態で右手でお椀の味噌汁を飲む状態です。子供がやりがちな行為ですが大人でも見かけることが案外あります。


 そうそうテレビの食レポをしているタレント達を見ていると、箸で持ち上げたものが落ちないようにでしょうか左手を添えて食べている風景を見ます。あれは手皿と行ってみっともない行為なのですが、何を勘違いしたのか綺麗な所作とでも思っているのでしょうね。偶に知り合いでも見かけるのですがその時は自宅でも左手を添えていますか?って聞くと、いや自宅ではしていないと返答されました。つまりそれが良い作法だと思っているんですよね。
 それを指摘すると例えば刺身などで醤油が落ちるのを防ぐためと返ってきたことがあります。では手に落ちた醤油はどうするんですか?と聞くと答えられないんです。食べ物が手に落ちたらどうするんですか?って聞いても答えられないんです。
 醤油が落ちるのがいやだったら醤油皿を持ち上げれば良いだけ、食べ物が落ちるのがいやだったら懐紙を添えれば良いだけなんですが、そんな上品な所作をされている方を見るのはホトンに希です。以前祇園でそれはそれは楚々とした麗人が懐紙をもって食事をされている様子を見たことがありますが、着物姿と相まってそれはそれは美しい所作だったことを覚えています。


 あーーーっ。また随分と脱線をし過ぎてしまいましたが、ヘラブナ釣りでのマナー違反は一体どんな行為になるのでしょう。当然野池と釣り堀とでは違っているはずです。釣り堀では桟橋の極近くを釣ることはルンペン釣りとして禁止されています。また端に釣り座を取るのも通称「しょんべん」と表現して余り良いようには受け取られていないでしょう。但ししょんべんポイントはマナー違反で華く単に少しみっともないってだけです。


 勿論撒き餌なんてのはもってのほかとなっているのですが、他の釣りでは許されている撒き餌がどうしてヘラブナ釣りでは禁止されているのでしょう。詳しい方は是非教えて下さい。


 個人的に釣り堀で一番のマナー違反と感じるのは横合わせです。野池なら好きな釣り方や合わせ方をされたら良いと思うのですが、狭い範囲で他の釣り人がいるのですから横に振り上げる合わせ方は問題だと感じています。とても危険な行為であり毎回隣にいると気になった仕方ないのです。
 ただ案外そんな合わせ方をする方はベテランさんに多いのですが、トーナメンターやインストラクターの一部でもそんな合わせ方をされるのですから困ったものです。


 またあるときなど餌打ちされるときに針先が私の胸に当たって振り込まれたのです。流石に横に逃げましたが癖になっているんでしょうね。


 他にも竿の上げ下ろしなど仕掛けの投入や竿掛けに置いた瞬間などにバシャと水面を叩く人がいます。あれはいったいどうした行為なんでしょうね。道糸を沈めるにしてもソッと振り込んでスッと手前に引けば沈めることが出来ます。いちいち水面を強く叩く必要はないと思うんですが、それも1つの癖になっている可能性があります。
 トーナメントの最中にもそんな竿の扱いをされている方を見ますが、仮に特別な意味があるのだとしてもみっともないと私には感じてしまいます。


 実は短竿を使っている場合に餌の投入で敢えて水面に音を立てる方法があります。音を立てることでヘラブナは餌が貰えるとの習性を利用して寄せることが出来るのです。それを狙った行為なのかどうかは知りませんがやはり見苦しいと感じてしまうのです。
 同じように竿受けにも音を立てて置く人がいますが、竿が折れる箇所の一番多いのがその竿掛けの枕の位置ですがその次ににぎりの近くを乗せる万力の部分なんです。その為にも優しく扱う方が良いと思うのですが、昔のような肉厚の竿ではなくて最近の軽量系の竿で折れる多くの場合その箇所になっています。


