両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

常時50枚の釣果と大助を釣り上げるために

 ヘラブナ釣り 金の斧・銀の斧

 ヘラブナ釣りをしていて池に色々な物を落とすことがあります。
そんな時はああぁぁぁぁ!!と嘆きの言葉を胸の内で叫んでいるのであります。


 一番ガッカリしたのが竹竿の穂先です。竹竿の穂先は削り穂と合わせ穂の2種類あります。削り穂は上手くすると水に浮くのですが、合わせ穂は3~4等分した竹を接着させているので重く仕上がっていて水に浮かないんです。


 あるとき竿を出そうと穂先から出していきますが、当然穂先は竿の奥に入っていますのでポンと竿を振って穂先を出すのですが、そのポンが勢いがつき過ぎて穂先が飛び出してしまったのです。一瞬水面に浮かんだように見えたのですがあれよあれよと沈んで行ってしまいました。
 穂先ですから長さがあるために玉ですくい上げることも出来ずに涙をのんだのですが、他にも竹竿の穂先を折ってしまったことがあるのですが、その時は我が天釣会の近藤相談役が心優しくて良い竹竿師をご存じしたので、その時は新しい穂先を格安で作っていただけたのでホットしているのですが、落としたときのあの落胆と同じように穂先を折ってしまった時も例えようがないほどの落ち込みだったことを覚えています。


 他に釣り台の脚を池に落としたことがありました。4本の脚があってこそ釣り台で1本落としたたので当然使えないのですから今度は必死になっていました。勿論玉でかき回してみましたが全く見つかりません。そこで磁石でくっつけてみようと試みるわけですが、私の釣り台の脚はステンレスでしたので磁石が付かないんです。いやステンレスも高価なものは磁石に付くんですが、釣り台の脚程度のステンレスは全く磁石に反応しません。但し唯一1カ所だけ磁石が付くところがあるんです。それは脚の先に止めてある滑り止めの皿です。その皿も付かないのですがその皿を木ネジで止められているのですがその木ネジだけが磁石に付きます。殆ど探し出すことは不可能なその1点でなんと!探し出すことが出来たのです。奇跡的偉業と自画自賛したのですがこれもまた嬉しかった事を昨日のように覚えています。


 竿掛けの万力も落とすと沈んでしまいます。私はまだ落としたことはありませんが落としそうになったことはありました。そこで万力の脱着が楽になるように軽い木材を取り付けました。それにL型の金物を着けて釣り台に差し込むようにすることで、簡単に脱着が出来ることと同時に水に浮く万力となったのです。
 これは便利で私的にはヒット作!だと思っているのですが、メーカーも作れば売れると思うんですけど・・・


 ところで池に物を落とすと泉の女神が中から出てきて、あなたの落とした斧はこの金の斧ですかそれとも銀の斧ですか聞くイソップの童話があります。正直者は落としたのは普通の斧でしたと答えてあなたは正直者だからと金と銀の斧も上げましょうという物語です。


 それを見ていた欲張りの男は同じように斧を池に投げ込むと、女神が出てきて同じように金の斧か銀の斧か聞くと、金の斧ですと答えたことで全て失うので正直者になりましょうって話ですが、もしヘラブナ釣りをしていて万力を落としたとします。池の中から出てきた女神にあなたの落としたのはこの金の万力ですがそれとも銀の万力ですかと聞かれたとすると、私はヒェーーーーッて驚いて腰を抜かすか気を失ってしまうと思うんです。だって池から女神が出てくるなんて普通ではないですからね。冷静に普通の万力ですなんて決して答えてる余裕は全くありません。
 そういう意味では木こりが冷静に普通の斧を落としましたなんて答えられたのは、とんでもなく状況が理解できない鈍感な人か、それとも何事にも動じない強靱な精神の持ち主だったということになりますね。
 ということは正直者になりましょうではなくて、何事にも動じない人になりましょうの教訓の物語だったのかと思えて来ませんか?


 ん?ヘラブナの話はどこかって?・・・まぁそんな堅い話は無しって事で池の水に流して下さいませ・・ハイ(笑)。