ヘラブナ釣り ヘラ専科未掲載原稿 両うどん餌の工夫
今回もまたへら専科用に用意していた原稿です。
両うどん餌の工夫
ヘラブナ釣りの一分類である両うどんの底釣りですが、入門しやすく奥が深い釣り方だと思っています。それは同じ条件で釣りをしていても、釣果に明らかな差が出る場合が多々あります。それは何が原因でその差が出ているのかです。実際私が入門して直ぐには全くといって良いほど当たりが出せず、ベテラン釣り師から心配をされるほど釣れなかったのです。
最終的には仕掛けの工夫もあるのですが、今回は釣果に直結するうどん餌そのものについて取り上げます。
うどん餌の材料
簡単には市販の食用うどんやわらびうどんの素を利用する方法がありますが、各種市販されているデンプンを材料とし、自分好みで作ることで理想の餌作りをし、結果を導き出した事で、差別化が出来るのではと考えます。
そこで各種デンプンを試しました。一番簡単に手に入るのが片栗粉です。原材料はジャガイモですが、とても粘度が高くてまた老化がしやすい素材です。老化とは粘りがなくなり硬化する現象です。
次にコーンスターチです。名前の通りトウモロコシが原料ですが、コーンスターチの特徴は粘度が低い点が上げられます。熱を加えても材料を増やしてもこ粘度が高まるのが少ないのです。
次がわらび粉です。本来のわらび粉は釣り餌には到底使えない程に高価ですが、スーパーなどで市販されているわらび粉を利用しますが、原材料はサツマイモのデンプンです。それでもやや高価な部類に入りますが、とても使い易い粘度を示します。
最後がタピオカデンプンです。原材料はタビオかですが、一時期流行った飲み物に入っていたタピオカパールと同じものです。タピオカデンプンの粘度は及第点を示しますが、粘りがとても強い性質を持ちます。
これらのデンプンの性質を理解して単体またはブレンドして、自分の求める性質のうどんを仕上げるのですが、お薦めはタピオカデンプン100%です。とても粘度が高いため手に着くと取れないほどですが、その粘りのためにまぶし粉がとても着きやすく剥がれ難いのです。そのためドロやノリを使わなくても成立するほどです。
うどんの仕上げ
材料は自分好みで良いですが、絞り出すうどんの太さも重要な要素になります。うどんを絞り出すにはウドンメーカーのような専用の器具がありましたが、残念ながら各種メーカーが製造中止されてしまいましたので、現在は手に入れることが出来ません。そこで利用するのがおかゆポンプです。ウドンメーカーより安価に手に入りますので3個ほど用意します。
おかゆポンプは口をカットして利用するのですが、そのカットして開いた口のサイズを各種作っておきます。イメージとしては3㎜、5㎜、7㎜です。実際はそのカットサイズよりうどんは太くなりますので、絞り出したい太さより小さいサイズを利用します。
最終的なうどんの太さは、おかゆポンプとうどんを受ける水を張ったボールまでの距離で決まります。水面に近いほど太く離すほど細いうどんが作れます。うどんの径を決めるのは、好みのサイズに仕上げるための重要なポイントです。
目立つうどんを作る
タビオかデンプン100%の場合で解説しますが、50gのタピオカに120CC水を入れて、良く攪拌させてから丼に入れて電子レンジに掛けます。中の様子を確認しながら約半分固まった時に取り出し全体を攪拌させて混ぜ込みます。再度電子レンジに入れて餅が膨らむように膨らんでから20秒待ちます。取り出してからはもう混ぜないでそのままおかゆポンプに入れて絞り出します。2回に分かれるようであれば再度加熱してからおかゆポンプに入れて絞り出します。冷えてからではとてもチカラがいりますので注意して下さい。
絞り出したうどんは、そのままでもやや白いうどんが作れますが、もっと白く仕上げて目立つうどんを作ります。簡単にはポーションタイプのコーヒーミルクを1つ入れて作ります。この場合は粉ミルクよりコーヒーミルクが混ざりやすく、また動物性より植物性のミルクが適しています。
