両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

常時50枚の釣果と大助を釣り上げるために

 ヘラブナ釣り 水温と風の関係

 単純な話として南風が吹くと水温が上がり、北風が吹くと水温が下がります。では水温が上がると釣れるのか。反対に水温が下がると釣れないのかですが、どうもそうとばかりいえないような気がしています。


 ただもう少し単純な話として風が吹くと波立ちますので、水中の溶解酸素量は増えるわけですから、間違いなくヘラブナは活性化するはずです。ところが不思議なことに風に向かった釣りをすると良く釣れて、反対に背中から風を受けると釣れないのです。
 仮にそうだとしても私的には背中から風を受ける位置に入るのですが、それは風の影響を受けない程度の沖打ちをするからであって、短竿ではもろに影響を受けてしまうのではないかと思っています。


 1つには吹き寄せる風によって波立ち依り溶解酸素量が増えるのですが、同時にその場の水の濁りも増えてしまいます。結果としてヘラブナの警戒心を取り除くことが出来ますので、良く釣れる事となるのではないかと思っています。
 ただこれも岸からの釣り座であって浮き桟橋ではまた違ってきます。浮き桟橋の場合は発泡スチロールやドラム缶などのフロートが入っているはずですが、そりのフロートのある位置を釣り座にして背中から風を受けるポイントを選ぶことで、変に浮きがシモレたりしなくて釣りやすいのですが、浮き桟橋は沖にありますので風による水温変化の恩恵はないと思っています。


 風と水温の関係について話を進めましょう。風が吹くと波立つのですが波立つ原理は、風によって押されているのではなくて、水面近くの強い空気の流れによって負圧になり、その結果水面が持ち上がってしまいます。それが波が起きる原理なのですが台風など強い風が吹くと、低気圧の影響もあって水面を押さえつける力が弱まり簡単に水面が盛り上がってしまいます。その結果として大きな波となって打ち寄せるわけですが、これは池でも同じ理屈ですから風が吹くと水面が持ち上がります。


 池の水温は水面ほど高いわけですから、風によって持ち上がった水面がまた風によって吹き寄せられてしまいますので、風が当たる側の水温が自動的に上がる理屈になります。


 ただこれはあくまでも理屈であって必ずそうなるともいえないのです。冬場の北風は風そのもの温度が低いために、風に晒された水面は温度を下げてしまいます。結果として冬場は北風が吹き寄せる側の水温が下がる理屈になります。但しそれ程強くない風の場合は、やはり水温を上昇させてしまうんです。また反対に冬場に南風が吹くと気温が高いので、温められた水面近くの水がそのまま寄せてきますので、冬場の南風が吹く日は向かい風になるポイントが有利となるはずです。
 実はこの実験にはある程度のデーターが残っていて、単純に風が吹くと水温が上がる日と反対に水温が下がる日であり、大凡ですが2対1の割合で水温が上昇するんです。


 私的には軟弱ですから基本的に風裏を選んで釣り座を決めるのですが、少々の風などお構いなしの猛者の釣り人は、向かい風側に釣り座を取るのも選択肢に入れて実験をしてみて下さい。
 
 そうそう夏場は吹き寄せる側に入るとジャミの猛攻に遭う可能性もありますので、それも実際試していただければと思うのです。