両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

常時50枚の釣果と大助を釣り上げるために

 ヘラブナ釣り 餌は季節要因が大きい

 暖かい日が続いていましたが12月の半ばとなって一気に冬型になっていくとのことで、まさに今日が分岐点となっているようです。昨日までの餌は通用しなくなる可能性があります。仕掛け全般も冬型に交換する日となりそうで、今まで用意していた仕掛けをガラッと交換しなければならないかも知れません。


 今年も1年ヘラブナ釣りを楽しむ事が出来たのですが、今年ほど餌の重要性を思い知らされたことはありませんでした。その中にはヘラブナはキットこの餌好きだろうとか、この餌で釣れるに違いないとか、この釣り方が正解に違いないなど、人の思い込みによる理論構成を作り上げて、結果撃沈してしまう事にも結びついていたのです。


 その中でも特に私的に疑問は餌に付けられている香料の問題です。有名なのはバニラやガーリックでしょうか。他にも甘い香りと感じる香料が付けられているものがありますが、昔から使われているサナギもあります。
 ペレットの場合は匂いを付けているというより原料の香りではないかと思うのですが、強い匂い感じるものと弱い匂いのものとがありますが、原料の配分比による違いだろうと思っています。


 さてそんな匂いの中で私的に閉口しているのが、手に匂い移りするほどの香りが付けられている餌です。洗っても洗っても匂いが取れないほど強い匂いですが、その結果良く釣れるのならまだ良いとして、強い香りが付けられている餌で良い釣りをしたことがないのです。
 勿論私の使い方に問題があるのだろうとは思うのですが、特にバニラやガーリック臭で良く釣れた経験がないんです。それともう一つがサナギです。サナギは昔から淡水海水に拘わらず集魚効果が強いとされていたのですが、実感として良く釣れたと感じなかったのです。
 特にサナギを強調した団子餌が売られているのですが、今のところ良く釣れた経験はしていないんですよねぇ。


 ただとても不思議なのですが季節によって同じ底釣り用の団子餌にもかかわらず、良く釣れる時期が違っているのです。ある1種類の餌で良く釣れたとしてもその期間は精々3ヶ月で半年続くことはとても少なく、その場合も他の餌をブレンドして性質を変えるのですが、性質を変えて対応できるのも長くて8ヶ月で良い状態は半年程度でした。


 やはり大きく影響するのが水温変化によるヘラブナの活動と活発さです。水温が安定している時期はある程度しっかりと締まった餌が良くて、ヘラブナが集まりすぎる時期には重さのある餌で早く沈められることが条件となり、反対に水温が下がり出すことで軽めに仕上げる必要が出てきて、もっと水温が下がって当たりが出にくくなると、やや軽めでありながら早く開く餌のブレンドが必要になりました。


 ただこの餌に差を付けたとしても最後の最後に針の付け方で釣果を大きく左右するのですから、餌の状態を理解してその結果として団子にまとめるまたは針付けするチカラ加減がとても重要だと解ります。


 私は元々両うどんの底釣りでしたから団子餌は全くの素人で、子供の頃から釣具店に売られている瓶詰めのうどんを使って釣りをしていましたので、団子餌に近づくこともとても少なかったのです。その昔に私が手にした団子餌はサナギと小麦を混ぜで水で練ったものです。それを小さく丸めて針に刺してマブナを釣っていました。
 硬くするのに寒梅粉を混ぜていたのを思いだしますが、今の餌にも寒梅粉は案外有効かも知れないと思ったりしています。寒梅粉の原料は餅米ですから餌に粘度を保たせるのに有効なんです。


 しかし餌による違いや針に刺す場合の圧の掛け方など、たったそれだけで釣果にとんでもない開きが出るのですが、不思議なことに底釣りですから重い餌の方が良いと思い込みすぎで大いに失敗したことがあるのです。底釣りだからと何が何でも重し方が良いとは限らないことです。勿論浮くほどの軽い餌は全く使えませんが、アレコレと試す内にコレが正解と思っていた餌がある日突然釣れなくなってしまったことです。もうこの餌は手放せないと思ったのですが、全く駄目で作り直しても駄目だったのです。
 多分水温が大いに関係していると思いますが何でも思い込みは禁物って話です。


 この餌で釣れないのだから今日は釣れない日だと決め付けるのではなくて、考え方を変えてこの餌の組合せではどうだろうと、柔軟な考え方をして視点を変え作り直してみるのが一番の早道で正解に近づけると思いました。


 ただ何度も言いますがその正解は今だけであって1年中正解の餌ではないってことです。人の考えるまさに机上の空論は実践で試してみて、その結果を素直に受け入れて次に繋げるような柔軟性を持つ。それが次の釣果へ繋がると思う1年でした。


 しかしその結果釣り場に持ち込む餌が増えてしまって大いに閉口してしまっているのです。いつの日にか年中使える餌に巡り会いたいと思うのですが、根本的に経験値が乏しい私ですからどうしようもないのですが、いずれ何しても腕がともなわなければならないんでしょうね。ハァ・・・。。