両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

常時50枚の釣果と大助を釣り上げるために

 ヘラブナ釣り 雨の日の浮き選び

 ヘラブナ釣りをしていますと浮きの性能によって当たりの出方が随分と違っていることに気がつきます。節のあるツン当たりの出やすい浮きとどちらかというとゆっくりとヌーッと入る浮きに大別されるように感じています。
 勿論ヌーッと入る浮きでもツン当たりは出ますし、ツン当たりの出やすい浮きでもヌーッとした当たりが出ることもありますが、出現する確率の問題であってどちらが良いとか悪いの話ではなく、どのような当たりが出やすいのかを理解した上で合わせ動作に入る必要があると感じています。


 実は私は底釣り限定ですからヌーッと下り当たりは本来合わせる当たりではないのですが、そんな当たりでも上唇センターで釣れてくることがあります。どちらかというとツン当たりの出やすい浮きでヌーッとした当たりはスレが多いのですが、ヌーッとした当たりが多い浮きでは高確率で上唇センターで釣れてきます。ただその中でも何故か口の横に掛かっている事も多いのです。ということは浮きだけの問題ではなくて使っている餌や底の状態によって、否応なしにヌーッとした当たりが出てしまうのかも知れません。また針の段差による当たり方の違いかも知れませんが私にはまだ検証が出来ていません。


 さて今回は雨の日に使う浮きはどんな形状が適しているだろうとのお話です。梅雨時期には当然雨の日に使う浮きが前提です。雨の日は水面が叩かれますので小当たりはとても見難いはずです。底釣りでは黒線程度の当たりは案外多く出ますが、波紋が大きいと殆ど判別は不可能でしょう。
 また雨が降ると自然と水流が発生しやすくて、それは水面だけなのか池全体の水が動いているかはわからないのですが、水面に漂う枯れ葉などを見ていますと一定方向に移動していきます。当然浮きももたれてやや斜めに傾く事も起きてしまいます。
 また日によっては風が強くなる事もあります。単にシトシトと降ってくれていると良いのですが、風が伴うと余計に浮きは見辛くなってしまいます。


 そんな日には使う浮き選びのお話です。単純に当たりを上手く表現させるにはオモリがそれ程乗らない軽い浮きの方が良いはずです。ところが短竿の落とし込み釣りは別として中長尺で沖打ちをする必要がある場合は、ある程度のオモリが乗ってくれる浮力の高い浮きが使いやすいはずです。
 そしてそんな浮きの良いところは水流に対しても強いことです。簡単な流れでは流れないばかりか水面の流れ程度では意に介せずに静止してくれるのです。勿論トップを深なじみに設定する必要はあります。その結果風にも強い立ち向かってくれますので見やすい形状を保持してくれます。


 そして肝心なのが浮きトップの形状です。底釣りなどでは比較的浮きのトップは短めに設計されているのですが、深宙用のトップの長い浮きを使うことでより一層理想的な釣り方が出来ると思っています。
 ただそのような形状の浮きの場合のトップは細めが使われているのですが、可能であれば太めのパイプトップかまたは逆テーパーのトップの形状がとても見やすいと感じています。


 実際釣れる釣れないの最後の判断は浮きに出る食い当たりを的確に捉えることに他ならないはずです。的確な食い当たりを見定められてこそ合わせ動作に移す事が出来るのですから、当たりを見逃すようなまたは当たりとして捉え慣れていない浮きでは釣りにならないはずです。
 先日のことでビックリするような浮きを使われていた猛者がいました。それは竹の箸そのものに見えました。箸の持つ方に節が塗り分けられていて物を掴む方を削って浮きゴムに刺しているように見えるのです。正に竹箸の1本物です。これにはビックリしましたがそれでも的確に合わせて釣り上げておられるのですから、人の意見に惑わされることなく自分に適している浮き選びこそ釣果に繋がるのではとは思いました。


 でもねぇ。はやり理屈に合った浮き選びの方が浮きに対する信頼度は高いと思うのですが如何でしょう。