両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

常時50枚の釣果と大助を釣り上げるために

 ヘラブナ釣り 今更の釣れない対策

 長年ヘラブナ釣りを続けられている釣り師には、当然釈迦に説法ですから無視して頂いて良いのですが、あるベテラン釣り人の話を聞いていますと、朝は当たりもあり良く釣れていたけれど、2時間もすると当たりすら無くなってしまったとの嘆きの声が聞こえてきます。これはいったいどうしたことなんでしょう。


 私自身にも中弛み的に釣れなくなる事が良くあるり、午前中より午後の釣果が落ちてしまうことがあります。この中弛みはいったい何だろうと思うのですが、最低限私の場合は綺麗な食い当たりが出なくなり、触りばかりが続いてしまってツンと落とす当たりが出なくなってしまいます。


 大前提としてウドン餌での底釣りですから、床取りが出来ていなければ話になりません。


 先の釣り師の場合と私の場合とは少し状況が違っているようにも思いますが、案外根っ子は同じではないだろうかと思うのです。
 先ずは先出の釣り師のことから考えてみましょう。
 始めは当たりもあり釣れているのですから、少々バランスが狂っていたとしても、当たりが出て釣れるのですから、先ずは床取りはある程度は出来ていることになるでしょう。ある程度とは正確なとこ取りが出来ていなくても、許容範囲の緩い床取りは出来ていると考えられます。それが釣り続けることによって当たりが遠のいてくるのですからその床合わせの緩さが拡大して、随分と床がズレてしまっているのではないかと思うのです。
 過去にも経験したことがあるのですが、意識して浮き下をズラしていくと小当たりは減っても、当たりは続いて出てくれるのですが、無意識の内に浮きがズレていると当たりが止まってしまいます。この差は一体何なんでしょうね。
 このように突然当たりが出なくなった場合は、浮き下も含めて全体の仕掛けバランスが狂ってしまったと考えられますよね。


先ず考えられるのは、床が狂ってしまったことです。
 原因としては、床が掘れた。
        浮きが移動して床が取れてない。
        道糸やハリスが伸びて床が取れてない。

 このどれが起きても床が取れてないのですから、当たりが遠のいてしまいます。


次に考えられるのは、浮きのバランスが狂っている事です。
 原因としては、道糸やハリスが吸水して重くなった。
        浮きそのものに浸水して浮力が減った。

 この状態になると当たりを消してしまいます。


次に考えられのは、餌が付いてない事です。
 原因としては、夏期は気温も高くてウドンがダレてしまった。
 この状態になると、針に餌が付いてないのですから、釣れないのは当たり前ですが、
実は水面までは餌が付いている事が確認出来ていたとしても、ダレたウドンはジャミに突かれると簡単に餌が取られてしまいます。      


 床がズレているような現象が起きていたとすると、釣れないのは当たり前ですから、床が掘れたりして変わっている場合は、床の計り直しをすれば解決出来ます。浮き下のズレは誰でも先ずは疑う部分ですよね。
 また道糸やハリスは、釣り続けていると20%も極端に伸びるタイプがあります。通常伸びたナイロン糸はある程度は元に戻ろうとしますので、20%も伸び続けていることはないのですが、伸びてしまうことは間違いありません。この場合も床が変わってしまいます。


 その次の浮きバランスですが、困ったことにナイロン糸はメーカーによって吸水率が違いますので一概に言えないのですが、吸水率は約10%程ありますので思った以上に浮きを鎮めてしまうことがあります。初めは池の水深が変わったのかと思って、床を取り直しても狂いが出ていないので、どうして浮きのなじみ巾が変わってしまったのだろうと思っていました。
 この現象は良く見ているとわかるのですが、オモリにより浮きが立った後で、餌が床に着くことでなじみが現れますが、その後で静かに1節程沈んでしまうことがあります。これが道糸の重さが加わった現象です。
 ただこのような現象にが出るのは、14尺以上の竿を利用した場合に現れます。短竿では道糸も短いですから殆ど無視して良いと思っています。
 ただ吸水は悪いことばかりではなく、ナイロン糸は吸水することでとてもしなやかになってくれることです。巻き癖が取れるのもその為ですね。


