ヘラブナ釣り ダイワヘラF インプレッション
DAIWA HERA F(ダイワヘラF)も2代目となって久しいのですが、それなりに腰の強さがアップされたようですが、旧Fと新Fと使い続けてた結果の総まとめをしてみたいと思います。
先ずは見た目の印象からですが、パット見た印象は全く同じです。違いが良くわかる部分としましては、すげ口の色が濃いブルーからシルバーに変わった事でしょうか。カラーの変化で何か釣り方に変化が起きたとは思えませんので、新旧の違いを確認する以外に特に何も無い部分でしょう。
また握り部分が糸巻きからウレタンでしょうかソフトなグリップ素材に変更されています。握りがソフトになりましたので、手に伝わる感覚もソフトで使いやすくなっていますが、それ以上に餌汚れが極端に減ったのが良い部分でしょうか。
ダイワとして変更点の一押しはチャージリングとしてのカーボンテープです。これにより強さが増したとの事のようですが、竿の曲がりやヘラブナとのやり取りにおいて、それ程の違いがあるとは私には感じる事が出来ませんでした。
このカーボンテープは、先に発売されていましたパワー系軽量ロッドのFXで採用されたもので、Fにパワーを持たせるために採用されたものです。
ダイワヘラFは、軽量設計として開発されたものですが、2代目となってよりその役割が限定されたためでしょうか15尺からとなりました。旧モデルは12尺から有りましたので寄り鮮明な使い分けとなり、15尺以下の短竿はヘラSが担当する事となったようです。
2代目ヘラFは15尺から1尺毎に21尺まであり、それ以上は23尺25尺と2尺飛びになっています。実際21尺以上になると1尺の差はそれ程重要ではないと思いますので、この2尺飛びは正解でしょう。
さて、実際の使用感についてですが、ハッキリ申し上げて旧モデルと新モデルの差は感じないのが正直な感想です。あえて1つ取り上げるとするなら握りの違いは鮮明に感じる事が出来るのですが、私は手袋を使っていますので実はその差はないともいえるのです。
一押しのチャージリングが果たしてどの程度の効果を発揮しているかは、私には感じ取る事は出来ませんでした。
その差を感じる程のサイズを釣り上げていないためか、それともその差を感じるフィールドに立っていないからかも知れません。基本私は釣り堀専門ですから、野池のヘラブナのような強烈な引きを体験する機会がありませんので、わからないだけかも知れませんが、尺2サイズ以上で40オーバーの大助を釣り上げた場合は、ヘラブナ自身の重量のためにどんな竿を使ったとしても、7寸や8寸のヘラブナのように水面を滑らせて取り込むような事は出来ません。水の抵抗や重量感があるために水底を悠然と動く時間は、少々腰の硬い竿を使ったとしても、そうは簡単に釣り上げられるものではないと思うのですが、そういう意味でも旧Fを持っている場合、わざわざ2代目のFを買い直す必要はないと思いました。
取り込む段階でのパワーを求めるとするなら、Fのチャージリングが良く効いく事でお薦めとまでは言い難く、軽さと強さを求めるとするならFXかSの方が良いのではないかと感じています。ただ軽量で快適に使いたいとの思いで選ぶとするなら、積極的にお薦め出来る竿となるでしょう。
ヘラFには軽量竿特有のピンシャンした所はどうしても残ってしまっています。その点は釣り味としましてはシマノの閃光Lの方が、柔軟性を備えた調子ですから1枚上手とも感じる事が出来るのですが、メーカー希望価格ベースではヘラFの17尺は63,00円で、閃光Lの17尺では93,500円ですから1.5倍の価格差を生じています。この価格差を埋めるだけの竿操作感があるかどうかは個人の感覚次第となるのですが、単純に軽量竿との枠組みだけで考えるならヘラFに軍配が上がると思っています。実売価格でもFでは48,000円程度で閃光は70,000円を超えていますので、この差はなかなか悩ましい差ではないでしょうか。
竿の操作性という意味では、先ずは振り込み動作があり、掛け合わせ、そして取り込みの3ッの操作があるわけです。
振り込みについては、Fには重量を乗せない場合に硬さを感じます。竿先の曲がり方などもピンシャンしていますが、ある程度の重量のある浮きや餌を振り込む場合には、それが逆に楽な操作性と感じるかも知れません。
合わせについては、的確な合わせが出来ると思いますが、竿先の硬さから来る水切れの悪さは感じますので、竿先を余り深く入れない方がいいでしょう。そうする事で軽く合わせただけで上手く針掛かりさせる事が出来ます。
取り込みについては、竿先よりも胴の柔軟性によって取り込む事が出来ます。その昔の胴が硬くて竿先しか曲がらないようなものではなく、しっかりと胴が曲がってヘラブナの動きをコントロールしてくれます。ただ良いサイズのヘラブナになると、引きの強さというより重量感によって早く浮かせる事は難しいでしょう。なにも無理に早く浮かせる必要はありませんので、長尺故の楽しみとしてその引きを十分に楽しめばいい訳です。
本来であれば、この取り込み時にチャージリングの有る無いの差を感じるはずですが、私の腕では感じる事は出来ませんでした。あの有名番組の格付けチェックのように、高級ワインと手頃なワインの差やストラディバリウスのバイオリンの音を聞き分けられないのと同じで、凡人にはその差を感じる事が出来ないようです。
しかし、17尺以上の長尺はとても使いやすいのです。他のヘラ竿では17尺で100g程度有るのですが、ヘラFでは82gしかありません。この20gはたかが20gではなくてとんでもない違いを感じる事が出来ます。1度この軽量竿を使い出しますと、もう重い竿は使いたくないと思う程です。
ヘラFは15尺から用意されていますが、15尺程度ならまだそれなりの重量があっても使えますが、17尺を超え出すとやはり軽量竿の独断場になってきます。
年々高齢化が進みヘラブナ人口も圧倒的な高齢化になっています。それこそ団塊の世代が後期高齢者になったなると、一気にヘラブナを楽しむ人達も減ってしまう事でしょう。その前にこの軽量竿を手に入れる事が出来るとすると、竿納めまでの時間が延命されると思います。
1日でも長くヘラブナ釣りを楽しむためには、一押しの竿といえるでしょう。それこそリサイクルも充実していますので、そのようにして手に入れるのも方法ですね。
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