両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

常時50枚の釣果と大助を釣り上げるために

 ヘラブナ釣り 当たりの見定め1

 冬期の当たりはとても小さいと感じるのですが、特に厳寒期はこんなのが当たりだろうかというようなものまで、綺麗な上唇センターで釣れてくることがあります。この理屈はなぜだかわかりませんが、同じように口の中に吸い込まれているのですから、本来はもっと大きな当たりが出ても良いはずです。実際綺麗な一節当たりを返してくれることも多々あるのですが、極小さな当たりを出す意味がわかりません。


 この映像を見てください。超有名な釣り人小山圭造さんの釣り方ですが、とっても参考になるお話をされていますが、その全般の話で話ではなくて14分36秒に出る当たりを合わされています。この場合はバラグルセットでの底釣りですがとても当たりに見えないような、浮きが波で揺れたかな?って程度で合わせて釣り上げられました。私的には当たりとは解釈できない当たり方ですが、こんな当たりも当たりなんだと改めて教えられた気がします。

小山圭造 初心者向けバラケ・グルテン底釣り


 一般的にパイプトップが盛期用の浮きだとするし、ムクトップは冬期の浮きだと思うのですが、それだけでなくトップに刻まれている節の間隔もとても重要だと思っています。


 底釣りでのヘラブナの当たりは一節のツン当たりと表現しますが、その一節も浮きのトップに刻まれている節1つ分ですが、その節の巾は浮きによって随分と違っています。
 当たりが比較的大きい時期では、大きく変化がわかりやすいような巾の広い節が適していると思うのですが、小さくな当たりを的確に捉えるためには一節の巾が広い浮きを使っていますと一節の半分程度の当たりの表現となります。それが節間の狭い浮きでは一節のツン当たりとして捉えられるのです。つまり巾が広いために見逃してしまう場合があると思うのです。その為にイメージとしては盛期の半分程度に細かく刻まれているトップが適していると感じます。


 同じ1節の当たりだとしても巾の広い節1つ分だと、狭い節にすると2つか3つの節当たりとなっていることになります。広い間隔の一節も一節のツン当たりですが細かい節の一節も一節当たりとなります。


 何が言いたいかと言いますと、小さな当たりも1節のツン当たりとして捉えるためには、細かく刻まれた浮きでしか確認できない当たり方になっていると思われます。それを盛期と同じような間隔の広い節が刻まれていますと、見逃す当たりが極端に増えてしまっていることにならないでしょうか。


 増して細かい間隔の1節当たりが出ればまた良い方で、黒線程度の当たりが出ることも多々ありますので、その小さな当たりを的確に捉えられなければ、当たりが出ているにもかかわらず当たらないと思い込んでいる場合もあるはずです。
 小さな刻みであるからこそ黒線当たりも捉えられるはずです。それこそ黒線の半分程度の当たりも出ることがありますので、それを捉えてパシュと上手く合わせられると、それはそれは気持ちの良い合わせが出来たと感じるのです。


 特に冬期では新ベラが放流されていることもあると思うのですが、不思議なことに新ベラほど当たり方が変と言いますか、教科書通りの当たり方をしないこともあります。もたれや刻みはまだ良い方で、黒線程度の食い上げ当たりもでたりしますから、それこそ映像にあるような当たり方では、通常は無視しているような当たりでも本当たりの場合もあるわけです。


 そうなってくると単に浮きを変えるだけでは対応しきれなくて、どんな変化を捉えるかによって今日の釣果が決まることになります。取り敢えずスレを恐れることになく合わせる以外なうように思うのですが、今の当たりは食いではないと勝手な決め込むのではなくて、今日の当たりはどれだろうと探るように取り敢えず合わせてみるのも方法のような気がします。
 ただ不思議なことに朝のまだヘラブナが寄っていない時間帯の当たりは綺麗な節当たりが出るのですが、それが徐々に寄りだしてくると当たりが小さくなっていくように感じることがあります。盛期になるとそれが反対に寄ることによって先を争うのでしょうか、案外良い当たりが出るようになるのですが、冬期は反対に食い気そのものが少ないためか寄ってきた方が当たりが小さくなっていくように感じることがあります。
 ではいつになったら小さな当たりになるのかですが、それは全く決まっていなくて良いいツン当たりの後に小当たりだったりしますので、今か今かと当たりを待ち構えている以外なさそうです。


 そういう意味からも冬期はスコープ必須だと思っています。盛期には4倍のスコープを使っていたとすると、冬期は6倍のスコープが適していると思うのです。それを使いたくなるほどのとても小さな当たりが出ますので、如何に見逃さずに的確に合わせるかによってその日の釣果に差が出るようです。


 たまにですが全く当たりが読めなくて竿を上げると食っていたなんてことがあります。あれは偶然その時に食ったのか、それとも竿を上げようとして餌が動いたための誘いに乗ったのか、あれ?釣れていたなんてことも数は少ないですが経験しています。


 そうそうもう一つ当たりを綺麗に出すための方法として、ヘラブナ釣りは基本2本針ですがそれを単純に打ち込むのではなく、2本の針が離れるような大股開きで着水させると、それぞれの針やハリスの干渉を受けずに、綺麗なツン当たりが出る確率が高いと感じています。ただこれはあくまでも感覚であって科学的証明をすることは出来ませんが、1度試されるのも良い方法と思います。