両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

常時50枚の釣果と大助を釣り上げるために

 ヘラブナ釣り 破竹(ハチク)とヘラブナ釣り

 ヘラブナ釣りと破竹のお話です。孟宗竹の竹の子は4月ごろに最盛期を迎えますが、竹の子は土中に埋もれている状態を掘り出しますので、素人の範疇では到底無理で京都では管理されている竹林は畑ですから当然一切入ることは出来ません。無理に押し入って竹の子を掘ると間違いなく窃盗ですし、京都の竹の子はとても高価ですから罪も重いに違いありません。


 そんな本職の竹の子は全く無視して今回は釣り堀の敷地内にある破竹の竹の子のお話です。私が訪問させていてただいている池には直ぐ近くまで破竹が生えています。いってみれば自然状態の破竹ですから土中の栄養も少ないのでしょう。そんなに太い破竹は生えていませんが、そんな破竹だからこそ簡単に採取する事ができます。


 実はその釣り堀では竿を上げた時に仕掛けが絡まないように伐採を繰り返されています。当然破竹が伸びる以前に刈り取る方が楽ですから、破竹が生え出すとそれこそ毎日刈り取らなければ次から次と生えてしまいます。


 そこで池主の許可を頂いて破竹を採取していきます。当然ヘラブナ釣りの合間に採らせていただくのですが、ヘラブナを釣り続けていても気が気ではありません(笑)。といって早く刈り取ると竹の子の状態が悪くなりますので、帰る直前に採るのが良いのですが気が焦っていますのでゆっくりと待てないのです。


 そこでランチの時間に土手に登ってはポキポキと折って採取します。カマなどを使うと楽なのですが、実は破竹は地上からポキッと折れるところまでが美味しく食べられます。竹が縦に割れるような折れ方をする部分は硬くて食べられないのです。
 少しでも太い竹の子を片っ端からポキポキと折っていくのですが、ヘラブナを釣るより楽しくなってしまってなかなか終わりません。


 実は破竹の竹の子は竹の皮が多くて、竹の子から竹の皮をはずすと3分の1程度に減ってしまうのです。コンビニ袋に一杯とったところでたいした量にならないのですがこの時期の楽しみの一つです。


 ヘラブナ釣りをしていても目に入る淡竹です。誰かが採取してしまうと後の祭りですから気が焦ってしまいますが、ヘラブナ釣りは大会でもない限りなんの土産もありませんが、淡竹をお土産にすると家人も喜んでくれるはずです。但し竹の皮が大量に出てしまいますので、出来れば竹の皮を外すところまで済ませると家人に負担を掛けなくて良いわけです。但しその竹の皮もしっかりと片付けて台所を綺麗にしておかなければそれこそ怒られてしまいます。


 下茹でもそんなに難しくなく孟宗竹ほどえぐ味も多くありませんので、何も入れないでただ水から茹でるだけで大丈夫です。その後若竹煮や竹の子ご飯など調理すれば良いのですが、もし硬い部分があればラーメンに入れるシナチクにすると美味しく出来上がります。
 私はシナチクに調理してからジップロックに入れて冷凍にするのですが、それで翌年まで楽しんでいたりします。無くなった頃にまた淡竹の季節がやってくるのですから、ニョキニョキと出だす頃にはヘラブナ釣りの方が名目となって淡竹採取に勤しむのであります。