ヘラブナ釣り用の餌としては数社から出ているのですが、マルキューのフィールドテスターをされていた杉山氏がマルキューサイトから消え、暫くすると新ブランドとして立ち上がった達人シリーズの代表？として登場されていました。　

　その時の様子がこのYouTubeです。

注目の新へら餌ブランド『達人』を杉山達也さんに解説してもらいました！

　その後杉山さんが離れて村上製麸株式会社が製造していたのですが販売はモーリスです。いやモーリスも今年バリバスと社名変更していますが、釣り人的にはVARIVASの方が認知されているでしょうか。

　バリバスが元々手がけていたのはBASICへらエサシリーズでしたが、杉山氏が立ち上げた新ブランドの達人シリーズも販売を手がけていました。その後のいきさつは全く知りませんが杉山氏から2021年1月より村上製麸に経営権が移り販売が続けられていたのです。その後約半年経った7月末をもって販売が終了されてしまいました。
　終了原因はわかりませんが販売不振だったのかも知れません。結果として製造会社の村上製麸がヘラブナ用の餌造りから撤退したのでしょう。達人シリーズか掲載されていたHPも8月31日をもって閉鎖されています。

　そういえば広松久水産株式会社の一景シリーズの餌の販売店がHPには京都の販売店が書かれていないので、どこで手に入るかと問い合わせたのですが、こちらは2度問い合わせて2度とも無視されてしまいました。

　さてバリバスとしてはヘラブナ用餌として従来通り、BASICシリーズは販売が続けられますので今後も購入が可能です。達人に関しては場合によって新ブランドを立ち上げて販売される可能性はあるのですが、王者マルキューの牙城を崩すのは相当厳しいものがあったのではと思います。
　そうそうBASICシリーズの中にこんな餌があるんですよ。私的には使う機会が少ないのですが、極限までベトコン状態になった餌をちょっと持たせたいときに有効です。

　マルキューではコレですけどね。

　私のように従来品だけでなく新しいものも試してみたいものにとっては、またまた新ブランドで販売されることを望みたいのですが、ベテラン釣り師のようにヘラ餌はコレに限ると決めらられていると、新しいブランドが入り込む余地は案外少ないのかも知れません。釣具店も委託販売形式で新しい餌を置くことも考えられると、新しい餌に出会う機会が増えるので、釣り人側からは嬉しい結果になると思うのですが反対に良いに迷うだけですかねぇ。

　しかし新しい視点で餌作りに取り組むことで別のものが見えてくると思うのですが、達人シリーズは従来からある餌をそのまま踏襲した餌でしかなかったので、上手く差別化するまでには行かなかったのではと想像します。

各社の発表を載せておきます。

村上製麸株式会社
達人ブランド 終了のお知らせ
平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
達人は、2021年7月31日をもちまして
ブランド事業を終了させていただくこととなりました。
これまでご愛顧いただきました全てのお客様に心より感謝申し上げます。
なお、当Webサイトにつきましては、8月31日をもって閉鎖いたします。
長らくご愛顧いただきまして、誠にありがとうございました。

株式会社バリバス（発表段階は株式会社 モーリス）
へら餌「達人」販売終了のご案内
平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
この度、弊社で販売代理をしております、へら餌「達人」シリーズにつきまして、
事業主であります村上製麩株式会社様の決定により、販売を終了することとなりました。
達人製品 販売終了時期：2021年7月末日
達人シリーズをご愛顧いただいておりますお客様には
多大なご迷惑をお掛けいたしますことをお詫び申し上げます。
なお、へら餌「ベーシック」につきましては、従来通り販売を継続いたします。
今後とも弊社販売製品をご愛顧くださいますようお願いいたします。

　ヘラブナに限らず魚類は育った環境や過去に食べたことのない餌ですら積極的に食ってくれるのですから、マッシュや麩以外の全く違う解釈の餌が出来ても良いと思うのですが、その点が上手く抜け出せていなかったのかも知れないですね。勿論マッシュや麩に勝る餌を見つけることが出来なかったのかも知れません。
　新しい試みは是非していただきたいと思うのですが、現実問題として先細り間のあるヘラブナ釣り業界を見る限り、事業として生き残るのは難しいのかも知れないですね。