保存方法
絞り出したうどんはとても粘りが強いので、そのまま保存容器に入れますとうどん同士が引っ付いて取れなくなってしまいます。そこで市販されている保存液でもいいのですが、蜂蜜やオリゴ糖のような粘度のある液体を使う方法があります。
絞り出したうどんを保存用のサイズに合わせてカットしますが、買ったとしたうどんを保存液に浸してから保存容器に入れると、うどん同士が引っ付かず保存容器からも剥がれ易くなります。
保存容器も専用のものが市販されていますが、タッパー容器のようなものでも代用できますが、ラップを1枚敷いてからうどんを入れると引っ付くことはありませんのでお薦めです。
事前に作ったうどんは容器にいれますが、その容器を新聞で包んでから野菜室に保管します。野菜室以外では冷えすぎて場合によってはうどんが硬くなってしまいますので、余り冷えすぎないように注意して下さい。
もし冷えて硬くなった場合は再加熱をすると柔らかくなりますが、容器が変形しますので、必ず容器から出してから再加熱をします。但し再加熱は少し温まる程度に留めなければ溶けてしまいますので、途中何度も確認しながら加熱して下さい。
うどんを長期保存する場合は冷凍庫に入れて冷凍します。使用する前に冷凍庫から冷蔵庫に移動し、解凍してからうどんの状態を確認します。その状態で柔らかくなっていればそのまま利用できますが、硬さがあれば再加熱をして柔らかさを取り戻すようにします。
まぶし粉の用意
まぶし粉は基本ペレットを利用しますが、そのペレットにも多数の種類が売られています。その中から自分好みを見つけ出すのですが、出来れば最初から砕かれているものより、粒のまま購入してコーヒーミルを使って、自分好みのサイズに粉砕するようにします。ペレットを自分で砕く理由としては大きく2つあります。
1つが砕きたての方が匂いが強いことです。やはり匂いが強い方が集魚効果が高いと感じていますので、釣行前または釣り場で砕いて利用するのが最適です。
もう1つが自分好みのサイズに粉砕させることが出来る点で、またそれをふるいに掛けてサイズを選り分けます。大中小と大まかに分けてそれを使い分けるようにします。
具体的な方法
自分好みの太さに絞り出したうどんですが、目立つサイズの太い方に当たりが多く出ます。但しカラツン率も上がりますので、その場合は細いうどんまたはカットサイズを小さくします。
まぶし粉の付け方としては、1本ずつ取り出して全体にまぶし粉を着けます。そのまま利用する事も出来ますが、うどん押さえを使ってまぶし粉を密着させてから、ハサミかヘラでカットして利用しますが、うどんの太さに合わせたサイズでカットします。仮に径が5㎜であれば5㎜の長さでカットして、カットした形は正方形をイメージします。
切り口にもまぶし粉を着ける方法もありますが、カットしたまま使用するようにします。但し最初の数投は集魚目的で使用しますので、カットしてから再度容器を振って全体にまぶし粉を着けます。
また寄りすぎによる当たりが出ない時がありますので、まぶし粉を全体に着いてないような、まだら模様のように着けると、食い当たりが早く出る事もあります。またまだらに着けにくい場合には、うどんの片面にだけまぶし粉を着けて、全体には附着させないようにします。
ペレットもサイズ分けしてその時々にあったサイズを使うのですが、傾向としては粒が大きいほど盛期に使います。冬期は小粒が適していると思いますが、当たりが出なくまたは当たりが遠い場合などには、ペレットサイズを敢えて混ぜて利用する方法もありますが、その比率は半々とは限らず、大粒に粉末少々が良かったり、大粒と小粒と半々が良かったりと、その時々の状況を見定めて工夫をします。
何れにしてもいつか当たりが出るのを待つのではなくて、積極的に当たりを出せるにはどうすべきか、まぶし粉の種類や附着の仕方を変えるだけでも当たりが出ますので、その場に合った創意工夫か必要で、最後まで諦めないで、工夫をし続けるようにします。