両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

常時50枚の釣果と大助を釣り上げるために

 ヘラブナ釣り 当たりを読む スコープの薦め

 私はある程度の長竿が好きですからどこの釣り場でも出来るだけ長めの竿を出したいのですが、晴れた日などでとても浮きがよく見えますので裸眼で浮きの変化を見定めようとするのです。
 ついつい一節ツンと入る当たりですから裸眼で見て取れると思っているのですが、私の場合は沖の底釣りですから水深2m程度の場合は、18尺を出していますとその浮きの位置は約8m先にあります。その浮きの動きも裸眼で捉えられると思っているのですが、実際大きな当たりは認識できて釣り上げる事も出来るのですが、私の場合は底釣りですから宙釣りのような大きな当たりは殆ど出ないのです。余程大きな当たりだとしても2節が関の山で1節か1節の半分程度の当たりが多く出ます。


 それが一向に触りすら出ない日が朝から続いていたんですが、スコープを出して覗くと静止していたと思っていた浮きは、実に様々な動きをしていた事に驚いたのです。
 スコープを通してよくよく見ていますと黒線程度のツン当たりはでいたではないですか。それを合わせると綺麗な上唇センターで釣れてくるのですから、浮きが裸眼でもよく見えるは思い込みでしかないだろうと思うわけです。


 但し裸眼で通されている方はそんな小当たりを掛け合わせるのではなくて、しっかりと入る節当たりを合わせる事で大助を釣り上げるようにされているのですから流石としか言い様がないのですが、私的には小当たりでも合わせある程度の数を釣り上げたいですから、大きな当たりが出るまで待てないんですよねぇ。


 今回はその当たりそのものを読む難しさの話です。浮きを見ていますととても不思議な動きをする事があります。底釣りですから餌が着底するとそれ以上浮きは沈まないはずです。ところがゆっくりと沈みそのまま静止していることがあります。魚が道糸などにスレて浮きが沈むことはありますが、そんな場合は必ず元に戻ってきます。また反対に浮きが何節分か上がってそのまま静止していることが起きます。
 底釣りで理想的な当たりは少し浮かせてツンと入る当たりですが、そんな当たりは1日に何度も起きないので偶に出て釣れるとなんとなく嬉しくなるのですが、少し浮かせた浮きが入ることなくまた元に戻ることなく浮いたままになるんです。
 これが団子餌なら徐々にバラケて餌が軽くなったために浮きが戻るのはよくわかるのですが、私の場合はうどん餌ですからジャミの猛攻にでも遭わない限り餌の状態はそのままなんですよね。
 勿論底釣りですが餌はやや前方にありますのでヘラブナが起こす水流など馴染み分が解消しただけかも知れません。反対に沈んだままになるのは餌が移動してなじみ巾が多くなっただけかも知れません。何れにしてもヘラブナが寄っている証拠でもありますのでそのまま待てば良いのですが、その後一向に食い当たりに繋がらないことも起きています。


 ところが黒線に満たないほどの小当たりを出していることがあるんです。それこそ当たりと言えないほどの小当たりで微少と表現する方が良いかもしれません。一瞬浮きが静止したような当たり方もありますがそれを掛け合わせるとしっかりと上唇センターで釣れてくるのですから不思議ですが、それはヘラブナの吸い込み力が弱いのではなくて、吸い込み方の違いとハリスの弛みなどの要因だとは思います。


 その他当たりとは思えないような浮きの動きが出たりしますが、この当たりはスレだとか水流だとか決め付けないで、先ずは合わせてみて食い当たりかどうかを確かめるのが正解ではないかと思っているのです。結果としてカラ合わせをしたとしても餌打ちの回数が増えるのですから寄せが増えると思って、さっさと合わせて今日の当たりを探る事が重要ではないかと思う訳です。
 ただ一節の食い上げ当たりはなかなか読めないんですよねぇ。それが的確に合わせられると大釣りが出来るのですが、反対にいうと食い上げ当たりが出る日は食いが良い日とも言えるわけです。そうかと思うと浮きの肩まで出るような大きな食い上げが出ているのに乗らなかったりと、水中では一体どんなことが起きているんでしょう。


