両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

常時50枚の釣果と大助を釣り上げるために

 ヘラブナ釣り 楽しみ方色々

 昨日のブログにはプロや釣り学校のことを書きましたが、プロの称号を得たいのも釣り大会で上位に入賞するのと同じくヘラブナ釣りの楽しみ方の1つでしょう。趣味の釣りを趣味で終わらせずに、勉強して将来に役立てようとする考え方もまた1つの世界を形成しますので、大いなる楽しみに繋がることではあると思います。


 さて魚釣りをしている人はどの部分を取って楽しいと感じているのでしょう。昨日はプロ認定組織の事を書きましたが、自分の腕を自己満足ではなくて他からの評価を得たいのも人情なのかも知れませんが、釣りの楽しみ方は人それぞれなんだろうなと思ったりします。


 私は幼稚園児の頃から釣りをしていたような気がするのですが、親の目を盗んで近くの川に釣りに行っていたのは小学生の低学年だったと思います。その後近くの池で釣るようになって行くのですが、成長と共に次から次へと対象魚が変わっていくのですが、釣りそのものから離れる時期はなかったと思いますが、やはり竿に伝わる魚の引き味がなんといっても楽しさを感じる点でした。勿論そのころは魚そのものを見るのも好きだったので、水槽を買って魚の飼育を始めたのが小学3年生の頃でした。


 それがこの歳まで釣りと魚の飼育を続けているのですから半分病気ですが、何が楽しくて釣りを続けているのだろうと改めて思うのです。対象魚に拘わらず釣り全般に言えることはやはり釣り上げたときの引き味でしょう。
 竿に伝わる引き味はとても小さな小魚の小気味よい引き味もあれば、重労働というるような力勝負のイシナギやマグロに石鯛の引き味もあります。その引き味の違いで自分に適していると感じているものが対象魚となっているのではないでしょうか。


 ただ海釣りをしていたときは食べたい魚を釣りたいと思って釣行していた部分もありましたので、冬期はカレイやメバル、春先はイワナにアマゴそして黒鯛を求めて釣行し、夏になるとイカ釣りに出かけていたものです。
 最近では釣りもスポーツ化されていて釣り上げた魚を放流するのが当たり前になっています。その正反対が海の釣り堀でしょうか。海上釣り堀で釣った魚を放流される方はいないと思いますので、まさに釣った魚を食べる事が前提となっている釣りだとは思うのですが、残念ながら海上釣り堀のほぼ100%が養殖魚だというところです。


 私の場合は食べる事が目的の海釣りでしたが対象魚は当然天然魚です。やはり養殖魚を釣り上げてもなんとなくしっくりこないので試したこともないのですが、魚屋さんでお刺身を購入する場合も養殖の魚は食べないようにしています。1度試されたら良いと思うのですが、養殖のハマチやブリと天然物との食味の違いは比べものにならないほどの差を感じるはずです。
 あっ釣り味から食味に脱線してしまいましたが、安全に釣ろうとすると海上釣り堀は最適ではありますし、それなりの難しさがあったとしても船や磯での釣りよりは断然楽に釣れるはずですから、特に初心者には最適で海釣りに慣れてない方にはお薦めではあります。


 さてそろそろヘラブナの話へと入っていきますが(笑)、ヘラブナ釣りの楽しみは一体どこにあるのでしょう。滋賀県人や淡水魚を食べ慣れている方は食べる事も視野に入っているかも知れませんが、通常は食べる事は前提にはされてないはずですの対象魚です。
 野池組はやはり釣り上げる難しさと引き味の強さが魅力的なのかも知れませんが、私のような軟弱者にとっては釣り堀が最適で、間違いなくその池には自分の目の前にはヘラブナがいることが解っていますので、野池のようにこのポイントには居ないのかも知れないなんて心配をする必要がありません。


 いることが解っている釣り堀で何が楽しいのだと指摘されそうですが、釣り堀だからコソの楽しみ方があります。
 先ず第一に安全である事です。急な斜面を登り降りする必要もなく、車も横付けできて荷物の積み下ろしも簡単です。水場やトイレも完備されているので心配いりません。これだれけでもアドバンテージがあると思っていますが、釣り堀だからこその難しさがある事も楽しみに繋がっています。


 少々大きなフィールドだとしても多数の釣り人が同時に入るのですから、ヘラブナの餌に対する関心は分散してしまいます。そんな中で人より多く寄せてる事から始めなければなりません。
 寄せたは良いけれど食い当たりが出ないなんてことも多々あります。寄っていることが解りながら食い当たりが出ない時のジレンマはなかなかのものですが、それを色々と駆使して当たりに結びつける腕が試されます。


 そして食い当たりの見定めをしてタイミング良く針掛かりしたときの歓び、それに続く気持ちの良い引き味も、ヘラブナのある程度のサイズ感が竿の綺麗なしなりを伴なって伝わるのは、やはりしてやったりと歓びを感じる瞬間となります。


 ヘラブナ釣りはそこに趣味性が加味されてきます。竿そのものも低額なものから高額なものまでありますが、カーボンだけでなく竹竿に至るとそれはそれは芸術的な竿へとなり、玉や玉の柄に竿受けに枕に万力、そして玉置から餌入れに至るまで趣味性の高いものが用意されています。
 どこか旦那的な趣味へと続くのですが、私のような小市民にとっては高嶺の花ですから近寄らないようにしていますが、大人を刺激するものが多く用意されているのがヘラブナ釣りです。


 勿論石鯛やクエなど超高価な釣りも存在しますが、毎週毎週楽しめる釣りではないのも間違いありません。私には1回の遠征費用が100万円なんて高額予算は到底用意できませんので、そんな釣りもあるという程度の知識しかありませんが、1日2日と竿を出しても当たりが出ないなんて釣りは、やはり私には耐えがたいので手軽なヘラブナ釣りで満足しています。


 ただ昔から鉄砲打ちと鮎釣りをするなと戒めの言葉があります。このどちらをしても道楽な遊びで1度始めると抜け出せない趣味というより道楽となっていました。私も鮎釣りをしますがカーボンロッドが出来て釣り方が変わったために、昔のようなとんでもなく魅力的な釣りではなくなってしまったのです。
 昔の鮎竿は竹竿かグラスロッドでとても鈍感でしたので、鮎が針掛かりしているのが直ぐに解らず、グーーンと大きく竿が曲がる当たりが出て初めて釣れていることが解ったのですが、その引きが石鯛釣りに匹敵すると称されていたのです。ところがカーボンロッドが出たために、前当たりから針掛かりした瞬間まで察知できるために、竿が大きく曲がる前に取り込み作業に入ってしまいますので、昔のような竿を引ったくるような大当たりが出なくなってしまったのです。その為に抜け出せないほどの魅力を感じなくなってしまったのです。


 その点竿が変わろうがヘラブナ釣りは変わりません。釣行費用も遠征したとしても何十万も決して掛かりません。餌代もたかが知れていますので懐にはとても優しいのです。その点も歳を取ってから続けられるのでしょう。また1日中座り続けていますので、身体的負担もとても少ないので楽な釣りではあります。
 それなりの難しさもありますので大人の釣りとしての魅力が失われず、結果として長く続けられている釣りとなっているのだと思うのですが如何でしょうか。


 ところで1日ヘラブナ釣りをしていてどの瞬間が楽しいと感じますか?私的にはとても小さなツン当たりをサッと掛け合わせた瞬間こそ、してやったりと感じているのですが如何でしょうか。あっ!勿論大助を釣り上げた瞬間もとっても気持ちが良いんですけどね。