 枕の箇所で強く竿が当たらないためには竿を置く前に竿先を先に水中に入れてそっと置くようにすると、強い衝撃を与えませんので静かに乗せることが出来ます。これは餌を振り込んだ後も同じ事ですから1度試してみて下さい。


 そしてスレで掛ける割合の多い釣り方も問題でしょう。本人はスレで釣りたいとは決して思ってないと思うのですが、スレが多いのは何らかの原因があるはずです。その原因を如何に減らすことが出来るかの工夫をすることで、全くゼロになることはないと思いますが確実に減るはずです。
 つまりスレが多いのは今の釣り方に原因があるのかそれとも当たりの見定め方が間違っているのかです。取り敢えず床取りのし直しと当たりの見定めをし直すことから始めれば随分と違っていると思うのですが、スレで頻繁に釣られる行為はやはりマナー違反と捉える事が出来るのではないでしょうか。
 実は私も合わせた瞬間は空振りで少し竿を上げた瞬間に針掛かりする事です。イメージとして底から20~30㎝上で掛かるスレ掛かりですが、これは防ぎようがないのですが掛かった瞬間スレてしまった事が解ります。


 また最近は減っているのですがたばこの喫煙問題です。その昔はたばこを吸いながらなんてのはごく当たり前のことでしたので、釣り堀でも各釣り座に吸い殻入れが用意されていました。流石に随分と減ったと思うのですが一部にはまだまだ残っています。
 ただ私もその1人ではあるのですが最近は禁煙されている方が多くなっています。ヘラブナ釣りは屋外のことですから良いだろうと思われている喫煙者は多いのですが、喫煙しない者にとっては隣で吸われると流れてくる副流煙が案外強く感じてしまいます。喫煙者の方は案外無頓着に吸われていますが辞めてくださいとはなかなか言えないんですよねぇ。


 実際どの程度の喫煙者がいるかですが厚生省の発表を見ますと、平成元年の男の全年齢を合わせて約55%の方が喫煙者でした。それが令和元年ですから30年後になりますが30%を下回る人口まで減っているんです。
 面白いことに女性では全年齢平均では全く変化がなくて人口平均10%で推移しているのです。
 ただ面白いことに70歳を超えると男女とも喫煙者が減っているのは、正に残された命の年数がカウントダウンを開始しているためでしょうか。それならもっと早く禁煙すべきだと思うのですが、30~40代が圧倒的な数を締めているのはストレスを抱えているためか、まだまだ命は無制限とでも思えているためでしょうか。
 喫煙期間と同じていどの期間が過ぎて初めて禁煙の効果が現れると言われていたのですが、最近は喫煙経験があるだけで慢性病や成人病の危険因子が高まっているとのことですから、辞めるには早いほうが良いに決まってたいます。喫煙者は好きなたばこを止めるならシンでも良いなんてバカなことを言う人がいますが、そんな人に限って肺炎になると恐怖におののくのですから、今この瞬間に禁煙されることをお勧めてます。あっまたまたマナー違反から脱線してしまいました。


 他にも色々とあるでしょうが特に他の釣り人に不快感を与える最たるものは、釣り場で大声で話をしている人たちではないでしょうか。どうでもいい話をそれも下種(げす)な話題を振りまいては下卑た笑いをしている様は品性を疑ってしまいますが、ヘラブナ釣りはもっと高貴な釣りではなかったのでしょうか。少なくとも釣りに関する話題ならまだしも聞くに堪えない話題は良い加減にしてほしいものですね。特に釣りクラブの例会などでは特にその傾向が多いと感じますが、釣りクラブこそ他の釣り人に対する模範となるべき団体だと思うのですが如何でしょう。釣技を教えるだけでなく池でのマナーも教えるのがベテランさんの仕事と思います。
 ただ昔はこうだったとの懐古趣味はいただけません。そこは時代にマッチした臨機応変さは必要なことと思います。


 人の振り見て我が振り直せですよね。ハイ頑張ります・・・出来るかなぁ。