 でも池の水が透明で底まで見回せたとするとどんな気持ちで浮きを見続けることが出来るのでしょう。思った以上に寄っていることが解り当たりが出ないことに焦るのか、反対に全く寄っていないところに虚しく餌を打ち込んでは浮きを凝視しているのか。もし何もいないところで釣っているのだとすると、嫌になってサッサと帰り支度しているかも知れないですね。池の水が濁っているからこそ釣り続けられるのだとすると、水中の様子は見えない方が良いのかも知れないですね。


 何れにしてもスコープの役割はとしても重要でこの程度の尺数ではスコープは必要ないと思うのではなくて、出来るだけスコープを使って浮きの変化を捉える事に努力することで釣果が増えると思うわけです。
 但しスコープの性能か悪いと目がとても疲れてしまいます。また上手く見えなかったりしますので、ある程度性能の良いスコープを使うべきでしょう。その為には実は釣具店で売られているスコープではなくて、カメラ店や大型の電気店に並んでいるスコープを使うべきと思います。勿論釣り用ですから高倍率のスコープは必要なく、反対に高倍率のスコープは使い難いだけでしょう。またオートフォーカス機能のあるものも避けた方が良いと思います。オートフォーカスやフリーフォーカスは焦点距離が遠くて釣りには使えません。最低でも確認する箇所は最短合焦距離で、コレが近いほと浮きまでの焦点距離が短いことになります。もう一つがアイレリーフです。この距離が長いほど視界が広く見えますのでメガネが使えます。
 お薦めの1台はコレ・・・比較的低価格で使い安いかと

■倍率 : 6倍
■対物レンズ有効径 : 21mm
■コーティング : フルマルチコーティング
■実視界 : 8.5°
■1000m先の視野 : 148.6m
■ひとみ径 : 3.5mm
■明るさ : 12.3
■アイレリーフ : 13.2mm
■最短合焦距離 : 3m
■目幅調整範囲 : 57~72
■サイズ(W×H×D) : 110×91×37mm
■重量 : 200g


 6倍ですから6m先の浮きが1m先にあるように見えるって事になります。最短焦点距離も3mでかすから9尺以上で使えるのですが流石に近すぎますので必要ないと思いますが、釣り用としては使い安いと感じています。
 釣り用の安いスコープはおもちゃ同然でグラスの色もとても変ですし焦点も左右で個別調整が出来ません。人の目は左右の視力は違っていますので左右個別に焦点を調整してこそ浮きの細かい動きが見えるはずです。


 でも・・・当たりを探るためだとしても空合わせを続けると虚しくなってしまうんですよねぇ。まして長竿を出していると空合わせばかりだと合わせ動作が面倒になって合わせそのものが億劫になってしまいます。やはり的確な当たりをバシッと合わせたいですよねぇ。


 実際にこの当たりこそ食い当たりと決め付けている釣り師は釣果が伸びず、取り敢えず合わせて当たりを策っている方の方が釣果が伸びる傾向にありますので、今日の当たりはどれだろうと探るのも良い方法です。ただ同じ池でも黒線程度の当たりしか出ないと言われていても、私には一節の当たりが出ていることもありますので、それはその日の池とヘラブナのコンディションだけではなくて、その日の仕掛けや餌の状態などによる違いだろうと思うんです。


 何れにしてもベテランさんの浮きを読み解く能力を少し分けて頂いて、しっかりと釣果を伸ばしていきたいと思いますが、その前にしっかりとした当たりが出せるようにする方が先ですよね。当たりは出るのではなくて出すものだ・・・ですよね。


 ハイ!!頑張ります。。