ヘラブナ釣り ジャミの命も同じ重さ
ヘラブナ釣りで水温も高くなるとジャミが多く湧いてきます。多くがこのモツゴ(クチボソ)です
この魚が浮きを上下させて困ってしまいますが、両うどんの底釣りだとしても小さくかじってうどん餌でも取られてしまいます。
運良くというか運悪く合わせるとジャミが釣れてくることがあります。そのような場合はどのようにされているでしょう。
こんなに大きなジャミがいるとかジャミ当たりが多くて困るとクレームを付ける方がいます。勿論ジャミはなかなか厄介ですから当たりが取れないとか、上手く合わせられないとか釣りに影響してしまいますが、そうだとしても釣れてきたジャミをその後どのようにしているでしょう。
ある方の釣り座の周りには釣れてきたジャミが捨てられて干からびています。私はその様子を見るとなんとなく悲しくなってしまいます。ジャミも釣られたくて邪魔をしたくて餌をつついたわけではなく、生存本能によって餌を食っているに過ぎないのですから、釣り人側の腹立たしさとは全く関係のない状態のはずです。
運悪く釣られてしまったジャミを見せしめなのか間引きのつもりなのか知りませんが、ポイポイと捨てて殺してしまうのはどうしたものでしょう。数匹釣り上げて処理をしたとしても池のジャミが減ることはありません。
単に釣り人の腹立たしさをジャミにぶつけているに過ぎないのではないでしょうか。その腹立たしさ鬱憤のはけ口としてジャミが干からびて殺されている様子は、あおり運転をしている心ないドライバーと何ら変わらないのではと思えてしまいます。
私は1日に多くても5匹程度のジャミを釣り上げますがそのまま池に戻してやります。もし池に戻すのが嫌だとしたら桶に生かせて、川へ流れる排水路に逃がしてやるべきではないでしょうか。心優しい釣り人なのですからその程度をしてもおかしくはないと思うのです。
ジャミもホンモロコだと良いんですが今のところ池では見かけないですね。クチボソとの違いがわかりますか?
そしてもう一種が関西系に入るのですが、琵琶湖の鮎の稚魚を全国に放流するために全国に散らばってしまったのがコウライモロコです。こちらこそホンモロコとの区別は付きにくいですね。
関東にはタモロコがいますね。タモロコはホンモロコより髭が長いので区別が付きます。そうそうクチボソとモロコ類との大きな違いはヒゲがあるかないかです。
ある池では白鷺やアオサギがいて釣り人がジャミを釣り上げるのを待ち構えています。釣り人がジャミを釣り上げるとそのジャミを分けて貰おうと大急ぎで飛来してきます。ポイッと捨てるとアオサギがついばんでまた元の位置へ戻っていきます。この場合の餌は干からびさせる行為とは別に食物連鎖ですからそれでいいのかも知れません。
そういう意味では釣り堀でも釣り人が帰宅する頃にになるとどこからかカラスが飛来します。そして釣り人が落とした釣り餌や干からびてしまったジャミを食べていきますから、これも食物連鎖と解釈すべきでしょうか。
ある池ではジャミ対策としてブラックバスやナマズを入れています。
あれは危ない行為だと思うのですが、ナマズはそれ程繁殖力は高くないのでまだ良いのですが、誰かの入れ知恵でブラックバスを放流したのかも知れませんが、ブラックバスは成長すると60㎝にもなります。少々のヘラブナのサイズでは簡単に一飲みしてしまいますから、大繁殖してからでは手が付けられなくなってしまいます。それこそかい掘りをして池を干上がらせ退治しなければならなくなってしまいます。
実際ジャミが多い池では手を焼いてしまいますが、それでもジャミ当たりの中から本当たりを上手く読み取って、ヘラブナを釣り上げる難しさを味わうのもまたヘラブナ釣りの面白さだと思うんです。
釣れない鬱憤をジャミに当たり散らしたりしないで、そうっと池に戻してやるような労りを持つのも良いのではないでしょうか。だってジャミの命もかけがえのない命なんですから・・・是非。
こんな思は・・・偽善ですか?
でも本当にそう思うんです。ジャミが浮きを上下させていたとしても、私的にはそんなに腹立たしいとは感じないんですが鈍感なんでしょうか。
でもねヘラブナが餌にアタックし出すとジャミ当たりは不思議と消えてしまいます。いつまでもジャミの当たりしか出ないのであれば、少し釣り方を変えてみるのも方法ではないでしょうか。
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