両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

常時50枚の釣果と大助を釣り上げるために

 ヘラブナ釣り 水温低下その時

 ヘラブナが調子良く釣れるかどうかは、庭にある水槽の水温も1つの目安になっています。早朝の餌やり時に魚たちがどれほど寄ってくるか、また水面に顔を出してまで餌を食べようとしているかどうかで、その日の釣れ方が何となく想像出来るのです。
 最近その餌を食う動作が鈍りだしてきているのを見て、水温低下が始まっているんだなぁってことを実感するのです。


 ある程度水温が高い時期には、人の気配を感じるだけで餌を投入する前から水面にまで口を出してきますが、真夏の高温時や冬場の低水温になると餌に対する反応が落ちてしまいます。昨今の季候では気温そのものはまだ安定的なのですが、一雨毎に冷たい雨となり水温も急に低下するようになります。そうすると魚たちも水面に顔を出す率が減りだして、また集まる数も減って来ますので、その結果として今日のヘラブナ釣りは集まりが良い悪いを判断する1つの目安となっています。


 雨の日または雨後は酸素の溶け込む率、溶解度が高いとの解釈で良く釣れると判断される場合が多いのですが、私の経験でしかありませんが、その推測が当たった試しはないと思っています。確かに一日中降る雨の中や曇り空でも50枚の壁は突破出来る時もあるのですが、それは晴れた日でも同じような釣果になりますので、雨や曇りが特別良いとの印象はありません。
 仮に高水温時は雨による水温低下で、ヘラブナにとって適温になる可能性はあるとしても、これからの冷たい雨による水温低下は、ヘラブナにとっては良い条件とはいえないと思っています。


 昨今の天候はどうも長雨傾向ですから秋らしい澄み切った青空の日が極端に少ないと感じていますので、あの気持ちの良い青空の下で釣り糸を垂れたいと思うのですが、その前日や前々日に雨が降っていたりすると、せっかくの青空の気持ちいい日であっても、思った程の釣果が上がらない事になってしまいます。


 今日は釣れなかったなぁなんて嘆いても面白くありませんから、色々と想像を巡らせて対応しようとするのですが、そこで先ずは何をするかです。団子餌なら間違いなく集魚効果の高い団子を作る事に他ありませんよね。餌そのものに集魚効果が高いものを用意するのも良いのですが、それよりも遙かに効果が高いと思いますが、バラケるとまではいいませんが、速いテンポで解けてくれる餌に軍配が上がると思っています。それはバラケがたいグルテン餌でも同じ事です。


 基本グルテンはしっかりとつけて針保ちを良くするのでしょうが、それでは基本的に集魚効果の悪いグルテンを使っていると、全く釣果が伸びない事になってしまいます。勿論バラグルセットで釣れば事足りるのですが、それでもグルテンを食わせようとしても全く解けてくれなければ、当たりの出るまでの時間が相当長くなって仕方ないです。
 私のような1分も待てない人間にとって動かない浮きを眺める時間は、それこそ修行的忍耐の様相を作ってしまう事になります。


 これは両うどんでも同じ事ですが、両うどんだけは早く剥がれると百害あって一利なしで、上ずらせるだけに終わってしまう事になります。
 両うどんの場合は、水面でまぶし粉は剥がれないで極力水底でいち早く剥がれて欲しいのです。
 団子餌の連想でうどんにタップリとまぶし粉を付着させる人がいますが、付着量が増えれば増える程当たりが出るまでの時間が長くなってしまいます。如何に少なくまぶし粉を付着させて、いち早く剥がれてくれることが釣果に繋がるはずです。
 しかし水温の低下は如何にヘラブナを寄せるかが勝負の分かれ目ですので、少ないまぶし粉では寄りが悪いので根本的な釣果が落ちてしまう事になります。
 ここに矛盾が生じてしまいますよね。


 それをどの程度のまぶし粉の量でバランスを取るかとなるのですが、思った以上に少ないまぶし粉でも成立する事です。
 もう一つは最初の30分はまぶし粉を増やしてその後減らす方法です。これはなかなか効果的なのですが、薄く着け出すと思った以上に集まったヘラブナが早く散ってしまう事があります。
 このように薄く着ければヘラブナが散ってしまい、また厚く着け過ぎると当たりが出難くなってしまう。ではどちらかを選ぶとするなら厚く着けた方が集魚効果としては高いことになります。


 そして集魚効果の高い餌は果たしてなんだろうとなるのですが、結論を先に言うなれば色々と試した結果としては特効薬は見つける事が出来ませんでした。と言えば身も蓋もないので話を進める事としましょう。


 これから水温低下が進んでいきますと、ペレット系の餌の中でも魚粉率が少ないものを選ぶ方が効果的だと私的には思います。
 人間も脂っこい食べ物ばかり食べたくないですし、寒くなればあっさりとした鍋物が美味しいですからね(笑)。


 魚粉率が少なくてある程度で剥がれてくれるまぶし粉が理想的ですが、最後の剥がれる時間をコントロールするのは、釣り人の技でしかありません。
 ノリを使うのかコロコロで押しつけるのか、またノリの量や押しつけるチカラ加減など、釣り人の技量が試される部分でもあると思います。


 1日の内で試行錯誤するのもまた悩ましくそして苦しい時間が出来てしまいます。それが全体として楽しいと感じられるとすると、あなたも間違いなくヘラブナの毒牙に侵されているといえるでしょう。
 また次の日曜日には、その魅力あるヘラブナの毒牙に掛かってしまうのも良いのではないでしょうか。
 釣れなかった事を帰宅して嘆くのだけは辞めておきましょう。それだったら釣りに行かなかったら良いのにと、間違いなく家人には呆れ顔されてしまいますからね。