両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

常時50枚の釣果と大助を釣り上げるために

 ヘラブナ釣り 冬期のポイントの選び2

 水温が下がるに尽きヘラブナは徐々に口を使わなくなってしまいます。元々水温低下に備えて秋には荒食いをしていたヘラブナですが、水温の低下と共に食い気が落ちてしまうのですから、冬期のヘラブナ釣りは1日に1枚釣れればいいとの受け止め方になったりします。


 そんな食い気のないヘラブナを如何に食い気を誘発させるかですが、簡単に誘発させる事が出来れば誰も苦労しませんが、それでも何かあるはずだと思いたいのがヘラブナ釣り師でしょうか。


 考え方としては色々とあるのでしょうが、ヘラブナの泳層を探ってその棚に合わせると良いことになっています。ただ釣る前から解るはずもなく探って行くしかないのでしょうが、私の場合は年がら年中底釣りですからその点は迷うことはないのですが、宙釣りをされる場合でも深宙や段底にシフトされるのではないでしょうか。


 ということは基本底を釣れとなるのでしょうが、実はそこに間違いというか誤解があります。以前水温変化を釣り上げましたが底ほど水温が高いなんてことは決してなく、多くの場合は底ほど水温が下がる傾向にあり、他の要因を考慮したとしても底水の方が低い温度と捉えていいと思います。


 ただ水深が浅いほど水温変化が起きるのも間違いなく、特に北風や冬期の雨による水温低下は素早く起きてしまいます。そういう意味では水深が深い方が安定した水温が維持されていると考えて良いと思います。ただ当日の雨はまだしも前日や前々日の雨が降った場合は、水温の低い水が余計に底に溜まりますので底釣りが成立しない場合もあります。


 さてそれらを考慮してどのように考えるかです。先ず晴れの日を想定して話を進めることと致しますが、どんなに寒い日でも南向きに釣り座を構えるとポカポカととても暖かく感じるはずです。それこそ防寒着を1枚また1枚と脱いでしまいますがまさに北風と太陽の物語のように、北向きに釣り座を構えた方はもう1枚また1枚と重ね着をしたくなります。


 実はその現象が水中でも起きていると考えると話は早いのです。つまり南に開いた釣り座で水深の浅いポイントを狙うと釣果が上がるのです。仮に最深部の水深が3mあったとしてます。その池の一番深いところを狙いたくなるでしょうが、実は1m程度の浅い水深のポイントの方が良く釣れるのです。


 イメージとしては元々3mの底の水温が8度だとすると2mの水温は9度あり1mの水深では10度以上あるのですが、とてもよく晴れた日には1mの水深のポイントは11度12度と上がっていくのです。
 このように池がスリバチ状になっている場合は間違いなく浅い底を狙うべきだと私は思っています。


 桟橋が設置されているポイントは足下から深いのですが、その深いポイントでもホンの少しでも浅くなっているところがあれば、そこをポイントにする事で釣果が得られるのです。これも私が実際経験したことですが、10㎝程度底が浅い部分を見つけたことで冬期でもとてもよく浮きが動くようになったのです。


 ヘラブナ釣りの常識に捕らわれたりして出来上がった固定概念を先ずは捨てることで、新しい展開が見えてくるのではと思うのです。


 今回は冬期のポイントの選び方として1つの考え方を示しましたが、次回はエサに関する考え方を示してみたいと思います。


 乞うご期待!!・・・はナシですね(笑)