ダイワ HERA V インプレッション 2度目の使用感
先週HERA Vのインプレッションを発表しましたが、今回2度目を使う事でどのように感覚の違いを得られるか試してみました。
先ずは16.5尺でスタートです。釣り方としては水深約2mの沖の底釣りスタイルで両うどんの底釣りです。
やはり前回同様で重さはしっかりと感じますが、少し慣れたのか極端な重さとは感じません。また扱いにくさも少し軽減しています。それは風が殆ど無風状態だったことも影響していると思います。また竿先も穂先1本過分だけ水中に入れた状態で保持します。
合わせも他の軽量系の竿のような少しオーバー目の合わせ方ではなくて、どちらかというと竹竿の合わせ方に近い、イメージとしては握りを10㎝程度上げるような少ない合わせ巾です。竿が硬いために小さな合わせ動作でもしっかりと針掛かりします。そうすると腕の負担も少なく1日使い続けられそうです。
この16.5尺を使っているときに42.3㎝の大助を釣り上げたのですが、何の不安感もなくやり取りが出来ます。勿論大助サイズですから腰が強い竿でも簡単に浮かせられません。しかし全く伸されるようなこともなく主導権をとりながら徐々に浮かせることが出来ました。勿論足下に潜られることもなく大助サイズにも拘わらず、やや沖目で顔を水面に出す事が出来たのです。
途中HERA Sの15尺を間に挟んでHERA V13.5尺に変更してみました。Sの15尺と比べるやはり持ち重り感がありますが16.5尺と比べると当然軽く感じます。合わせ方も16.5尺同様小さく合わせるようにすると竿の硬さもそれ程感じません。しかし硬式先調子なのは下の写真でも解ると思うのですが、やや大きめの35㎝クラスを釣り上げている時の竿の曲がりで、穂先と穂持ちが曲がっていて3番はそれ程曲がっていません。
ヘラブナを掛けた直後です。
ややヘラブナが浮き出している時の曲がりで、先調子でありながら全体としては綺麗なカーブを描いています。
こちらはHERA S15尺の曲がりですが、こちらもやや大きめのサイズを釣り上げて、左手を添えるような強い引きに耐えているときですが、Fに比べてやや硬さのあるSですが3番から曲がっていることが解ります。
最後にHERA Vの13.5尺からHERA Fの15尺に持ち替えますと、一気に軽さを感じてFの方が短いサイズかと思うほど軽やかです。ただFで釣り上げますとヘラブナを浮かせるのに時間が掛かってしまいました。今までそんなに時間が掛かるとは思っていなかったのですがVと比べると明らかに時間が掛かり、何となく頼りないと感じるほどだったのです。
先週と今回と2回使って見た感想としては、扱い方次第でVも面白いかも知れないと感じたのですが、それでも年寄りには負担感がある竿には違いないと正直な感想となりました。
やはりそういう意味では12尺以下の短竿の方が使い易いのではと感じます。私の場合はなんとか16.5尺は使えましたが18尺では多分無理です。勿論それ以上の長竿は手に負えません。ただ手に負えないとの感想はVだけのことではなく、月影の21尺も全く手に負えなかったのですから腕力がなさ過ぎってことでしょうか。
そうそう軽量型のHERA Fの19尺も負担感があり手放してしまったのです。
インプレッションの整理です。
餌打ちは間違いなく的確に出来ます。棒のように感じていた竿もしなり感を感じて振り込めました。
合わせも楽になりました。竿先も穂先だけを水中に入れるようにする事で竿上げの負担を減らす事で楽に合わせられます。
また胴が硬いのもあって合わせ動作は10㎝程度上げるイメージの、とても小さな合わせでも針掛かりします。(実際にはもっと上げていると思います)
取り込みも素早い。遊ばれることもなく的確で安心して取り込めます。
操作性の信頼感が強い。Vのしっかり感が強く印象に残りました。
反対に軽量系から持ち変えるとずっしりとした持ち重りがして硬さも強く感じました。
全体としてのイメージは5本繋ぎの場合は、3番の硬さが強調されているイメージです。また長尺の持ち重り感はダイワの兆に似ている思いました。兆も3番がやや硬めで穂先2番としっかりしていますので、全体としてはよくしなる竿ですが先重り感が感じます。
この兆のカーブを見るとその特徴がよく表されていると思います。
このブログへのコメントはmuragonユーザー限定です。