 なじみ巾の狂う主な原因は、道糸とハリスの吸水による浮きの沈まり方だとして、次にあるのが浮きに知らず知らず傷が付いていて、その部分から吸水してしまっていることです。これは浮きを変えるしかありませんが、極端に傷が付いているとわかるのですが、防水性が薄れている場合は、浮きそのものに吸水しているかどうかは判断が難しいので、先ずは浮きを交換してみる事で確認する事でしょうか。


 そして最後の餌のウドンのダレてしまうことです。対策としては安定剤などを使うのではなく、保冷に心がけることで解決出来ます。気温が20度を下回ると保冷をする必要はないと思いますが、20度を超えている時期は、保冷を心がけなければ簡単にダレてしまいます。直射日光に晒される場所に置いておくと、いとも簡単にダレてしまいますので注意が必要です。
 ダレるのは主にワラビうどんですから、食用の尿素ウドンを使う事でも解決出来ますが、ワラビうどんを使っていますと、なかなか食用うどんに変更する事が出来ませんね。


 また少々の狂いや吸水に対応出来る方法としましては、浮力の強いパイプトップの浮きを使うことでしょうか。道糸やハリスの吸水によって重くなりますと、細パイプやムクトップでは1節程沈めてしまいますが、太パイプであればもろともせずに頑張って浮いています。但し当然感度が悪くなってしまいますので、小当たりで釣り上げる事は放棄することになります。私はもっぱら小当たりを合わせたい性格ですから、太パイプトップは使っていません。


 その他予期せぬ原因があるのでしょうが、原因がわかっていれば対処が出来るというもので、私の中弛みの場合は、訳がわかっていませんので対処しようがなく、まさにチンプンカンプンでお手上げ状態になり、余りにも釣れないので帰りたくなってしまいます。
 そんな時に早釣り開始の合図が聞こえると、余計に焦ってしまって全く釣れないのです。


 余裕の無さは対応するにも何も思いつかず、何をして良いかわからなくなってしまいます。その為に精神的な余裕がある間に、次の対策を始めなければならないのです。
 通常していることは、目先を変えるためにまぶし粉を変えることですが、それでも改善しない場合は、まぶし粉の付け方を変えることで対応しています。それでも駄目な場合は、竿の尺数を変更することですが、なかなか面倒で出来ていないんですよねぇ。
 フットワークを軽く竿の尺数の変更をすることで、もし仕掛け等が吸水していてバランスが狂っている場合や床が掘れている場合でも、仕掛けも新しくなりますし床取りもし直しますので、バランスを取り戻すことが出来ると思います。


 フットワーク良く動くためには、心が折れる前に行動を起こす必要がありますが、そういう意味では、2時間毎に竿交換するとか決めつけが必要なのかも知れないと思っています。でもねぇこれもまた面倒なんですよねぇ(笑)。だから中弛みを起こして釣れなくなってしまうんですが・・・


 面倒がっていると釣果に結びつかないことはわかっているのですが、やはり持って生まれた怠け癖が邪魔をして、なかなか竿の交換が出来ないでいます。
 今更性格なんて変わりっこないですよねぇ。
 そうそう前出の釣り師もなかなか頑固者ですから、周りのアドバイスは馬耳東風というよりは馬の耳に念仏状態の様相で、何もしようとはしないでただ嘆き続けておられます(笑)。嘆いていても釣れないのですから、釣れるような対策をいち早く取る。コレしかないはずですが、私も人のことは言っていられないのです。


 さぁてどうしてスランプから脱却しますか、アレコレと考えれば考える程、深みにはまっていくような気がします。ハイ


 そうそうダイワから新しい竿が発売されました。といってもバージョンアップですが、軟調子の玄むく・Yです。
 この竿は、今は予約を受け付けている段階ですので、懇意にされている釣具店に依頼するしかないのですが、1枚のヘラブナを釣り上げる楽しさを追求した竿で、お手本は総高野竹を使った竹竿です。いってみればその昔にあった肉厚のカーボンロッドですから、最近の硬調子で軽量ロッドの対極に位置します。肉厚による安心感と重量増による粘りのある操作性がこの竿の特徴と思います。
 15尺で110グラムもありますので、多分ダイワのヘラ竿の中では最重量を誇るのではないでしょうか。それでいて15尺で希望価格10万円ですから、なかなかの強気というか自信作なんでしょうね。