両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

常時50枚の釣果と大助を釣り上げるために

 ヘラブナ釣り 今日の餌のブレンドは有効か

 釣具店には多数多数の餌が売られています。その餌袋の裏には何と何を何対何でブレンドをすると書かれていたりします。また粘りの強い餌にバラケ性を持たせるためにバラケの強い餌を混ぜると良いとか、反対にバラケの強い餌を餌持ちしやすくするために粘る餌を混ぜるとか、色々な特性を生み出す方法が説明されていたりします。


 仮にグルテンダンゴという名称の餌があります。この餌の特性として次のような説明が付け加えてあります。
 グルテンが麩を包み、落下途中のバラケを抑えてタナまでエサを持たせます。そして狙いのタナで膨らみ、芯が軟らかくなるのでカラツンが減少します。
 なんかとても優れている餌のように感じますが、続けて次のようにも書かれているのです。
 お使いのエサにブレンドすることで、軽くてしっかりタナまで持つエサに仕上がります。
 この使っている餌にブレンドをさせることで有効な餌が作れると書かれているのですが、ここで不思議なことを感じないでしょうか。現在使っている餌がバラケ易い餌だとするとグルテンによってバラケが抑えられることになりますが、反対に締まってバラケ難い餌にブレンドすると、今度はグルテンの影響によってその締まりが余計に強調されてしまわないのでしょうか。


 もしどちらのタイプにもブレンドすることで有効な餌が出来るのだとするならば、どうして初めから仕上がりを想定した餌として販売しないのでしょう。

 実はこの餌にはとても面白いブレンド方法が書かれています。それがこれです。


 基本ブレンドパターンとしてカルネバとバラケマッハというまさに正反対の性質のある餌をブレンドして作り上げるように指示されています。カルネバを入れて粘らせバラケマッハでバラケさせる。正反対の餌をブレンドするということは相乗効果で優秀な餌になるとのことでしょうが、素人的には+-でその性質を相殺してしまい効果が0になってしまうのではなかいかと思えるのです。
 だったら何も混ぜないで良いのではないかと思えてしまいますし、仮にその両方をブレンドすることを前提とするのであれば、初めから混ぜておくべき餌であって、開発途中のまだ仕上がっていない餌として売り出されてしまったと思えてしまいます。


 別にマルキューを批判しているのではないのです。実は案外多くの釣り人が餌はブレントするのが当たり前だと思っているフシがあるのです。多分ブレンドにはなにか良いこともあるのだろうと思うのでしょうが、また餌メーカーとしてもブレンドしてくれることで余計に売れるのですから、商売上は売れる方が良いに決まっていますのでより多く売りたい気持ちもわかります。


 しかし餌メーカーとしての姿勢としてそれでいいのでしょうか。釣り人側にも何か勘違いしているような気がしてきます。


 Aという餌とBという餌をブレンドして作り上げた独自配合の餌で仮に爆釣したとします。次にAという餌とCという餌をブレンドするといい釣果が出なかったとします。ではその原因はCにあるのでしょうか。それともAとCとの相性が悪かったのでしょうか。何れにしてもAとBを混ぜるのが正解だと思ってしまいます。


 ではAとBのブレント餌でいい釣果が得られなかった場合はどうでしょう。その時の解釈はこの餌が悪いのではなくて、その時期や季節要因によるものだろうとの解釈になってしまうでしょう。
 もしそれがAとCのブレンドの時に余り釣れなかったのは餌の性だと決めつけたがために、次の釣行では爆釣したかも知れないチャンスを逃してしまっていることになります。実は餌のブレントそのものが有効であるかないかではなくて、季節要因として釣果差がヘラブナ釣りには大きく影響をするものだとするならば、現実的にはまさにその通りと思うのですが、餌の選択やブレンドは余り関係ないのかも知れないと思えてきます。


 実際同日同じ池で皆が同じ餌を使っているはずもなく、またブレンドに至っては全く違うもので釣っているはずですから、それでも池全体として良い日もあれば撃沈してしまう日もあるのですから、今日釣れなかったとしてもそれは餌が悪かったわけではないと思えてきます。


 もしその餌が有効であるかないかは1年を通してい続けて初めて答えが出ると思えるのです。
 
 今日釣れなかったから新しい餌を買いに行こうはいくら何でも答えを早く出しすぎのような気がしてきます。同時にブレンドそのものが初めから想定されているグルテンダンゴのような餌は別としても、単品で使用できるものだとするとそれだけで良いような気がしてきます。
 仮にブレンドすることでいい釣果が得られるとするならば、日曜釣り師のような釣り人が思いつく程度のことは、餌メーカーは毎日研究を続けているのですから、とっくに試した後ではないかと思うのです。
 
 とはいえ未だに新しい餌が作り続けられています。その中で単品使用を前提として作られた餌であるならば、その餌を単品で使うのが良いのではないかと私自身に対する戒めも含めて考えてしまいます。 


 まっ結果が伴えばなにをしたっていいのですけどね。