両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

常時50枚の釣果と大助を釣り上げるために

 ヘラブナ釣り 200枚釣って面白いですか?

  餌メーカーであるマルキューのヘラブナ釣りに関するサイトに、へら鮒天国という情報発信サイトがあります。全国の管理池や野池の情報が載っていますが、いわゆるマルキューのフィールドテスターの方達が投稿しています。


 その中でも断トツで釣果を伸ばしている方がいます。脅威の釣果を見つけたのですがなんと200枚越えとのことです。情報を読みますと浮きはチャカ浮きで浮き下はなんと20㎝~30㎝で上針のハリスが15㎝前後で下針のハリスは20㎝前後とのことで、そして針のサイズも2~3号ですから極小です。


 想像するのですが水面でポンポンと餌を打っては空合わせをして餌を撒く、水面上に真っ黒に群がらせてから寄ったヘラブナを次々と針が掛かりさせていくイメージをします。それこそ鰹の一本釣り状態ではないでしょうか。釣られるヘラブナは良い迷惑で単にいじめているようにも見えてしまいます。釣行日も7月の終わり頃ですから餌さえあれば上ずってしまう時期だと思いますが、8尺の竿を使って次々と釣り上げるようですが、大変申し訳ないのですがそんなヘラブナ釣りをして面白いですか?と言いたいのです。


 多分ご本人は驚異な釣果に鼻高々でしょうが、同じように他の複数のフィールドテスターの方々も見てみたのですが、流石といいますかバランスの底釣りの場合でも130枚以上の釣果を上げておられる方もいますし、他にも100枚以上を何度も釣り上げておられる方がいました。流石にフィールドテスターの方は上手いと感心するのと同時に、そんなに釣って面白いですかと思ってしまいます。まぁプロでもありますから釣果を伸ばした方が良いのでしょうが、毎回そんな釣果を得られるようになったらヘラブナ釣りは簡単すぎて面白くない釣りと感じてしまわないでしょうか。


 実際私自身も過去に両うどんの底釣りで100枚を超える釣果を得たことがありますが、余りにも簡単に釣れてしまって駆け引きなど全く無く餌さえ付いていれば釣れてくる。そんなイメージを受けましたのでその池には行かなくなりました。実際はその後その池ではそんなに釣れなくなったとの事ですが、どうしても安易過ぎて難しさを感じないヘラブナ釣りは面白くないと感じています。


 実はホームの釣り天狗池でも昨年は両うどんの底釣りで80枚を超える釣果を得たのですが、そんな釣果が出るのは新ベラが放流された直後だけの現象で、それ以降ははやり釣り人によって釣果の差が如実に表れる池に落ち着いています。


 多分天狗池が自由池に変更されてしまうと私は行かなくなると思うのですが、両うどんの底釣りというヘラブナ釣りでは難しい釣り方の部類と思いますが、その難しい釣り方を限定されている一定の条件下で、知恵を出し工夫を凝らして如何に当たりを出し如何に釣果を伸ばすか、創意工夫をした結果が見られる釣り方にこそ魅力を感じると同時にゲーム性が高いと思うのです。


 サブホームの清風池も底釣り限定池ですがうどん餌だけでなく団子餌も使えます。その団子餌を無造作に打ち込んでしまうと、盛期にはわーーーっと遠くからも集まってきて底まで餌が保たなくなります。そんな状態の時にカッツケや浅棚の釣り方をすると、腕の善し悪しもあるのでしょうが底釣りより簡単に釣れてしまいます。やはり如何に底にヘラブナの関心を向けさせて釣り上げるか。一工夫も二工夫も必要でうどん餌とはまた違った難しさを感じています。
 この清風池でも両うどんで攻められている方もいますが、単に数を追いもめるのではなく自分に課した条件の下で釣られているのです。


