両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

常時50枚の釣果と大助を釣り上げるために

 くつわ池釣行記(訪問記(T.T)) 8月18日(日)晴れ

 くつわ池はとても残念ですが2021年12月26日に廃業されました。


 今回は京都南部の宇治田原町にあります末山くつわ池自然公園内にあるヘラブナ釣り池に行って参りました。公園内とは思えないほどの野池そのものの雰囲気をしています。3本の桟橋はそれぞれ独立していて、浮き桟橋に見えますが固定桟橋です。そのため池の水位が変わると桟橋から水面までの距離も変わってしまいます。減水しているときは池側がひしゃくを用意してくれていますので、水くみに苦労する事はないようです。


 この公園は宇治田原町が管理する公営の自然公園で、広大な敷地の中にオートキャンプ場やバンガロー、バーベキュー場やテニスコートも整備されていまして、遊歩道など家族連れや学生達の合宿などにも利用されている公園です。
「宇治田原町の自然の中で五感をフルに使って遊んで学べる体験フィールド」とのコンセプトの元で、町営として整備計画もしっかりしていますので気持ちの良い公園と思います。
 自然公園ですから基本的に9:00~17:00と営業時間が決まっていますが、釣りの場合はその時間前でも入場が可能で、ヘラ釣り場の利用時間は日の出から日の入りまでとなっています。もし駐車場入口に公園の管理人さんがいた場合は、釣りに来ましたと伝えると駐車料金は徴収されません。但し釣り料金と一緒に池主にお支払いします。
 その支払いは、池の管理事務所にまで行く必要が無く、池主が釣り場まで集金に来てくれます。男性のヘラ釣り料金は1,700円で女性は1,000円です。同伴の場合は当然車が一台ですので、2,700円の釣り代+400円の駐車料金となります。半日釣りは午後からのみの設定で1,500円となります。


 また毎月第3日曜日は、池主催の釣り大会が開催されているのですが、毎月第4土曜日はお客様感謝デーとして駐車料金込みで1,200円ととても良心的な価格設定をされています。
 また40㎝以上を釣り上げた場合は、大助賞も用意されていますのでそれも楽しみの1つとなります。


 さて、いつもは両うどんの底釣りをしている私ですが、郷に入っては郷に従え宜しく両団子での釣行となりました。まぁ優柔不断って事でしょうが(笑)。固定桟橋が三方にあるこの池は、野池そものもで固定桟橋と水車がある以外、全く手が入ってないように見えます。現実的には元々池があったところを利用されたのか、整備してから魚を放流したのかは知りませんが、2つあった池のもう一つは鯉池でした。その鯉池は既に無くて池の水も干上がっていますから、自然に溜まるようにはなっていなかったのかも知れません。
 グーグルアースの地図を見ますと、元鯉池には排水管が設置されていて、川の水として流れるようになっているようです。ということはヘラ池も同じような構造なのかも知れませんね。最低限底の状態もそんなに悪いと感じませんので床釣りも成立しますが、やはり団子餌の宙釣りをされている方が多いように思います。


 ただ9尺や8尺の短竿はお薦めしません。目の前を悠然と泳ぐ80㎝を超えるような巨鯉を掛けてしまう危険性が大です。不思議と少し沖で釣っていると鯉は食ってこないようですが、いつ巨鯉が食ってくるかわかりませんので、十分に警戒をして頂く必要があります。こんなところもまさに野池然とした雰囲気が味わえるでしょう。
 今回も同伴者が鯉を掛けてしまい、竿が折れるかと思いましたが、ハリスが飛んでくれて命拾いしました。



 以前訪れたのが11月の既に肌寒くなっている時期でしたが、今回はまさに真夏の水温も上がり、ヘラブナが活発に活動しているはずです。餌がもまれて釣りにならないのか、それとも寄せにすら苦労するのかとの思いも過ぎりながら釣り開始となりました。


 取り敢えず水温を測ってみましたがナント28度もあるではないですか!。団子餌を作るときに池の水を汲みましたがまさにお湯のようです。その後池主が来られて話されていたのですが、台風が来るまではナントナント31度もあったようです。


