両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

常時50枚の釣果と大助を釣り上げるために

 ヘラブナ釣り 釣り百景 竹竿・カーボン竿・合成竿

 竹竿でも宙釣りをされる場合があるのかどうかは全く知らないのですが、この度放送されました釣り百景では紀州の竹竿・シマノのカーボン竿・シマノの合成竿の3種を使い分けて底釣りで竿はのインプレッションされました。


 山彦工房が閉鎖した保育園を工房に利用されているのには驚きましたが、それだけの規模が必要だったのでしょうか。多分他の竿師の皆さんはもっとこじんまりとされているのではと思いますが、山彦さんはシマノとのタイアップで天舞の制作に関与されていますのである程度の規模が必要だったのかも知れません。


 私的には竹とカーボンを組み合わせた竿は合成竿と表現していますし、今までもそうだったと思うのですが、シマノや山彦さんは融合竿と表現されています。なんとなく違和感がありますが・・・取り敢えずそのままで・・・                               


  山彦さんの芸術的装飾がされているのが特徴ですが、私的には口巻のシンプルな竿が好きです。

 こちらは心道作でシンプル仕上げでとてもスッキリしていて良いと感じてしまいます。まっこれもまた好みの問題ですからどちらが良いというものではないですね。

 
 竹竿の次に試されたのがこの特作 伊吹です。シマノのヘラ竿の中では一番柔軟度が高く、しなり調律Ⅱと表現されていますがそれほど胴調子の竿ですが、竹竿と比べるにはこの竿しかなかったのでしょう。他のカーボン竿では最近の柳ですら硬調と感じてしまうのでしないでしょうか。


 そして最後が融合竿(合成竿)の天舞です。こちらもしなり調律とされていますが竹竿に近寄らせたためでしょうか。竹の部分は本漆仕上げとなっていますが、やはり穂先や穂持ちが(4本繋)がカーボンを採用されていますのでオール竹よりは気軽に使えます。実際ある程度の数を釣り上げようとすると竹竿では穂先や穂持ちを傷めてしまいますので、私の場合は1日の内で何度か竿を交換していました。


 出演者の伊東さとし氏も指摘されていましたが、竹竿ではヘラブナの引きが不思議とコンコンと竿先を叩くようになります。あの引き味はカーボンでは余り感じないのは竿先の硬さによるものでしょうか。独特の引き味がありますので是非試していただきたいと思いますが、ただ山彦さんの良い装飾がされている竹竿はなかなか高価で、お兄さんの作では尺18,000円程度からありますので10尺で18万円します。弟さんの山彦むらさめでは尺24,000円~30,000円程度ですから10尺では24万から30万円となります。
 そうなると気軽に使うことはなかなか難しいですし何本の揃えるも大変になって来ますが、ヘラブナ釣りを趣味とされている間は良いのですが、いつしか度を超して道楽の域にまで達してしまうと、高額な竹竿ですら何本も揃えてしまうことになります。我が天釣会の近藤相談役は1千万を下らない程に竹竿を所有されているのですから脱帽です。
 なかなか高額なものは変えないとヤフオクを見に行きましても、低額な山彦さんの竹竿も握りの装飾がもう一つで、装飾が凝っているものになるとヤフオクですら15万円以上していましたから、やはり簡単には手に入れることは難しいですね。そうなるとシマノの合成竿である天舞と思うのですが、実はこちらも尺1万円以上しますので10尺で107,300円です。
 合成竿は気楽に使えますので良いのですが、やはり1本くらいは竹竿をと思っておらる方は、尺1万円を目安にして探されると色々と出てきますのでお薦めです。



【釣り百景】#433 異なる竿でへらぶなと対話 駆け引きの愉楽・釣り味を求めて