両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

常時50枚の釣果と大助を釣り上げるために

 ヘラブナ釣り 竿を折らないために

 最近特に感じるのですが、ヘラ竿がとても少なくて店舗によっては全く在庫がないなんてことになっています。最初は売れないからヘラ竿の販売から撤退したのかと思っていたのですが、どうもメーカーからの入荷がとても遅いとのことです。


 コロナの影響もあったのでしょうが、既に落ち着いていることを考えるとまた別の要因があるのではとも思えてきます。
 メーカーの在庫数を減らしたいがために生産調整をされている可能性は大きくて、在庫をダブらせたくないのだろうとは思いますが、それにしても入荷未定が多すぎるような気がします。


 実は修理も在庫数の不足によってままならない場合がありますので、今回は如何に竿を折らないようにするかのお話です。


 竿を折った経験がある人も案外多いと思うのですが、野池などで鯉などを掛けた場合の事故はまだ理解できるのですが、釣り堀でヘラブナしかいない池でも魚を掛けて折れる事故が発生します。それはいったいどうしてなんでしょう。


 先ず竿が折れる箇所はいくつかありますが、一般的に引きに耐えているときに折れることは少なくて、合わせショックや持ち方がおかしい場合に折れてしまいます。特に長竿になればなるほど、竿先の重さに絶えられなくて元竿が折れてしまいます。


 また握りの直ぐ上の部分や竿の繋ぎ近くで折れる場合があるのですが、この両者に共通している原因は竿掛けにあります。
 竿掛けに竿を置く場合には竿掛けの枕の位置と握りのすぐ前を乗せています。実はこの部分で折れることが多々起きるのです。それも軽量竿であればある程その部分で折れてしまいます。軽量竿になればなるほど高弾性のカーボンが使われていますので、ショックに弱い傾向にあります。そのため竿掛けが載る部分を何度かぶつけている間に弱り、あるとき合わせショックや引きに耐えていると折れてしまいます。


 また竿の2番や3番の繋ぎの直ぐ下の部分でもよく折れます。竿の繋ぎは一番負担の掛かる箇所なので補強されているのですが、その補強が終わった箇所は当然弱くてその部分で折れてしまいます。この場合は引きに耐えている場合に折れる傾向がありますが、竿の何番目かは決まっていず、何となく製造上の欠陥のような気もするのですが、それを証明することは出来ません。


 わたしも一度引きに耐えているときに穂持ちと3番の繋ぎで折れたことがありますが、そんなに大型でもなかったはずですが、玉に入れようと引きに耐えているときにポンと折れてしまったのです。この箇所は竿掛けにも掛からない部分ですから、ぶつけて弱くなっていたとも考えられません。


 そうそう元竿で折れるもう一つの原因は、引きに耐えているときに元竿の中間で支えている場合です。基本的にその部分は補強されていませんで持ってはいけない部分ですが、強い引きに耐える場合についつい手を添えてしまいます。本来は握りを両手で持つのが良いのですが、それでもしっかりとした力が必要になりますので、ついついやや上を持ちたくなります。その部分を押さえていると少ない力で引きに耐えられるのですが、少ない力で耐えられるということは、強い引きをその部分で押さえていることになりますので、思ったより簡単に折れてしまいます。


 強い引きに耐える場合は補強されている箇所で留めるのが良いので、一度じっくりと握りを見て下さい。やや上の部分まで補強されているのが解るはずですから、手を添えるのはその箇所までにすべきです。


 ある有名釣り師はYouTubeなどでも元竿の中間で支えていますが、あの使い方は大きな間違いです。本来はメーカーが指摘して辞めさせなければならないのですが、どうしてあの使い方のまま放送してしまうのでしょう。メーカーが提供している竿を使っているのですから・・・。折れた場合その方の使い方を真似てというと、メーカーは使い方に問題があるとはいえなくなってしまいます。


 竿掛けにもカツンと当たらないようにフエルトを貼り付けておくのも方法です。枕と元の両方に貼り付けます。フエルトは釣具店で売られていますが、手芸店か家具店ではとても大きなサイズのものでも安価に購入できます。どうして釣具店のはあんなに小さいのでしょうね。特に優秀なフエルトとも感じないんですけどね。たったそれだけでも随分と違いますので、見栄えなど気にしないでサッサと貼り付けることをお薦めします。


 高価な竿を折ってしまったときの落胆具合は情けなくなるほどですが、メーカーの部品もビックリするほど高価です。完成品としての値引きはあっても部品では全く値引きされません。それどころか割高に設定されていてその定価で購入することになります。


 例えばダイワのHERA Sの9尺は、定価で税込み48,900円です。ところが各部品を積算すると68,970円になります。これだけでも約1.4倍の価格が設定されているのですが、製品価格は実際には値引きされますので実質2倍近くの価格となるのです。


 2倍の価格ですから簡単に修理部品を手に入れてとはならないんですよね。特に手元なんかを折ってしまった場合は悲惨で一番高額な補修になります。勿論保証書が有効な期間であればまだ良いのですが、案外そんなに早くは折れないんですよねぇ。


 折れて泣くよりは使い方を丁寧に・・・釣りを焦らないで落ち着いて・・・無理かなぁ(笑)。


 あっ!!竿を繋ぐ時にも注意が必要で、すげ口近くを持って繋がなければすげ口を割ってしまいます。また強く差し込みすぎて抜けなくなった場合も、滑り止めを使って抜くようにするのですが、余りひねって抜くとこれもまたすげ口を割ってしまいますので注意して下さい。