両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

常時50枚の釣果と大助を釣り上げるために

 ヘラブナ釣り へら竿を購入する基準は何

 竿を購入しようとした場合には何を基準に選ばれるのでしょう。先ずは必要とする尺数に違いないはずですが、同じ尺数でもメーカーには色々なアイテムが用意されています。当然他のメーカーも候補にすると一気にアイテム数は広がりを見せます。


 仮に15尺の竿を購入しようとします。その場合既に尺数の候補が決まっているのですから自動的に15尺を選ぶわけですが、ダイワの場合は15アイテムが用意されています。シマノでは20アイテムが用意されています。
 価格的にはダイワでは枯法師の97,500が最高値で天峰総塗で17,000円が用意されています。多分陽舟が一番安いと思いますがオープン価格となっています。シマノでは普天元 獅子吼の114,000円が最高値で最低がかすみの16,700円まで用意されています。


 こんなに大きく価格の違いがあると当然予算によって購入する竿も決まってくるとは思うのですが、予算的に購入できる竿と使ってみいた又は欲しい竿は別だろうと思うわけです。


 ではどのような基準によって竿を選ぶのかです。1つは間違いなく竿の重量でしょう。ダイワでの最軽量はHERA Rの64gですが最重量はHERA Xの102gです。同じ15尺で38gの差があります。
 HERA R

 HERA X


 同じようにシマノでは少し特殊ですが特作 天道が138gと最重量級で反対に最軽量は閃光XXで63gとなっています。この場合は倍以上の75gもの重量差があります。
 特作 天道

 閃光XX


 単純に軽量系を選ぶ場合はダイワではHERA Rですしシマノでは閃光XXとなるでしょう。ただこの両者の釣り味というか竿の性格付けは違っていますので、単に軽量というだけで選んで良いものかどうか難しいところです。価格的にもHERA Rが85,500円で閃光XXが83,600円ですから決して安い買い物ではありません。


 またメーカーのフラッグシップを持ちたいとの欲求もあるのではないでしょうか。購入動機は自己満足でしかないと思うのですが、実際手に取って実釣をするとただ軽いだけの竿とフラッグシップの竿とは随分と釣り味が違うことに気がつきます。勿論フラッグシップの竿が釣り味が優れていると感じるかどうかは微妙です。それは自分がどのような性格の竿が欲しいかによって違っているからです。


 もし竿の性質は特に気にならないとすると、次は竿の性能の部分が選考基準として浮かび上がってくるはずです。例えば餌打ちのコントロール性能や取り込みのスムーズさなど、まさに竿の持っているポテンシャルが随分と違っているのです。


 ダイワでは荒法師 武天やHERA Xでシマノでは飛天弓 頼刃や剛舟のようなどちらかというとしっかりした竿は、乗っ込み時期や釣り堀でも大助狙いに適している竿となるはずですが、それが平均30㎝程度のヘラブナが多い池では簡単に寄せられて面白みに欠ける竿となってしまうでしよう。
 そんな小型サイズが多い池ではダイワでは兆でシマノでは柳や伊吹のようなしなり調子が、とても釣り味が良く面白い釣りが出来るはずです。勿論現代の竿ですから大スレを釣り上げても寄せられないなんて事はありませんが、先の大型専用の竿に比べると随分と手間取るのは間違いありません。
 兆

 柳

 伊吹



 色々な場面や池によって使い分けるほど竿の本数が持てないのが普通ですね。そのような場合はやはりオールマイティーと称される竿を選ぶこととなるのではないでしょうか。
 実は各メーカーの20,000円までの低価格帯の竿は正にオールマイティーに使えるから面白いですね。反対にいうと竿に特徴付けがされていないので、どんな場面でも使いやすい竿となっているのです。
 ただ同じオールマイティーでも高次元でバランスを取っている竿が、ダイワでは龍聖でしょうしシマノでは本式ではないでしょうか。ただオールマイティーであればあるほど特殊性がないので面白みに欠けるともいえそうです。


