両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

常時50枚の釣果と大助を釣り上げるために

 両うどんの底釣りの不思議

 基本的に両うどんの底釣りしかしていないが、両うどんで釣りをしていると、面白い現象に出くわす。
 ヘラブナは寄せて釣るのが基本のはず。向かい同士に釣り座に入り、釣りをしていたとしても、全体で良く釣れるというより、どちらか片側が良く釣れると、何故か偏重した釣果を示すことがある。
 同じ池で仕切りもないにもかかわらずそんな現象が起きるのだが、あるとき、ずらっと並んで釣り座を構えている釣り会の人達が先にいて、私は誰も居ない向かい側に1時間以上遅れて釣り座に1人ポツンと入った。仕掛けの準備をしながら見るとはなしに見ていたら、釣り会の人達はポツポツと釣り上げている様子。
 遅れて準備が整って第一投するも、約1時間半余りでたった3匹の貧果となった。やはり向かい側にヘラブナが寄ってしまったのだろうと、半分諦めの境地で釣りを継続していたのだが、ある瞬間から朝の釣果が嘘のように釣れ出して、1時間で10匹以上と連続して釣れ出した。その時向かい側の釣り会の人達は、明らかに竿が立つのが遅くなり、私一人で前の人達の釣果を軽く超す結果となった。


 これはどうしたことだろう、釣り会の人達が餌を打っている量の方が断然多く、私一人で太刀打ち出来るはずもなく。完全に打ち負けているのは間違いないが、釣果ではやがて追い着き追い越してしまったのだ。
 所詮うどんにまぶし粉を着いているだけで、まぶし粉の寄せる効果もそんなに良いわけがない。それでも結果的に釣果を伸ばすことが出来た理由、それはなんだろう。


 まぶし粉の量は、釣り会の人達の方が多いに違いなく、寄っているヘラブナの数も断然多いだろう。だがずらっと並んだ釣り人のまぶし粉は、全体に漂いだしてどこか特定の場所に集まることが出来てないのではないか、全体に薄く広く漂っているまぶし粉を追ってしまったのではないかとの考える。
 私の方は、周りに釣り人が居なくて、私1人釣っている状態。初めは寄りが悪く釣果に結びつかなかったが、時間の経過と共に私1人に寄りだして釣果が伸びたのではないだろうか。


 ここで今更ながらの疑問がある


 まぶし粉を食べに集まったヘラブナが、どうして白いうどんを食べるのだろう。


 まぶし粉は粒の大小があったとしても、食べ慣れたペレットでありそれが水中を漂い、パクパク食んでいるヘラブナが、どうして水底にある白いうどんを食べるのかわからないが、まぶし粉で幾ら寄せてもうどんを喰う行動は別なのではないかとの考えに及ぶ。
 理屈がわからないという意味では、まぶし粉が着いている状態のうどんはヘラブナが食わないことだ。うどんからまぶし粉が剥がれてからヘラブナは食う。これもどうしたことなんだろうと、ペレットを食べ慣れているのだから、ペレットまみれのうどんを食っても良いはずだ、だが決して食べようとはしないのだ。これには未だに答えを見いだせてないが、釣果を伸ばすためには間違いなくうどんからまぶし粉が剥がれている必要がある。
 但し、針が着いていないまぶし粉まみれのうどんを足下に落とすとパクッと喰うから不思議だ


 うどんにまぶし粉を着けて、放置すると水中に入れてもまぶし粉は簡単には剥がれなくなる。こうなるとヘラブナは食わない。いや当たりとして浮きに表れないのだ。
 水面でさっさと剥がれてもヘラブナを浮かせて釣りにならないが、水底に落ち着いくと直ぐに剥がれてくれないと当たりが遠い。


 このようなうどんから剥がれる時間の調整は、経験しなければ言葉では説明のしようが無い。それはうどんの性質の差、水分量、まぶし粉の種類やサイズによって全て違ってくるからだ。


 ただし反語のように言えることは、まぶし粉が簡単に剥がれないからこそ、釣果が伸びない代わりに水中を乱すことなく大助を釣り上げる事が出来る事に繋がるのだ。


 これからも尚、大いに迷いながら釣りを続けることになりそうだ