両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

常時50枚の釣果と大助を釣り上げるために

 ヘラブナ釣り 自動車免許証は返納すべきか

 今回はヘラブナ釣りそのものから少し離れたお話です。


 先ず言いたいことは免許の返納は少し待った!です。


 ヘラブナ釣りは高齢化の一途をたどっていると思うのですが、ヘラブナ釣りはどうしても道具類が多い釣りですから自動車移動が付きものでしょう。


 先ず取り上げますのは高齢者運転の危険についてです。実際逆走行やアクセルとブレーキの踏み間違いなどの事故がニュースで報道されますが、公安委員会も高齢者講習を実施するなど危険を未然に防ぐ手立てを取っています。


 では実際に高齢者の事故が多いのかどうかですが先ずは下の表を見て下さい。この表は年齢別10万人当たりの事故率を表しています。つまり人口比ではなく公平な年齢別事故率をあらわよしています。
 実は24歳以下の方が断然多いんです。80歳代と30歳以下がほぼ同数の事故率となっています。勿論85歳を超えると増えていくように見えますが、それでも20歳以下よりはすくないのです。つまり高齢者の事故が特別多いわけではないのです


 但し事故率ではなくて死亡事故となると一気に高齢者の事故が増えてしまいます。つまり事故を起こすと死亡事故に繋がりやすいことを意味しています。
 こちらの表も人口比ではなくあくまでも公平に年齢別死亡事故率をだしていますが、20歳以下と85歳以上がほぼ同率の死亡事故率である点です。20歳以下は運転の未熟さもあるのですが、スピードの出し過ぎなど無謀運転による事故が多いのですが、高齢者の場合はいったい何が原因なのかです。一般的には運動神経が衰えているとか瞬間の判断能力が落ちているのが原因とされていますが果たしてそれは本当なのかどうかです。


 *運動能力が優れた人を運動神経が良いと表現されますが、その意味での運動神経なる神経は医学的には存在しないのです。医学的には脳神経・脊髄神経を通して末梢に届く遠心性神経があり、手足を自由に動かす神経回路になります。
 年齢に関係なくリズム感の良い方悪い方がいます。バランス能力・反応能力・識別能力など人それぞれで、幾ら頑張ったとしても一般人はオリンピックに出られませんし、100m10秒を切る事は出来ないのです。それがあたかも若いだけで能力が高く歳を取ると能力が落ちるとの考え方は間違っています。


 下の表を見ると解るのですが年齢に関係なく全体と事故が明らかに減少しているのです。


 この分析では年齢による事故が増えているのではない点です。全体として事故が減っているのは自動車の安全装置による点が大きいと感じていますが、道路の不備による事故が多いことも解っていますので、その点の改善が行われているのも事故が減っている一因でしょう。


 ここでもう一度確認しますが高齢者事故として取り上げられている、アクセルとブレーキの踏み間違いによる事故は、その時だけでそれ以前には一度も踏み間違いをしていない事が多いことです。


 私的にも感じているのですが重要な点として取り上げるべき事実があります。ある年齢に達するとなにがしかの薬を飲んでいる事に注目すべきでしょう。その飲み合わせなどによって低血糖・低血圧などが急激に起こった事が考えられる事です。その為に事故を起こした方の多くがその直前までの記憶がないとのことです。
 薬の飲み合わせか飲み忘れかは解りませんが、何らかの影響で意識の低下が起きていたことが考えられるのです。


 私自身も薬に頼った生活を続けています。実際薬なしには生きていけないのですが、もしその薬が効きすぎてしまった場合、反対に効きが悪かった場合などに意識レベルの低下を起こさないとは断言出来ないことです。


 その為に次の点に注意する必要があります。先ずは第一にどんなに朝の早い釣行であったとしても、朝食を抜きで車の運転は危険だということです。
 高齢者の中には糖尿病の方も多いと思いますが、朝食を抜いたがために低血糖に陥る可能性がある事です。それこそ酷い場合は低血糖による昏睡を起こしてしまいますが、そこまで酷くない場合でも意識レベルが下がる可能性がありますので、しっかりと朝食をとってから出かけるようにしましょう。


 第二に薬の量の間違いを防ぐことです。私の場合は1週間分をそれぞれ曜日別の朝・昼・夕に分けてボックスに収納して、それぞれを間違いのないように服用するようにしています。


 第三に薬は出来るだけ同じ病院・同じ薬局で処方して貰うことです。基本薬手帳を確認するのが薬剤師の仕事ですが、同じ病院で診て貰っている場合はカルテで確認しているですが、案外他科のカルテは見ていないようで医者でこちらから指摘しなければ見落としていることがありますので、また薬局を統一しておくことで自分のカルテがありますので、薬の変化を確認してくれています。
 薬の飲み合わせで効き目が増加していると大変なことになります。組合せはとても錠優に部分ですからしっかりと確認をするようにしましょう。


 第四に釣り場での飲酒は禁止です。ビールや酎ハイなどを飲んでいる方を見受けますが、余程自信があるのかも知れませんが、帰宅時間までにアルコールがどの程度抜けているかです。本来なら飲まない方が良いに決まっていますが、こればっかりは・・・・ダメですよ。ホント。飲酒運転は意識レベルが間違いなく低下しています。また飲酒運転で事故を起こした場合は保険が適用されませんので注意が必要です。
 勿論被害者には被害者救済のために適用されますが運転者に対しては保障されません。人身傷害や車両保険などは保障されません。
 そうそう飲酒運転で怪我をした場合も健康保険は利用できませんので全て私費となります。飲酒運転が犯罪行為のために健康保険が利用できないんです


 実際高齢者の事故が多いと感じるのは、団塊の世代の人達は74歳前後だと思いますが高齢者の人口比が高いからです。また踏み間違いなどでショッキングな事故が取り上げられるからでしょう。ただ運動能力が落ちているのも間違いないと思いますので注意するに越したことはありませんね。
 まぁヘラブナの小さな当たりを合わせられている間は、運動能力が落ちているとはいえないでしょう。


 最後に釣り堀での注意点ですが過去に池に落ちた方がいます。夏場ならまだしても冬期は命に関わります。泳ぎに自信を持っていたとしても着膨れしていると泳げません。薄着の夏服でも実際は泳げません。出来れば釣り台に座って釣る方が立ち上がったりしたときに落ちることは少ないです。
 また手を添えられるものが近くにあると安全です。私はアルミの道具箱を使っていますので手を添えて立ち上がることが可能ですが、ヘラバッグではどの程度支えられるのでしょう。そのような手を添えるものがない場合は杖1本が支えになりますから用意すべきでしょう。また草履より靴を履くことで転倒防止になりますので是非靴着用をお薦めします。


 夏場はしっかりと水分を取ることで意識が薄れることが減ります。昨年私も水分不足で救急に行って点滴を受けたことがありますが、前日の睡眠時間も十分に取ることで体調が維持できますので寝不足は厳禁です。
 先ずは日々安全安心に心がけて自らの命と他人に対する命を守り、家人にも心配を掛けない釣行を心がけるようにしたいですね。


 高齢化社会を生き抜くためにも体調管理はしっかりと!!
 過信は禁物です安全運転に心がけましょう。