両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

常時50枚の釣果と大助を釣り上げるために

 ヘラブナ釣り 好機到来 秋期シーズン

 ヘラブナ釣りにシーズンはあるのでしょうか。真冬の雪が降りそうな日に外出なんかしたくないですよね。また雨の日だって出来れば自宅でテレビでも見ていたいと思うのが人情というものでしょう。現実問題として雨の中や北風の吹く真冬に寒さに震えながら、氷るような冷たい水面を見つめ続けて釣り糸を垂れている姿や、カンカン照りの灼熱地獄の日に、世間では熱中症注意報が出て救急車で運ばれる人が出てもおかしくない日に、例えパラソルを出していたとしても涼しさとは縁遠く、エアコンの効いた涼しい車内から冷たい目線を送られて、バカじゃない!って冷たい声が聞こえて来そう。
 そんな世間の冷たい声を聞くこともなく1年中釣りを続けているヘラブナ釣り師達。今日は渋い日だった。と釣れもしない真冬の厳寒期に釣行し、また真夏の暑かったなぁ!!と暑さでフラフラになりながら、文句だけは一人前に愚痴をこぼしながらも、懲りずにまた翌週の暑さ寒さに耐える修行僧のようにまだ暗い朝にイソイソと出かけてることでしょう。


 とはいえ一般的に人が外に出たくなる、いわゆる春と秋の行楽シーズンこそがヘラブナ釣りのシーズンそのものだと思うのです。人が過ごしやすいシーズンは、温帯系のヘラブナにとっても活発に動ける日だと思うのです。
 澄み切った青空と優しい日差しに生えるヘラ浮きのなんと美しいことでしょう。その浮きからヘラブナの動きを伝えてくれる様は、まさにヘラブナと釣り師を繋ぐ接点です。その浮きを何時間も見続けられる至福の時間は、釣り師冥利に尽きるというものですが、釣り師以外には理解出来ないのですからある意味可哀想です。
 こんな時に思い出す言葉があります。


 一日幸せになりたければ酒を飲みなさい
 三日幸せになりたければ結婚しなさい
 七日幸せになりたければ豚を殺して食べなさい
 一生(永遠に)幸せになりたければ釣りを覚えなさい


 ヘラブナ釣りは、まさに年老いてからでも出来る釣りの1つではないでしょうか。まして季節を問わず釣行出来るのも、他魚種にはない特徴の1つでしょう。その中でも秋は絶好機に間違いなく、これからのシーズンこそまさに気分も爽快で、自宅を出る時にもいつにも増して罪の意識も薄れ、忍び足の歩みも軽くなっていきます。


 そんな人にとっての好機をヘラブナの好機と上手くシンクロさせて、爆釣へと結びつけたいのですが、そこはそれいつものように悩む時間も待っているわけです。
 何となくの印象なのですが、ヘラブナが活発に餌を食うときは、ツンと綺麗に落とすのは勿論のことですが、食い上げが多く出るような気がするのです。これは底釣りに限ったことなのかも知れませんが、食い上げが多く出る日は爆釣出来る日と思うのです。
 1つはヘラブナの活発な餌食いの現象には違いないのですが、その小さな食い上げも確実な床取りが出来ていることと、浮きとオモリのバランスが取れていること、そしとハリス段差がマッチしたことの相乗効果だと思うのです。
 このどれか1つバランスがズレている場合は、変な当たり方が続いてしまうと思っています。


 今日の当たり方はおかしいと感じた時は、もう一度仕掛け全体の再点検をして、綺麗な当たりが出るように調整する。場合によっては浮きそのものも変えてしまうことが重要で、私の数少ない経験でしかありませんが、浮きは少しの当たりでも敏感に反応する浮きが良いとは限らないことです。反対に鈍感な浮きに変えることで良い反応が出る場合もあります。


 私的には、これからの好シーズンは鈍感な浮きが正解だと思っているのですが、そしてあるどこかの季節に入った段階で、敏感な浮きに交換する時期が来ます。その時期を的確に見定めることが出来れば、良い釣りが続くと思っています。
 但し使っている竿を代表格に仕掛け全体の組み立て方や釣り方によって、この鈍感さや敏感さに違いがあることです。
 悩み苦しみ試行錯誤を繰り返す。実はそんなところもヘラブナ釣りの楽しみだと思うのですが如何でしょう。