 低価格帯の竿と高価格帯に属する竿では一体何が違っているのかです。それは一言で言うならば操作性につきるように思います。勿論その竿の性能差を補正して余りある腕前の持ち主にとっては普及品で十分となるのでしょうが、そんな腕前の持ち主だからこそ普及品ではなくてもう1段階か2段階高価格帯の竿を使うと、今まで以上に楽な餌打ちがで出来たり、取り込みがとても楽に出来ると感じられるのではないでしょうか。


 例えば今では普通になっているテープをXにロッドに巻き付けた、シマノでいうところのスパイラクXやダイワのX45などが使われることで、竿のブレの軽減など操作性は格段に良くなっていると思うのですが、そんな特徴も低価格帯では難しいかも知れませんが、30,000円程度の普及品には既に使われているのです。
 そうなると高価格帯のオールマイティー竿を購入するまでもないとなるのですが、30,000円の竿と80,000円の竿と同じでは困ってしまいます。やはり高価格帯の竿では違いがあり寄せの良さや餌打ちの適格性などにアドバンテージがあり、釣り上げるまさに釣り味に違いを見いだすことが出来ます。一番の違いは同じ重量であっても持ち重りが解消されている点でしょうか。また合わせショックの軽減などちょっとしたところに違いを感じることが出来ます。
 勿論竿の操作性とは直接関係なところ塗装や握りなどにも予算が使われていますので、見た目の高級感にも寄与しているのは間違いありません。


 同じ15尺だけでも全部で35アイテムが用意されています。その中で選ぶだけでも大変ですが、尺数が決まっていない場合はどの尺数を選ぶのかから初めなければなりません。仮に13尺14尺15尺を3種類の尺数から選ぶとすると、35アイテム×3種類ですから105アイテムの中から選ぶ必要が出てくるわけです。


 通う池の特徴に併せて選ぶ事になりますので、ヘラブナの平均サイズや釣るポイントまでの距離そして宙釣りか底釣りかでも、尺数や腰の強さに軽量感など比較するポイントが多数出てきます。それを的確に選択するのは並大抵ではありませんが、選択ミスをすると竿袋の肥やしとなって使わない竿になりかねません。十分に吟味して1本の竿を手に入れると愛着が湧いて手入れにもチカラが入ることでしょう。


 手入れついでにいいますが、高価な竿を手に入れたのですから扱いにも気をつけたいと思うのですが、周りを見ていますと浮き下の調整をする場合に、竿を継いだまま後ろの方に押していって調整している方をよく見かけます。そんな扱いをしていると決まって竿尻が傷だらけになってしまいます。竿尻に傷が付いたところで釣り味や操作性には全く関係ないのですが、釣具を丁寧に扱えない人が良い釣りが出来るとは思えないのです。
 玉も傷が付かないように玉の柄スタンドを使う方もいますが、無頓着な方はガタンと音を立てて置かれます。静かに静かに釣られる方と物音を大きく立てて釣られる方の違いは、やはり道具を丁寧に扱っているかどうかに現れるのですがその動作は美しくありません。


 道具を出したり仕舞ったりするにもモタモタする人もいればチャッチャと素早い方といますが、それはひとつは要領の差でもあるのですが要領の良さは釣果に現れています。モタモタする方は無駄な動きが多いのでしょうが、それが釣りにも現れてしまっているように感じてしまいます。
 要領良くされる方は釣れない日でもアレコレと工夫されて、消化を伸ばされると思うのですが、要領の悪い方は釣れない時の臨機応変さが少ないのではと思えたりします。


 竿選びから随分と横道に逸れてしまいましたが、せっかく手に入れた高価な竿ですから大事に使って、1枚でも多く釣り上げて休日をゆったりと楽しみたいですね。
 そういえば暫く新しい竿が発売されていないのですね。次はどんな竿が登場するのでしょう。


 あっ今回もダイワとシマノだけを取り上げましたが、他のメーカーの竿は生興ロッドや西村カーボン製は使ったことがあるのですが、違いを表現するだけの経験をしていませんので取り上げていません。またがまかつ製は実はら竿に限らずどの対象魚の竿打としても一度も使ったことがないので全く知らないのです。また機会があれば取り上げたいと思います。