両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

常時50枚の釣果と大助を釣り上げるために

 ヘラブナ釣り カルタヘナ法

 ヘラブナの起源は琵琶湖の固有種であるゲンゴロウブナの突然変異とされています。私はこの説には懐疑的な立場を取っていますが、肉量が多い種を淘汰して作り上げたものがヘラブナとの説もある。
 しかし現実的肉量はマブナの方が多いのです。見た目の体高の高さなどから肉量が多いと思われていますが、実際は腸がマブナに比べて圧倒的に多いために、見た目より肉量は少ないので、鮒を食べる文化のある土地ではヘラブナよりマブナが好まれます。


 またゲンゴロウの突然変異説もどこをとって突然変異とされているのかハッキリしません。単に体高の高い種を淘汰して作り上げたとするなら、それは単に体高に高さの特徴のあるゲンゴロウブナを飼育したに過ぎないのですから、それは突然変異でも何でもないことになります。


 さて最近のことですが光るメダカを作出して逮捕者が出ました。この逮捕の原因がカルタナヘ法違反のためです。このカルタナヘ法とは国際会議が行われたアメリカの地名から来ています。日本語での法律表現では、「遺伝子組換え生物等の使用等の規制による生物の多様性の確保に関する法律」といいますが、長い表現のために通称カルタヘナ法との呼称になっています。


 さて最近は多数の特徴をもったメダカが作り出されています。金色に輝くメダカ、真っ黒なメダカ、尾の長いメダカなどです。しかしこれらのメダカはこの法律には違反しません。なぜなら元々持っている遺伝子に組み込まれている特徴の中で、例えば特に色が付いたメダカ同士を掛け合わせることで、次々と新しいタイプのメダカを作り出しているからです。


 ある特徴を持ったメダカ同士を何代か続けて掛け合わせることで、新しい模様など特徴のあるメダカが作り出すことが出来るのです。メダカの新しい色や柄は最近のブームによって、より多くの特徴を持ったものが作り出されているのですが、金魚や鯉に見るように特徴のある形や柄が作り出されています。


 しかしこれらの特徴のある色や柄そして体型は、DNAを操作したいわゆる突然変異を人間的作為で作り出したものではないのです。あくまでも元々その魚が持っていた特徴をより鮮明に作り出したに過ぎません。
 今回の逮捕者はメダカのDNAを操作して作り出したから種の保全に違反したことになるのです。ただ色つきのメダカを飼えなくなったからとカラなどに逃がす行為は現に慎まなければなりません。自然界に居る居ないだけではなくメダカはその土地の特異性を備えているのです。そのため色つきだけでなく黒メダカでもその土地の特異性がありますので、京都で採取したメダカを四国で逃がしてはいけないのです。


 釣りの対象魚としてイワナがありますが、このイワナも地域性があるのは有名な話で、北海道にはオショロコマ、東北地方のイワナはエゾイワナ(アメマス)、関東はニッコウイワナ、本州に多いのがヤマトイワナ、中国地方にはゴキ、紀伊半島にはキリクチとその地域性があるのですが、無闇な放流事業が行われて交雑種が生まれています。また海外から輸入されたブラウントラウトやレイクトラウトなど、種の保存を無視した放流も考え物です。
 アマゴとヤマメも生息域が違っているのですが、それもいい加減な放流によって決して生息していない水域にアマゴを放流するなんてことが起きています。単純に日本海に注ぐ川にはヤマメが、太平洋に注ぐ川にはアマゴが生息しているのです。分水嶺によって決して交わることのない種ですから、渓流魚だから同じなんて事は決してないのです。


 交雑種という表現があります。交雑とは異種配合ですから、その昔虎とライオンを掛け合わせて作られました。ライガーと呼びますがこんなことは決して行ってはいけないのです。ヘラブナ界ではヘラブナと鯉の交雑種が生まれますが、これは自然交配によるものですから止めようがないのですが、マブナとの交雑種は染色体の違いによって無理で、ヘラブナは2倍体の染色体を持っていますので、雌雄が必要であり鯉とも交雑できるのですが、マブナは3倍体ですから雌雄が必要なく、ヘラブナとも交雑することは出来ません。つまり間ベラは存在しないのです。 


 そういう意味からヘラブナを突然変異説を唱えるにはとても無理があります。ゲンゴロウブナからヘラブナを作り出すのは、マブナから和金を作り出すよりは至極簡単なことで、マブナの色から全身が真っ赤な金魚として固定するまでには、いったいどけだけの歳月が掛かっただろうと思いますが、これもまた突然変異ではないのです。


 つまり元々フナの特徴の中に赤色の組織を固定する能力があった事になります。もし赤色の組織を固定することが出来ない種だとすると、まさにDNAを触って人為的な突然変異体を作り出す必要があるのです。
 それは自然界に青いバラが存在しない理由と同じです。花の青色の物質としてデルフィニジンの影響があるのですが、バラはこのデルフィニジンが蓄積できないために青いバラがなかったのです。多大のはサントリーがバイオテクノロジーを使って青いバラを作出に成功しています。バラにパンジーの遺伝子を組み込んだのです。
 このバラをSUNTORY blue rose Applause(サントリー ブルーローズ アプローズ)と命名しましたが、元々の花言葉は成功しないとされていたので奇跡でしたが、サントリーは新たに花言葉を作って夢叶うにしたのです。


 いつものように横道に随分逸れましたが、遺伝子組み換えの作物は既に出回っていますが、それらはこのカルタヘナ法には違反しないんでしょうか。


 まっ他の色々な品種改良や固定に比べるとゲンゴロウブナからヘラブナを作り出すのは至極簡単なことだったと思われます。また明治時代前後に釣り出されたとされるヘラブナですが、その当時にバイオ技術があったとは到底考えられませんので、単に体高の高い種を飼育し続けたに過ぎないんでしょうね。


 しかし見た目の体高の高さから可食部分が多いと思われて養殖されたのでしょうが、じっ