両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

常時50枚の釣果と大助を釣り上げるために

 ヘラブナ釣り 水温低下時の引き出しその4-2

 低水温を迎える時期にハリスの長短を調整する事をお話ししましたが、それだけで釣れるようになれば誰も苦労はしないですよね。ってことで次の対策となるのですが、ハリスの調整をするのですから先ずはそれに付随する部分についても調整する必要がありそうです。


 当然誰しも思う事は針の重量でしょう。針単体の重量は案外バカにならないのですが、私のヘラブナ釣りはバランスの底釣りですから両針ともに底に着いているわけです。
 底釣りは当然底に餌が着いてからの当たりを取るのが基本ですから、出来るだけ底に着底してからは動かない方が良いに決まっています。そういう意味で私は年中重い針を使っているのですが、落ち込み当たりや誘いの当たりを取る場合は、針は軽い方が良いと思っています。


 また振り込んだ餌のアピール度は、早く沈んでしまうよりゆっくり沈んだろうが良いはずですから、針は軽い方が良い事になります。
 ただ針単体の軽さを神経質に考えるよりは、ハリスの太さを考慮した方が良いでしょうし、ハリスの硬度もとても重要な要素だと思っています。


 オモリに引かれた仕掛けは、浮きとのバランスが取れた段階で止まるのですが、その後針と餌の重さで沈んで行きますよね。その時の形状は逆U字方になって沈みます。逆U字になるのはハリス自体が水の抵抗となるからですが、水の抵抗がある程ゆっくり沈むはずです。


 寒くなるとハリスを細くしていくのが定番になっていると思いますが、細くなればなるほど水の抵抗が減っていきますので、素直に餌は落ちていく事になります。つまりアピール度が落ちてしまう事になります。その場合、針の重量が重いままだと早く沈下していきますので、軽い針の方が効果的ではないかと考えるわけでです。
 ただそれでは着底してからの安定感が損なわれてしまいますので、何をすればバランスが取れるのでしょう。


 団子餌の場合は、極端な言い方をしますと水に浮く程の空気を含ませた団子餌にすることでしょうか。針の重さを帳消しにする程軽く作る事が出来るはずです。といって針を持ち上げる程に軽く作ってしまうと駄目ですが、沈下速度をコントロールするくらいは出来るはずです。
 一旦浮きがオモリによるバランスが取れてから餌と針の重さでなじんでいきますが、そのなじみ巾分が沈下する速度によって、餌が重いか軽いかわかると思います。


 これが両うどんだとしても同じ事ですが、うどんを軽く作るのは難しいでしょう。1つは食用うどんからワラビうどんにする事ですが、うどんのサイズを小さくするのも1つの方法でしょう。またワラビ粉の種類を変えてみる事で軽さも変わります。
 一般にワラビうどんと表現していますが、実際使われているのはコーンスターチや片栗粉タピオカ粉など多数あります。単体であるか組み合わせかは別として、出来上がったうどんの重量は違っているものですから、色々と組み合わせて試してみるのも楽しい作業だと思います。


 ハリスの硬度は自動的に柔軟性に繋がるのですが、柔軟性が高い程物理の法則で水の抵抗が大きくなります。ナイロン糸より金属糸の方が水切れが良いのはその証拠です。
 鮎釣りで金属糸が使われるようになった最大の理由がここにあります。水の抵抗が高い程オトリ鮎が水底に沈みにくくなって浮いてしまうのですが、金属糸を使うと簡単に沈んでくれるのです。
 まぁヘラブナ釣りで金属糸を使う事はありませんが、金属糸ほど水の抵抗が少ないわけではありませんが、ナイロン糸も硬度が高い程水切れが良いのです。身近なものでは洗った野菜の水切れが良いのは、金属のザルであってナイロン製のザルは簡単に水が切れないのです。女性には理解して貰えると思いますが男連中は知らない事ですね(笑)。


 そういう意味でも柔軟性に富んだハリスが、水の抵抗が高くなるので沈下速度はゆっくりになります。
 反対に活性の高い時期に柔軟度の高いハリスを使うと、ジャミやヘラブナに揉まれてしまって釣りにならない事が起きてしまいますから、出来るだけ硬いハリスを使うといいのですが、そういう意味で水温が下がり出すと柔軟度の高いハリスを選ぶのも1つの方法だと思っています。


 私的にはもう一つ柔軟性に富んだハリスを使う理由としては、寒さのためにヘラブナの吸い込む力が弱くなっていきますが、吸い込む力が弱くても口の中にスッと入ってくれるために、柔軟性に富んだハリスを使うようにしています。これはカラツン対策にも有効な方法の1つだと思っています。


 このようにハリスの長短とハリスの柔軟度、針の重量と餌の重量で沈下速度がコントロール出来ます。その結果釣果が伸びるかどうかは実験して貰うしかないのですが、これだけで釣れるようになるのはまだまだ初期の事で、真冬の厳寒期に突入するとこれだけでは収まりません。


 次に何をすべきでしょうか。それは次のブログへと続きます(爆)