両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

常時50枚の釣果と大助を釣り上げるために

 ヘラブナ釣り 公平な検寸台

 昨日は長寸大会の意義と題して書きましたが、この長寸大会のサイズを測るのはなかなか難しいのです。実はサイズを測る検寸台によってサイズが違っているのです。勿論同じ尺度のスケールを使っていたとしてもです。


 40㎝のヘラブナがいたとします。このヘラブナを水平の検寸台に口先を決めて測った場合40㎝丁度のサイズだとします。それもAの方が計ると40㎝でBの方が計ると40.5㎝と出る可能性があります。反対に39.5㎝と短くなる場合もあります。その差は口先をどこに置いたかで違ってきます。その為に直角に立てた板に口先が当たるようにするのですが、その当て方の強弱によってサイズに違いが出てしまいます。


 私の作っている検寸台は一定の傾斜を設けてヘラブナをその台の上に置くと、自動的にヘラブナ自身の重量で台を滑り、結果として鼻先が当たりますので決まった位置で計れるようにしています。勿論細かい話をしますと重量があればある程鼻先を強く当ててしまうことにはなります。ただあくまでもヘラブナ自身の重量で板に当たりますので、測る人が変わってもある程度は同じように測れているはずです。
 ただ各自がそれぞれ勝手に用意した検寸台では違った測り方になってしまいますので、私の場合はそれを3台の検寸台を用意しましたが、全く同じ傾斜角度に合わせて作りましたので、基本的に置いた場所が平坦であれば同じように測れるはずです。


 私の作った検寸台はどちらかというと急角度にしているのですが、池に用意されている検寸台で測ると違ったサイズになるですが、角度の違いでサイズの違いが出てしまいます。ところが同じ検寸台で測っても不思議とサイズが変わる場合があります。アレは一体どうしたことだろうと思うのですが、40㎝を超えるサイズになると1㎝近く伸びたり縮んだりしているように感じます。サッと検寸台に置いてその時は41㎝あっても尾を伸ばしているとスーッと縮んでしまって40.5㎝になるなんてことに多々起きてしまいます。


 サイズ競争ですから1㎜が勝負の分かれ目になったりしますので、測る度にサイズが変わるのは困ったものですが、その為に始めは検寸係を1人と決めていたのですが、そうすると釣っている時間も減るだけでなく集中力も殺がれてしまいますので、今は検寸箇所を増やして、1人の負担を減らす方法を採っていますが、釣った本人と検寸係の二人でサイズを確認して登録するようにしています。
 ただコロナ禍ですから感染予防の意味もあり、いくつかに分けて検寸して1人に集中しないようにしているのですが、その為にも公平に計れる検寸台が必要となります。


 検寸台の傾斜角度を同じにするだけでなくもう一つ気をつける必要があるのですが、それは検寸台にヘラブナを置く角度の違いで正確なサイズが測れない点です。その為に検寸台の両側にサイドガードを設けてズレないようにしています。ただ小型の場合は余裕が出てしまいますので気をつける必要がありますが、大型になればなるほど体高がありますのできっちりと収まってくれて正確に測れます。


 最後にスケールの差です。本来は日本工業規格いわゆるJIS規格ですが、コレに合格していれば種類が違って良いのですが、低価格のスケールを選んだとしても同じメーカーで統一することで随分と正確になります。過去に色々と試してみたのですが30㎝で1㎜程度の違いは簡単に見つけることが出来ます。市販されているスケールが同じサイズと思うのは大間違いって事ですから、最初にスケール同士を比べてサイズに違いがないかを確かめておくことも忘れてはならない作業です。
 素材もステンレスが狂いが少ないのですがプラスチックやビニールタイプは気温によって伸び縮みしますので使わない方が良いと思います。手軽に持ち運べるタイプはテープ状ですからついつい使いたくなりますが、私の場合はコンパネを利用してそこに固定し塗装し、コンパネにも吸水しないようにして正確性を維持するようにしています。


 このようにサイズ競争をしていますと正確性がとても重要になります。それぞれが勝手に測っていては随分と違いが出てしまいますので運営側としてはとても気を遣うんです。
 今は基本的に自信を持って公平に測れる検寸台が提供できていますので、大会結果も自信を持って発表できるようになっていますが、1㎜の差で決着することも多々ありますので検寸も大変なんですけどね。