両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

常時50枚の釣果と大助を釣り上げるために

 ヘラブナ釣り 養殖用の餌は考えもの

 ヘラブナ釣り師としては如何に良く釣れる餌を見つけるかは誰しも考える事で、うどん餌の場合はうどんそのものというよりもまぶし粉に、それこそ色々と配合というか添加して如何に釣れるかを研究する人がいました。俗に言う薬剤師との称号が与えられるのですが、団子餌やグルテン餌を使う人たちの中にも、色々な添加剤を使われている方がいるのでしょうか。


 うどん餌の場合のまぶし粉の基本はペレットを砕いたものと相場が決まっています。ペレットの良いところはヘラブナが食べ慣れていることに尽きますが、そのペレットは団子餌での集魚材としての役割がついている程に集魚効果が高い餌とされているはずです。
 その為にうどんのまぶし粉としてはうどんに附着している程度なので、そのような少量でも集魚効果があるので最適な餌となっているのですが、それでも他の人より多く釣り上げようと、そのペレットに色々なものを添加する人が現れます。簡単には味O素を入れる人がいますが、私の知る限りですが水産試験場で調べた結果はその味O素は有効ではないことが解っています。実際には水産試験場で有効とされるアミノ酸も発表されているのですがあまり有効とは感じませんでした。


 さてそんなペレットの中でも釣り堀で撒いている餌が良いとか、養殖場で育てているペレットが良いなんて話が聞こえてきますが、実は維持管理する餌と育てる餌には違いがあるのです。
 また水産試験場の調べた添加剤も餌と成長に対する歩留まりが良いとか、養殖池の水を傷めないための飼料、また同量の餌を与えて成長率の良い餌との研究ですが、三段論法的に成長率が良いのは良く食べているからでだから良く釣れるはずとなっているだけで、実際は風が吹いても桶屋は儲からないのと同じで良くは釣れないんです。


 養殖池で使われている餌も色々な添加剤が混ざっていますので、釣り人達が日常的に目にするペレットとは随分と違うことも解っています。それは成長促進させるのが良いとは限らない点です。
 釣り人としては釣れるのなら大型サイズの方が良いと思いがちですが、良く釣れるのは中小型なので良く釣れる池との評判を得るために、池主からは尺程度のサイズが中心として放流して欲しいとの要望が出ます。
 その要望に応えるべく成長サイズをコントロールする必要があり、ある池では30㎝程度に成長させ、他の池では40㎝を超える大助を育てるようにしているわけで、1つの池で大小取り混ぜた養殖をしているわけではないのです。そんなことをしていると出荷段階で選別作業が必要となって手間が掛かって仕方がないのです。


 つまり成長をコントロールして尚且つ池の水が汚れず魚体も健康に育てるための飼料が必要であって、良く食って何が何でも成長を促進するような餌が必要なわけではないのです。


 結果として養殖池で使われている飼料を手に入れたとしても良く釣れるとは限らないことになります。養殖池の飼料を手に入れると良く釣れると思い込んでいるのは、釣り人の幻想というか思い込みでしかないのではと思うのです。
 それも1つは三段論法的な部分があって、日常的に食っている餌だから良く釣れるだろうとの部分ですが、自宅で飼育している熱帯魚や金魚に対しても乾燥餌を毎日与えていますが、赤虫やミジンコを与えると狂ったように食ってきます。つまり日常的に食っているから良く食うのではなくて、好みの餌であれば今まで一度も食ったこともない餌でもむさぼり食うのです。それはまさに魚が持っている本能に突き動かされているようにも感じます。


 反対に釣り堀で撒いている餌を使用するのは良くないと言われています。それは釣り堀で撒いている餌も成長をさせたいのではなくて、維持管理のために必要な飼料ですから食い続けてくれないと困るわけです。それを釣り人が使って釣られる事をヘラブナが学習し結果として食わなくなってしまうと困るわけですから、釣り人は池で撒いているペレットは使わないようにした方が良いとなります。


 また実際団子餌にはペレ道やペレ底のようなペレットが主成分の団子餌がありますが、他の多くの団子餌にはペレット成分が入っていない餌です。グルテンがその代表かも知れませんが主の原料はマッシュポテトです。養殖池で撒かれている餌や釣り堀で撒かれているペレットにはマッシュは使われていません。それでもマッシュで釣れるのですから何を食べて育ったかは意味がないのではと思うのです。
 私の経験でしかないのですが団子餌でマッシュとペレット系の団子餌で、明らかにペレット系の団子餌の方が釣果が良いなんて事は一度も起きてないんです。


 ところでヘラブナの価格はいったい幾らだろうと少し調べてみましたが、平均的価格は1㎏1,500円前後の様子です。尺程度のヘラブナは700g程度ですから1枚1,000円程度になりますが、サイズが良い大助などは4㎏程度ありますので1枚6,000円もすることになります。スレや目に掛かったりすると魚体を傷めるだけでなく、そこから菌が入って死なせてしまう可能性もありますので、出来るだけスレをかけたりしないように気をつけなければなりませんね。
 多分ですが針サイズの規定があるのはスレによる魚体を傷めないためではと思うのです。うどん池ではそんなに大きな針は必要ないのですが、自由池だとしても自制が必要で段差の釣りのような上針が極端に大きな針も考え他方がよさそうですね。