両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

常時50枚の釣果と大助を釣り上げるために

 ヘラブナ釣り 抱卵時の攻めの釣り

 もう2月の1日です。そろそろ梅の花も咲き厳寒期も終わろうとしていますが水温はまだまだ真冬の様相です。ただ気の早いというか早熟なヘラブナはそろそろ抱卵し出します。産卵に備えるというより抱えている卵の成長のために荒食いも期待できるようになります。


 その切っ掛けが日中の日の長さであり太陽の位置でもあるのですが、冬至から1ヶ月余り過ぎて体感的にも日の長さを感じているはずですから、ヘラブナは自然界の生き物ですからより敏感に察知しているはずです。


 ではいったい釣り人としては何をすべきだろうとなるのですが、冬期は餌の打ち過ぎは食い気の少ないヘラブナを相手にしていますので多すぎる餌打ちは弊害となるのですが、そろそろ集魚効果を狙った対応をすべき時期にさしかかっていると思います。


 ではいったい何をすべきかですが1つの考え方として、タンパク質の多い餌を使用するのも方法ではないかと思われます。基本植物生食を示すヘラブナですが栄養素の補充のためには、動物性の要素も大いに必要になると考えられます。


 実は両うどんの底釣りではまぶし粉として使用するのはペレットですから、ペレットは魚粉を多量に含んでいるのですが、そのペレットでも種類によって魚粉の量に違いがあります。残念ながら釣具店に売られているペレットには含有量は明示されていないのですが、養殖用の餌には明示されていて魚粉量の多い順にうなぎ>ニジマス>コイ>フナとなっています。
 養殖用のペレットを手に入れるのも実は簡単なのですが、残念ながら小分けされているものがなく20㎏単位と大量になりますので、釣りクラブなどで共同購入される以外は実際には手に入れられないのですが、それでも敢えて魚粉量の多いペレットを選ぶ方法があります。それは釣具店に並んでいるペレットを見比べるだけである程度は判断出来るのですが、色が濃いほど魚粉量が多いと思われるのです。ただ気をつける必要があるのは同じ魚粉量のものでも粉末になると色が薄くなることです。そのため同じような粒サイズ同士を見比べることが肝心となりますが、案外ペレットの種類を多く売られているところは少ないのではないでしょうか。その点関西のヘラブナ専門店ではそれこそ多数のペレットが売られていますので、色々と見比べて購入することが出来ます。


 また団子餌などでは配合成分にサナギやペレットが含まれているものが有効になるのではと感じていますが、配合されていなくとも自分でブレンドすれば良いだけのことですから、うどん用のペレットを選ぶより簡単かも知れません。
 それこそグルテン餌でさえペレットをブレンドしても良いのではと思っていますが、入れすぎは早くバラケてしまいますので注意が必要です。実は昔はグルテンペレットが売られていたのです。


 そうそうついでの話ですが作った団子餌が時間経過と共に粘りが出すぎる場合があります。そんな時はバラケ性の良い餌を混ぜる方法を取られると思うのですが、ペレットを少量混ぜるだけでも早く開く餌に変わりますので、一袋忍ばせておくのも案外有効な手段だと思っています。
 ただ団子餌などにペレットを混ぜる場合は、事前に吸水させる方法を取られる場合がありますが、早く開かせるためには吸水させないで粒のまま混ぜる方法が良いと思います。また早く開き過ぎる場合は粘りの出る餌を混ぜることで調整も出来ますが、何度も色々と入れてしまうと訳のわからない餌になってしまいますので、そんな時は一気に作り直す方が得策ですね。


 ただね・・・・集めれば良いといいますが、そのまま食ってくれるかどうかはまた別問題で、集めたはいいが一向に食い当たりが出ないなんてことにもなります。私は底釣りですからペレットなど重い餌は下に沈みますのである程度集めても有効な手段なのですが、中層などでペレットなどの重い餌を使うと果たしてどうなるかは全く解っていません。まぁ段底などに切り替える事でなんとかなるかも知れませんが・・・。


 何れにしても水温低下時であってもそろそろ食い気か増してくる頃と思いますので、一気に攻めの釣りを展開されるのは如何でしょう。待ちの釣りほど退屈な釣り方はないのですから、やっと解放された気分になるかも知れません。