両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

常時50枚の釣果と大助を釣り上げるために

 ヘラブナ釣り あなたはマインドコントロールされている!

 正月の2日目ですがあなたはマインドコントロールされていることに気がついていますか?


 世間では色々なマインドコントロールの話題がありますが、案外ヘラブナ釣りに填まっている釣り人達も、マインドコントロール下にあるのかも知れません。


 いやいやヘラブナにとって釣られる事は本意ではないのですから、釣り師をマインドコントロールする必要はないのですが、視点を変えてみますとヘラブナの種としての生存は釣られる事によって維持できているのです。


 1個体が釣られる事を望んでいるという意味ではなくて、ヘラブナを対象とした釣り人の存在があるために、養殖業者はせっせとヘラブナの養殖を繰り返しているわけです。現在ヘラブナを食べる人たちは極少数ですから、食としての価値は残念ながら高くないといわざる得ませんが、ヘラブナ釣り師に取ればとても面白い対象魚であることで釣り堀が存続し続ける事が出来るのですが、放流事業も毎年行われていることもヘラブナを対象とした釣り師の存在なくしては語れないでしょう。


 つまりヘラブナ釣り師がいる事で種としてヘラブナは存在し続けられているといっても過言ではないわけです。
 ということはヘラブナから釣り師がマインドコントロールをされているとの解釈も成り立つのではないかということになります。


 ヘラブナはどのようにして釣り人をマインドコントロールしているのかですが、野池ではまた別の表情を見せますが先ずは釣り堀での事です。釣り堀にはヘラブナが多数放流されていますので多数釣れて当たり前なわけですが、その当たり前に釣れるはずのヘラブナが簡単には釣れない難しさがあります。


 1つは当たりの小ささでしょうか。ホンの一節ツンと入るだけの当たり方をして、慣れない間はその一瞬の当たりに合わせる事が出来ません。アンモー!と悔しい越が口から漏れ出してしまいます。


 もう1つは強い引き味でしょうか。竿を満月のようにしならせて強い手応えを返してくれます。その手応えが他魚では何度も味わうことが出来ないんです。それがヘラブナは多いときは100回も味合わせてくれるのですから、釣り人にとってはとても魅力的な対象魚となっています。


 それが野池やダム湖になると同じヘラブナと思えない強い当たりと強い引きを返してきます。その魅力に取り憑かれた釣り人は釣り堀などには姿を見せないと思いますが、まさに野池のヘラブナに魅せられた(マインドコントロールされた)所以でしょうか。


 このようにヘラブナからマインドコントロールを受けたヘラ釣り師は、毎日曜日になるとセッセと釣り堀に通ったり、野池組はナイターを張ったりとそれはそれは中毒症状が現れ、何らかの都合で釣りに行けない場合は禁断症状まで現れてしまいます。


 これは少々危ない現象ではあるのですが、釣り全般に言える現象でその昔は身上(しんしょう)を潰すので鉄砲打ちと鮎釣りはするなと言われていたほどです。ただ最近は竿も良くなり過ぎてしまって鮎釣りも昔ほどの中毒症状は出ない様子ですが、ヘラブナ釣りは竹竿からカーボン竿が主流となっていますが、余計に中毒症状が進行しているのではないかと思えてしまいます。


 実は生物の中には上手くマインドコントロールしている種がいます。それが線虫です。カマキリの体内から太くて長い黒い線状の虫が出ているのを見たことがないでしょうか。多くはメスに寄生してメスの卵巣を食って成長するようですが、最後の最後になってカマキリを決して泳げない水の中に誘導してしまうのです。


 勿論水に入ったカマキリは死んでしまいますが、その段階になってお尻からニョロニョロと這い出してきます。


 実は線虫は幼体の頃に水生昆虫によって捕食されますが、水生昆虫の体内で殻に閉じこもり消化されないようにして、水生昆虫が成虫となって羽化するのを待っているのです。


 羽化はした水生昆虫は例えばカゲロウなどですがカマキリに捕食されてしまいます。カマキリの体内に入ってからノソノソと這い出して体内で成長していきます。


 そしてある時期になるとカマキリをマインドコントロール下に置いて、決して泳げないカマキリを水中へと誘導するのです。そして卵を産みまた水生昆虫に食われる幼体となって取り込まれていくのです。
 怖いですねぇ。恐ろしいですねぇ。


 でもこのマインドコントロールはそこに居るあなた!!ヘラブナによって掛かっているのです!!勿論私もマインドコントロール下にいますが、なかなかマインドコントロールから抜け出すことは出来ないでいます。


 まっヘラブナは線虫と違って水中に引き込むようなことはしませんから、その点は安心してもいいようですが、どっぷり填まり込んでしまっていますので、マインドコントロールされているとは気が付かないんでしょうねぇ。


 ってこんな話は如何だったでしょう(笑)