 この清風池も数年前になりますがヘラブナの月刊誌で取り上げられたことがあるのですが、その記者は底に着底する前の落ち込み途中の当たりを取るようなことが書かれていました。着底する前の落ち込み途中を合わせると宙釣りと同じになってしまいますので、その釣り方は清風池では禁止されている釣り方になりますが、こうすれば良いなんてことを平気で書かれていたのは驚きです。底釣りを理解されていない記者なんでしょうね。


 まぁ私がこんなことを書いていたとしても単に自己満足でしかなく、自分の釣り方が最上だと思い上がった言動でしかないのは解っています。しかし数多くある対象魚の中でヘラブナ釣りを選んだのですが難しさの中にこそ面白さがあると思うのです。それはあたかも登山家が低い山に登るよりも険しい冬山に挑戦するのに似ています。安易な釣り方は低い山に登ってまた登頂に成功した!と言っているのと同じだと思うのは言い過ぎでしょうか。


 自由池でも浮き下規定を設けられているところがあります。やはりカッツケはヘラブナを傷めますし、安易過ぎる釣り方は結果として釣り人に飽きられるのではないでしょうか。
 YouTubeでカッツケ釣りをされている映像を見たことがあるのですが、浮きが立つより先にヘラブナが食って横走りしていました。まさに釣ったのではなくて釣れてしまった現象です。


 いや趣味ですら好きにされたら良いのですが、フィールドテスターはいってみればプロでです。プロのゴルフ大会は難しい芝のカットでとても早いグリーンに設定されているゴルフ場で試合をしますが、その難しいゴルフ場に挑戦した結果として良いスコアーを争うわけですから、アマチュアのような安易な釣り方はどうだろうとついつい思ってしまいます。


 まぁチャカ浮きやドボ釣り等の釣技が開発されている背景は、やはり安易に釣り上げたいとの願望があるからだろうと思うのですが、かくいう私も1枚より2枚、10枚より20枚釣り上げたいですし、大助を釣り上げたい願望は常に持っています。これはまさに欲でしかないのですが、頑な(かたくな)にバランスの底釣りを続けているのは、その難しい条件の元で如何に釣り上げるかの腕を競いたいと思っているからです。


 カッツケが好きな方は是非雪の降るような真冬にもカッツケを続けられたら如何でしょう。多分ですが真冬のカッツケはとても難しい釣り方になるのではないでしょうか。簡単に釣れそうに見えるカッツケといえども時期がズレるととても難しい釣技になると思うのですが如何でしょうか。
 実際には盛期といえどもカッツケ釣りも難し部分のある釣り方だと思いますし、釣技の差が他の釣り人との差別化も図れるとは思います。そういう意味ではカッツケファンの皆様には大変不快な思いをさせてしまいました。ここに心より深くお詫び申し上げます。 


  反対にメーカーのテスターですからこの餌で爆釣できますとのアピールも含まれているのでしょう。それを見てその餌を使いたいと思わせるのが1つの仕事でもあるでしょうから、例え面白くなくても釣り続けなければならないのかも知れません。しかしもしそうだとするならその時間ってとても苦痛を感じておられるのでしょうね。


 私自身趣味を仕事にすると面白くなくなってしまうと感じています。週に1回か2回の釣行ですから面白さを感じたとしても、毎日色々な池に出向いては釣り続けなければならないとすると、ヘラ竿なんて持ちたくもないと思ってしまうでしょう。


 その昔まだ大学時代でしたが夏期休暇で海の近くに1週間滞在したことがあります。毎日釣りに行ける条件が整っていたのですが、3日目には既に飽きてしまってもう釣りなんかしたくない!って思ってその後は竿を持つことを辞めてしまいました。


 今回私が言いたかったことは釣り方に拘わらず100枚も200枚も釣り上げるヘラブナ釣りは面白いですか?ってことです。私にもしそんなに爆釣が続いたとするならサッサと早仕舞いして帰宅してしまうでしょうね。


 失礼しました。