両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

常時50枚の釣果と大助を釣り上げるために

 100万人突破!! ありがとうございます

 ヘラブナに特化したブログにも拘わらず多数の皆さんにご訪問頂きまして、なんと2023年2月14日(火)の時点で1,000,703人と累計100万人を突破する事となりました。稚拙な文章にお付き合い頂きました事を改めて感謝申し上げます。


 スタート時点では天釣会の例会成績をアップするだけでしたが、元々下手くそな釣り方をしていましたので、釣果そのものよりも当たりを出すことに苦労する事も多く、どうしてだろうどうすれば良いのだろうとアレコレと考えては実験を繰り返し、毎釣試しては良かったことダメだったことを日々綴り続けて今日に至りました。どちらかというと疑問を綴った方が多かったかも知れません。


 見よう見まねで始めたヘラブナ釣りですが、元々他の釣りをしていましたので入門そのものはそれ程難しいとは感じなかったのですが、ヘラブナ釣りは職人の世界ですから気難しい人たちかの集まりと思っていました。それこそ今から40年ほど前の釣り堀はシーンと静まりかえり、バシャバシャと音を立ててヘラブナを取り込むともっしずかに釣れ!と叱られたものです。そんな怖い思いをしていましたので釣り堀でのヘラブナ釣りからは遠ざかっていました。ただ寄る年波には勝てず恐る恐る釣り堀に訪問することとなりました。


 それでも釣り場に着きますと持っている道具の違いや竿の違いなど、ベテランさん達には到底及ばないものばかりで先ずはスタートして見たのですが、別に道具の差ではなく腕の差で全くといって良いほど釣れず貧果に終わる日々が続きました。
 ある日に淀の釣天狗池でのことです。帰宅しようと道具を車に乗せているときに、どんな餌を使っているの?と声を掛けられたのです。ある釣りクラブに所属されているベテランさんでしたが、貧果を見かねて声がけして戴いたようです。それほど下手くそな釣り方だったのでしょう。他にもヘラブナ釣りの本をわざわざ買ってプレゼントして頂いたこともありますから、余程下手くそに見えていたのでしょうね。


 そんな時に川久保名人をよく見かけていたのですが遅れて到着されても、私が釣れなくて苦労していたのを尻目にポンポンと釣り上げられていて、上手いなぁって感心していたことも記憶に残っています。近藤相談役も竹竿を駆使してバンバン大助を釣り上げておられたのを見ては、近寄りがたく怖い存在として遠くから眺めていたのです。実際近藤相談役から発せられるオーラが強くて隣や向かいに入るには足がすくんでしまって全く近寄ることが出来なかったのです。


 その頃にブログの先輩でもある栄ちゃんさんのブログを見つけて、竹竿を駆使されていたり竹竿のメンテナンスをされる記事も読んでいましたので、私も漆塗りなど竿のメンテナンスもするようになっていました。その記事の中に裁縫箱を釣具入れにされていたのを見て私も裁縫箱を購入して使っていた時期がありました。今は自宅に針や道糸など仕掛け類の入れ物になっていますが、裁縫箱も3つほどありますが小物入れに重宝しています。
 その頃には道具類もそこそこ揃いだして竹竿も本数が増えていきます。実はカーボンロッドより竹竿の方が先に揃えていました。それは昔々の思い出といいますか竹竿を当たり前のように使って釣っていた時期があったからで、勿論その頃はカーボンロッドなど世に出ていなかったのですから、グラスもありましたが竹竿全盛の時期だったためですが、その経験もあり竹竿からヘラブナ釣りをスタートする事となったのです。


 昔々近くの釣具店に行きますと店主ひとりがいて竹竿の補修などもしてくれていたのですが、その頃の釣具店は独特の匂いがしていたのです。それは竹竿に塗られている漆の匂いだと思い込んでいたのですが、漆専門店で生漆などを手に入れると全く違っている事が解ったのです。今でもその匂いは記憶に残っているのですがあの匂いの元は何だったのでしょう。  
 革の匂いで特に本革は匂いはコレだとする香りがありますが、実はあの匂いも革の染料の匂いであって牛革にはそんな匂いは全くないのです。ところがあるイタリアの車に乗りますと車内の全面に貼られている革からその匂いがして、その匂いに包まれての運転はとても楽しく感じていた記憶があります。そういえば新車には新車独特の匂いがありますよね。あれは何の匂いなんでしょう。暫く乗り続けると全く感じなくなってしまいますので、内装の内張などの糊か塗装の匂いなんでしょうか。
 そのように匂いには思い出として長く残るのですが、あの釣具店の匂いはまた嗅いでみたいと思っています。でも今の釣具店では決して漂ってこない香りなんですよねぇ。それこそヘラブナ釣具専門店でもそんな香りがしないのですから匂いの元はなんだったのでしょう。


 あっ少女の匂いって知ってます?ある特定の時期にだけ発する女性の体臭なのですが、インドのバラモンに伝わる最高の香料がその少女の香りで、勿論少女から採ったりするのではなくて、ある土から取るのですがその土も底をつきかけているとの話です。なくなると余計に欲しくなってしまうのでしょうね。匂いとは面白いものだとつくづく思いますが、人が臭いと感じるのは危険を回避するためだと解っています。食べても良いものかどうかを判断するには匂いが一番有効だったためでしょう。


 経験を積むにつれて使用する竿の好みも当初より随分と変わった気がしていますが、それも歳と共に感じる身体的老化を含めて身体に合った竿選びと感じています。当初はやはり竹竿の魅力に取り憑かれていたのも事実で、竹竿を使ったことのない方は是非経験して頂きたいと思っています。それは今でも各メーカーの目標とする竿が竹竿の調子だからです。フラッグシップの竿はまさにそれを体現できる調子に仕上がっているはずですが、私には手が出せない高価格帯なんですよねぇ。


 ある時期その竹竿から軽量の閃光XやヘラFXを手にするようになります。それはそれは快適で一時期これ以外ないと思えるほど軽量系にはまり込んでいきました。ところが軽量系の竿はヘラブナの動きが余りにもダイレクトに伝わるがために、肘や手首を痛めてしまったのです。ただそれよりも釣り味がそれまで使っていた竹竿と比べますと余りにも荒いのです。
 その後ダイワの兆が新たに発売されて使いますとそれはそれは惚れ惚れするほど使い心地が良いのです。ヘラブナの動きもソフトで高価な車に乗っているような優雅な釣り心地です。これは良いと主流で使い出していたのですが、今私の使っている竿の主流は本式となっているのですが、胴が柔らかいので兆と同じく本調子のように曲がります。つまり竹竿にとても良く似たカーブを描くのです。ただ兆に比べて本式は先が軽く作られているので先重り感が全く感じなくて操作性がいいのです。勿論肘に手首にも優しくて竿のしなりやヘラブナから伝わる動きなどその優雅さが気に入っています。ただ短竿は少し曲がりすぎる感があるのですが、それもまた楽しいと使い続けています。


 色々と変遷を繰り返してはこんな愚にも付かない話を綴り続けて今に至るのですが、昨年末からヘラ専科でも取り上げられるようになるなど思いもよらず、といって今となっては簡単には辞められずと、まっ楽しみというか日課といいますか色々と話題を見つけてはまた書き続けていきますので、懲りずにお付き合い頂きますよう宜しくお願い致します。


 さて次はどんな話題を取り上げましょうかねぇ。これがまたなかなか悩むのであります。