 さて、当日の釣りはどうだったかですが、いやぁお恥ずかしい事にまん丸頭のボーズを食らってしまいました(T.T)。


 釣りを振り返って見ますが、前回は17尺の底釣りでしたが、今回は14尺で通すつもりでいました。取り敢えず1本の棚の宙釣りからスタートします。
 皆さんより随分遅く池に到着しましたので、早く寄せようと大きめのバラケを打ち続けます。程なくして浮きに触りが出始めたのはいいのですが、今度は1本程度の棚ですら棚まで餌が保たないのです。初めはヘラブナに揉まれているのかと思ったのですが、いっこうに水面に姿が見えません。それでも揉まれて餌落ちしてしまいます。犯人はなんだろうと浮き下を縮めてみますと10㎝程度あるジャミが釣れてきました。どうもこいつが群れとなって集まっている様子です。
 次は浮き下を1本半に伸ばしてみますが、相変わらず餌が保ちません。痺れを切らして硬めのグルテンを練ってみましたが、グルテンすら落とされてしまって浮きになじみが出ません。無理矢理これでもか!って硬く丸めてなじませても10秒と保たずに落とされてしまいます。


 当然打ち返し回数は多くて作った餌もあっという間になくなってしまいます。そんなに多く打ち返しているにもかかわらず、いっこうにヘラブナが姿を見せてくれません。はっきり言いましてこんなに多く打ち返していると、ヘラブナは上ずってしまうはずですが、打っても打っても姿が見えてきません。やはり高水温のせいかと棚を色々と探ってみるのですが、棚を変えて暫くはなじみが出たとしても、また揉まれてしまって少しマシな当たりを合わせるると、相変わらずしっかり育ったジャミが釣れてきます。
 いっそうの事床釣りをしてみようと挑戦してみました。床につくまでに餌が揉まれてしまって保ちません。やっと届いたと思っても今度は待てど暮らせど当たりが出ません。ジャミも床までつつきに来ない様子です。


 実はジャミに悩まされてヘラブナらしい当たりがないまま終わったのですが、池中を見回してみても、常連の方が1枚2枚を上げておられた様子ですが、5枚10枚上げておられる方は確認出来ませんでしたので、皆さんもそれほど釣られてないと思うのですが、とっても不思議だったのが、皆さんの打ち返し回数がとんでもなく少ないのです。コレはいったいどうした事だったのでしょう。
 私はジャミの猛攻に遭って餌が保たない状態でしたから、数多く否応なしに打ち返さなければならないのですが、私が10回打ち返す内に1回も打ち返されていないのです。ジャミに揉まれないわけはなく、仮にうどんを使っていたとしても食いちぎられて、真冬でもないのですから待ちの釣りなんてとうてい出来ないはずです。
 見ていると1本の棚で釣っている方もいますが、床釣りをされている方もいますので、水深に関係無く待っておられる時間が長いのです。不思議でならなかったのですが、聞こえてくる声はジャミも当たらないとの事です。
 えーーーーっ!!そんなバカな!
 でも、宙で釣られている方の餌が団子またはグルテンだとして、どうして待っていられるのでしょうか。私はうどん釣り専門ですから団子は素人そのものです。そんな私が考えても水中で膨らまない餌なんて使い物にならないと思うのですが、カチカチに練り込んだ餌でも使われていたのでしょうか。素人の私には想像が出来ませんでした。


 そうそうこの池にはアオサギが住み着いているようで、池の中央付近にある水車の上に陣取っています。釣り人の釣るジャミを食べさせて貰っているのでしょうね。ジャミが釣れるとすかさず飛んで来ます。私は5匹ほどジャミを釣り上げたのですが、その都度近くの桟橋にまで飛んできてこちらの様子をうかがっています。ポイっと投げてやるとつかつかと近寄ってきて食べています。私の位置からではその水車まで相当な距離があり、尚かつアオサギが向いている後ろ側に釣り座があります。それでもヒラヒラとジャミを釣り上げるとツーッと飛んでくるのです。鳥の視野はそれほど広いのでしょうね。
 それもジャミ(クチボソ)の時は飛んできたのですが、ブルーギルの時はいっこうに飛んできません。食べないのか単に気がつかなかったのかわかりませんが、無視をしていました(笑)。
 


 ってことで、今回は池主主催の釣り大会だったのですが、大会が終了する1時間前にさっさと竿をしまって帰って来ました。いやいや全く歯が立たなかったのですから、尻尾を巻いて早々に退散してしまいました。


 修行が足りないのか最近の絶不調が続いているためか、なんの打開策も見いだせないままでいました。再挑戦はこの傷が癒えるまでは無理そうですが、第4土曜日の感謝デーに繰り出しますかねぇ。なんたって駐車代込みで1200円はお得ですから(笑)。


 まだ2回目の訪問です。さて3回目はいつになることやら・・・


 しかし こんなに釣れいなんて!!やはり釣ってないのですから釣行記なんて書けません!!ってことで今回は訪問記(T.T)って事で宜しく。