両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

常時50枚の釣果と大助を釣り上げるために

 ヘラブナ釣り 真冬の雨後対策 実践編

 先の雨後対策のブログでは嘆きばかりで、具体的に何をどのようにするかを書いていませんでしたので、私的に工夫した内容を書いてみたいと思います。但しあくまでも私の行く淀の釣り天狗での対処方法であって、他の池でも通用するかは甚だ心許ないのですが、取り敢えず綴ってみることと致しましょう。


 当たりが出ないと感じた段階でまず始めにすることは、当たりが出るのをじっと待つのではなくて、当たりが出ないのはそのポイントに寄ってないのですから、1枚でも多くのヘラブナを寄せることから始めます。とはいえ厳寒期のそれも雨の後の冷え込んだ池では、そうは簡単に寄ってくれたりはしませんので、如何に寄せる方法をとるかとなります。
 初めは打ち返す回数を増やすことから始めます。待つ時間も長くて5分以内で打つべし打つべしを繰り返します。その結果浮きに触りが出れば良いのですが、浅い池の場合はどうしても上ずったヘラブナが水面に見えてきます。本当は上ずらせるのは良くないのですが、先ずは寄せることを優先していますで上ずらせても良いと思っています。


 餌打ち回数が増えても寄らない場合は、次にうどんのまぶし粉を減らします。反対の多く着けて寄せようとする方がいますが、多くまぶして有効なのは最初の10分程度でそれ以降は、まぶし粉が剥がれ難くなってしまって寄せ効果が半減してしまいます。もしうどんではなくて団子やグルテンの場合は、早く開くようにソフトに丸めるようにします。その結果早く開く餌となりますので寄せ効果が高まります。


 それでも寄らない場合はまぶし粉の種類を変えてしまいます。細粒を使っていた場合は荒粒に、荒粒を使っていた場合は細粒にと変化を与えます。またはそれらを混ぜ合わせます。その結果まぶし粉の剥がれ方が変わりますので、寄り効果を発揮する可能性を探ることになります。
 団子の場合はバラケを増やして手直しをします。グルテンの場合はグルテン量の少ない餌を加えるか、マッシュ単体を入れて手直しをしますと開き方が早くなって集魚効果を発揮出来ます。


 これらの対策はあくまでも厳寒期に限る方法で、これを盛期にしてしまうと寄り過ぎて底釣りが成立しませんので注意が必要です。


 これらを一通りやってみてそれでも食い当たりが出ない場合は、ハリスの長さを変えてみることです。一般的には長くしがちですが底釣りの場合は、ポイントはあくまでも底でしかありませんので、底にだけ集魚効果を高めたいのですから、撒き餌効果は底にだけ現れたほうが良いわけです。その為にはハリスを短くしていち早く底に着底させてから、撒き餌効果が発揮してくれたほうが良いことになります。
 ハリスを長くしてアピール度を増したほうが良いのか、底に集中されるために短くしたほうが良いのかは、その日の状況に寄りますので試すしか無いと思っています。
 同時に針の大きさについても小さくするか大きくするかは、アピール度優先か底優先かによって違ってきますので、これも試す以外なさそうですね。


 次の対策は浮きの変更です。この場合もハリスの長短と同じ考え方で、軽い浮きを使ってゆっくりと沈下させることでアピール度を増やすのか、重い浮きを使っていち早く底に導いく対策を取るか、これもまたどちらを優先するかの考え方になります。


 ハリスの太さについても同じような考え方になると思っていますが、沈下速度は太い方が遅く細い方が早く沈下します。これは水の抵抗による物理の法則ですから間違いありませんが、これも餌・針・ハリス・浮きをどのように連動させるかで、沈下速度は明らかに違ってきますので、1度に全てを交換するのではなくて、時間が掛かってしまいますがどれか1つを試して行くほうが良いように思っています。


 仮に痴漢速度を遅くしてアピール度を増したければ、ハリスは太くて長く針は小さく浮きは軽く餌は小さくする組み合わせでしょう。早く沈下させたい場合は全てこの反対で、針は大きくハリスは細く浮きは重く餌も重くするとあっという間に浮きが立ちます。


 少し矛盾するかも知れませんが、真冬の上ずり現象ほど手に負えないものはありません。水面にまで上ずっているヘラブナは無視して良いのですが、底から30㎝から50㎝程度上層にいる浮いてしまったヘラブナを、餌のある底へ関心を向かせるのは至難の業です。その上ずり現象を起こさせない対策は、やはりいち早く沈下させて餌を着底させるほうが良いことになります。
 また開きの良い餌も逆効果で出来るだけ底バラケを起こすような工夫が必要になります。うどんの場合はまぶし粉を着けて直ぐに餌打ちしないことです。そしてごま塩程度のまぶし粉の付着量にコントロールすることと思っています。
 団子やグルテンの場合は、粘りのある餌を作っていつまでも開かない余話ウニするので花テク、その粘りの良い餌で簡単にバラケないようにして、しっかり針着けてから1度親指で押して軽く割ります。そうすると塊としてポロッと割れますので集魚効果が狙えます。


 このように仕掛けと餌の工夫をして当たりが貰えればしめたものですが、色々な工夫をしてもまだ当たりが出ない場合が当然あります。そんな時の考え方ですが、盛期のように行きに尺数の変更をするのではなくて、今まで打っていた餌打ちポイントではなくて餌が着水していたポイントに浮きが立つようにします。つまり浮きより60㎝先に打ち込んでいた場合は竿を1尺伸ばします。120㎝先の場合は2尺伸ばします。反対に落とし込みで餌打ちしていた場合は1尺か2尺短くします。浮きの立つ位置で釣れなかったのですから、その周辺にヘラブナが集まっている可能性があるため、その位置を探るように竿の尺数変更をして確かめるのですが、それが上手い具合に合うと嘘のように当たりが出て釣果を伸ばす事が出来ます。


 ハッキリ言ってとても面倒ですがその面倒なことをしなければ、この厳寒期のヘラブナ釣りは上手くいかない可能性があります。いつものような釣り方をしていて釣れるに越したことはないのですが、そうは簡単に釣れてくれないのですから反対に面白いのだと思っています。色々な工夫を重ねて結果を出せた場合、この上ない喜びとなるように思っています。
 多分ベテラン諸氏はもっともっと色々な工夫をされているはずです。それをいとも簡単にされていると思うとなんだか悔しいですよね。
 そうそううどん餌の場合は、張りの刺し方1つでもカラツン防止に繋がる事もありますので、いつもこうしているではなくて偶には違って刺し方を試すと、今までのカラツンが嘘のように消える場合もあります。
 カラツン=浮きのズラシ巾ではなくて、餌の刺し方を少しだけ変えてみるのも方法と思っています。当たりの少なくなっている厳寒期ですから、カラツンで釣れないなんて事は腹立たしいだけですからね。


 こんなことを書いてましてもどうしても釣れないときがあります。そんな時はさっさと帰宅して炬燵で丸くなっているほうが良いのかも知れませんね(笑)。


 さぁて、明日も釣るべし釣るべしで行きましょう。