両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

常時50枚の釣果と大助を釣り上げるために

 ヘラブナ釣り 少し上にいる場合

 先日の釣行では、水温も安定していましたので良い感じに釣れ出してくれたのですが、時間の経過と共に様子が変わっていきました。見ている限りですが新しい水の流入するポイント側から釣れ難い現象が出だしていた様子です。
 この写真では手前が流入口ですから、手前程難しい釣りを強いられた様子です。

 直ぐ上流側に流入管が設置されています。



 井戸水そのものの水温を測っていませんので想像でしかないのですが、大凡の井戸水平均水温は20度程度だと思っています。真夏に冷たく感じるのは外気温が30度を超えていて、水道水も30度近くまで上昇するためにその温度差での感じ方となるのでしょう。実際冬期の水道水は10度程度ですから、井戸水が20度有ると湯のように感じるはずです。


 実際には井戸水は酸素の溶解量がとても少ないために、酸素を補給してやる必要があります。その為に高い位置に1度組み上げそこから落下させる事で、酸素の溶解量を増やすようになっています。この段階で若干ではあるのですが、寒い時期は冷やされ暑い時期は暖められると思われますが、水が止まる事はありませんので水温変化は少ないと思われます。

 最近の池の水温は18度程度ですから、井戸水との温度差はそれ程ないと思っているのですが、常時注入され続けている井戸水が少しでも温度が高くまたは反対に低い場合は、池の噴水や水車が止まっている状態では、攪拌される事がありませんので自然と水温の層が出来上がっている考えられます。
 また晴れた日は放射冷却によって水面の水が蒸発されます。いわゆる気化熱として熱が奪われますので、夜明け頃が一番表面水温が低下しているはずです。その段階ではまだ攪拌が続いていたとすると水温差が出来にくいのですが、池の攪拌が止まった段階で徐々に水温差のある層が出来ていくと考えられます。また水車程度の酸素補給が動いていたとしても、攪拌量は少ないので常時水温差のある層が出来上がっていると考えられす。


 攪拌装置がある場合でもそれが止まった段階で、水温差が出来るはずですからその水温差のある層が出来るまでは、ある程度調子良く釣れ続けたとしましても、水温差のある層がハッキリと出始めると、ヘラブナは自分の好みの温度に近いところに集まるようになると思っています。
 それが冬期の上ずり現象の1つではないかと思っています。


 やっかいなのが水底から30㎝程度上層に集まっている場合です。ポイントに集まっているのはわかっていても、またスレ当たりは出続けるのに食い当たりがなかなか出ない事です。
 ハッキリ言って対処のしようがないと思う程やっかいなのですが、これが宙釣り可能な池であれば、その層に合わせるだけでいい当たりが出るようになるでしょうが、私のような底釣り専門の場合は、嫌になる程食い当たりに結びつかないのです。
 だとしても指をくわえて悔しがっても仕方なく、何かしなければせっかくの休日を棒に振ってしまう事になります。では何をすべきなんでしょうか。


 私的には、ヘラブナに対するアピール度を高めることをします。どうしても食いたいと思わせる演出ですが、いつもヘラブナとの知恵比べは負けていますので、考えたところでなかなか成功はしないのですが、食い気には勝てないだろうと卑しさに活路を見いだす以外ないのです。
 その食いたい現象はどうすれば出るのかですが、中層にいるヘラブナに餌を追わせる演出でしょうか。


 1つにはハリスを伸ばす事でしょう。仕掛けの沈下はオモリの着いているところが一番早く沈むのですから、それからゆっくりと餌が沈下していくと、当然ヘラブナに注目されるであろうとの寸法です。
 目の前を食べたい衝動に駆られる餌が、ゆっくりと沈下していくのですから追い着きたいに違いないと思うのです。


 もう1つはオモリそのものを軽くする事です。仕掛け全体が軽く仕上がりますので仕掛け全体の沈下速度も当然遅くなります。それによってアピール度を増そうとするわけです。


 次は針を小さく餌を小さくです。これも沈下速度の調整に役立つ手法ですよね。


 ただこの対策には大きな落とし穴があります。沈下速度が遅くなればなるほどヘラブナにアピール出来るのですが、反対に依り多くを上ずらせてしまう事です。
 良いタイミングで餌が開いてくれる事で餌を追ってくれるのですが、早めに開いてしまうと餌が上層に長くあるのですから、一向に底に向かわないで水面近くに興味を引いてしまう事になります。


 コレでは全くの逆効果ですから、何が何でも仕掛けを軽くした方が良いわけではありませんね。ただ宙釣りや浅棚の釣りであれば、開きの早い餌を使ってゆっくりと沈下させると爆釣が待っている事でしょう。私の好きな釣りではありませんから、やはり底釣りのチクってした当たりを的確に合わせたいのです。あの小さな当たりを合わせられた爽快感は何ものにも代えがたいと思っています。
 冬期の底釣りはなかなか難しいのですが、難しいからこそ面白いともいえそうで、何か工夫する事で結果に違いが出たとすると、まさにしてやったりと思えるじゃないですか(笑)。


 昨日の釣り難くなっていったのは、こんな事ではないだろうかと想像してみましたが、実際は全くわかりませんけどね(笑)
 次こそ腕を磨いていい釣りをしたいものです。