両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

常時50枚の釣果と大助を釣り上げるために

 ヘラブナ釣り 水温計の重要性

 ヘラブナ釣りをしていて水温を測っている人はとても少ないと思うのですが、どうして水温を測らないんでしょう。
 水温計にヒモを着けて私の場合は底釣りですから底に沈めて測ります。もし中層を釣られるのであればその水深の水温がどの程度かを測るのが良いのではと感じます。仮に1mの宙で釣る場合ももう少し浅いまたは深い方が水温が高い場合は、その水温の水深に浮き下を合わせる方が良いように思います。


 水温を測らないのはどうしてですか?と質問すると次の答えが一番多いでしょう。


 水温を知っても何も変わらないから。


 では次の質問です。年中同じ仕掛けで通していますか?


 答えはキット季節によって変更しているとの答えが多いのではないでしょうか。


 続けていつの段階で仕掛けを変更していますか?とお聞きすると


 冬になったらまたは春暖かくなり出したらとの答えが返ってくると思うのです。


 いってみれば肌感覚で変更されていると思うのです。それは本当に正解でしょうか。


 日本はハッキリとした四季がありますので季節の移り変わりはとてもわかりやすく、それこそ肌感覚で変更していくのも良いのですが、人が感じている季節はあくまでも地上の話であって決して水中の季節変化ではないと思うんです。


 ヘラブナの適正水温は16度から23度程度といわれています。つまり活発に動く水温といういみでしょうか。実際は低水温から12度に達すると産卵行動に移ります。産卵時期は乗っ込みシーズンで大型をゲットする大チャンスですが、案外低水温で産卵を始めるのですがそれは水温が0度など低水温があってこそ12度程度でも産卵を開始するのです。もし冬期でも水温がそれ程下がらない地域の場合は15度を超えなければ産卵行動に入りません。


 釣り堀ではどうでしょう。野池を釣り堀として利用している池は案外水温が低くなってしまいますので、思った以上に乗っ込みに入るのが早くなる傾向にあります。反対に冬期でも水温が下がりにくい池では、産卵行動に移る時期が遅い傾向にあるようです。つまり冬期に氷が張るような池ほど産卵行動が早く、冬期でも9度や10度程度でそれ以上下がらない池では、しっかりと春に移行した頃に産卵を開始しました。但し大助など大型のヘラブナを冬期に放流した場合などは、その池の特徴以前に既に産卵準備を済ませているために、早めの産卵を開始してしまう事があります。


 さて適正水温はヘラブナが活発に動く時期ですから、当然引きが強くて極端な細仕掛けはラインブレイクの原因となってしまいますが、10度を切るような低水温に陥ると引きは極端に弱くなると思うんです。それを見定めて仕掛け変更をすると失敗が少ないと思いますので、水温計を携帯して釣り初めと途中の1日に2回だけでいいので、水温を測ることを習慣づければ、今日の攻め方も違っていたかも知れません。先日は朝の水温が11度でしたが0.4号のハリスで44.5㎝の大助を釣り上げる事が出来ました。


 低水温だから仕掛けを細くした方が良いという意見が多いのですが、その根拠は吸い込みが弱くなるからだとのことですがそれは本当だろうかと思ってしまうんです。イメージとして水温が低いのですからヘラフナも動きが悪いだろうとの決めつけは、正解とはいえないような気がしています。
 ヘラブナの吸い込みが悪くなるよりも低水温によるハリスの硬化のほうが問題で、ハリスが硬くなることでヘラブナの吸い込みが悪くなると考える方が良いと思います。低水温時にヘラブナの動きが悪いのはその通りでしょうが、餌を吸い込むチカラはどの程度まで落ちてしまうんでしょう。私的には殆ど落ちないと思っているのです。