両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

常時50枚の釣果と大助を釣り上げるために

 ヘラブナ釣り 道具の整理の時期

 今年も1年がそろそろ終わろうとしていますが納竿の日はいつだったでしょう。海釣りや季節の定まっている渓流釣りと鮎釣りはシーズンの禁漁期に入りますと同時に納竿となりますが、ヘラブナ釣りは1年中対象となりますので納竿日があるようでないのが現実でしょう。


 私自身も12月25日が最終日のつもりでしたが、29日を最終日として奮起してくる予定でいます。来年は元旦が日曜日ですから初釣りは2日か3日の予定でいますので、年末年始の方が釣行の頻度が上がってしまいます。
 ただ今年はホームの釣天狗池が臨時休業をされていますので、どこに行くべきか迷っているのです。晴れて正月釣りが出るのかどうか心配ではあります。


 さて今年も押し詰まって年末の大掃除も始められていることでしょう。今年お世話になった釣り道具類も整理する時期に来ていると思います。竿も釣り場で簡単にタオルで拭いて汚れを落としていますが、池の汚染度も進んでしまいそのタオルを黒く汚していることも多々ありました。ということは綺麗に拭き上げられているとも言い難くて、竿に着いた汚れが年々溜まってしまっていることでしょう。


 そこで1度全部の竿を取り出して綺麗に拭き上げてみるのは如何でしょう。竹竿の場合の漆の手入れはこの時期は難しいので乾拭きをしておくのが関の山でしょうが、今主流のカーボンロッドでは少々乱暴に扱っても影響はありませんのでやっつけてしまいましょう。


 先ずは簡単に軽く絞ったタオルで全体を拭き上げます。そして洗剤を溶いた水でタオルを絞ります。この場合の洗剤は台所用の洗剤が適していますが、ほんの少量を溶かした石けん水で浮き上げます。そして真水で絞ったタオルで拭き間を置かずに乾いたタオルで水滴を拭き取ります。穂先を拭く場合は間違っても往復させてはいけません。必ず先に向けて一方通行で拭き上げるようにします。そうしないとタオルのループに穂先が引っかかって折ってしまいますからね。


 そして立てかけてしっかりと乾燥させてしまいます。暖房が効いている部屋の場合は簡単に乾きますので、何本か拭き上げると最初の竿は完全に乾ききっているはずです。但しヘラ竿は底が抜けていませんので竿の中に入り込んだ水は簡単に乾きません。その状態で翌日まで放置して収納する事です。
 竿の表見に水分が附着し続けているとブリスターが出来てしまいますので、完全に乾かすようにする事が重要です。また塗膜を守るためには決してシンナーなどの溶剤で拭くことは厳禁です。


 そして最後に手入れ用の薬品を使うのですが竿用を使うのが一番で、お薦めは昔からあるボナンザです。昔からある竿用の薬品ですが塗っておくだけで竿に道糸が絡みにくくなります。


 但し注意が必要です。それが差し込み口にまでは決して塗らないことです。滑りをよくする溶剤ですから竿のすっぽ抜け事故が起きる可能性があります。そこで先ず始めに竿を繋いで差し込み口の位置を確認し、その差し込み口にマスキングテープで保護をしてから竿全体に塗ってしまいます。間違っても繋いだままなら差し込み口に着かないとは思わないことです。簡単に隙間に入り込んでしまいますので注意が必要です。
 また決して厚塗りはしないことです。釣行時には薬品が残っていますので竿を拭く時に広がってしまいます。それを防止する場合は穂先と同じように必ず下から上へと一方向に拭き上げることで、差し込み口に誤って着くことが防げます。勿論振り出し竿の場合は抜ける心配はありませんので、気楽に塗ることが出来るのですが・・・。


 またシリコンを使う方法もありますが、塗膜面にも使えるタイプを選ばないと塗装まで剥がしてしまいますので注意が必要です。またスプレーは飛散しますので拭き上げる布に噴いてから塗り広げるようにします。


 最近の竿はなかなか高価ですから簡単に買換はできません。多分一生ものとなる竿ですから大事に使いたいと思います。特に餌で汚れた握りは閉口ものですから綺麗にしたいですよね。


 実は握りも簡単に綺麗にできます。ぬるま湯に薄く洗剤を入れてそこに竿尻を浸します。そして歯ブラシで擦ると簡単に取れてくれます。但し竹竿は注意が必要で握りの下は新聞紙が巻かれていますので、中に水が浸透することで握りが緩んだりしますので、水に浸すのではなくて濡れたタオルで拭き取り、直ぐに乾燥したタオルで拭き上げてしまいます。
 竹竿の場合には出来れば事前に握りに漆を塗ってしまう方が良いのですが、冬期は設備がない場合はやらない方が良く、梅雨の時期の湿度が高く気温も高い時期には簡単に硬化出来ますのでお薦めです。勿論この場合は釣具店で売っているようななんちゃって漆ではなくて本漆を使うことです。当然かぶれますのでゴム手袋を二重につけて塗り、塗ったものが完全に取れてしまうと思うほど拭き上げてしまいます。
 たまに竹竿用のオイルを塗るか違いますが、オイルを使うと竹竿の補修が出来なくなります。特に拭き漆が出来なくなりますので注意が必要です。
 実は素人でも竿全体に簡単に拭き漆はできますので挑戦されては如何でしょう。万一厚塗りしてしまった場合や塗り方にムラがあるとまだら模様になったり黒い竿に仕上がりますので、耐水サンドペーパーで1度落としてしまう必要がありますが、素人が漆を落とすのは至難の業でまだらになるのが関の山です。そのためにコレでもか!!と思うほど塗った漆を拭き取ります。漆を拭き取る場合は乾いたペーパーを使うと良いのですが、漆専用の紙を使うかオイルを拭き取るキムタオルで拭き取ると、細かい繊維が残らずに切れて胃に仕上げることが出来ます。ティッシュやキッチンペーパーは厳禁ですから注意して下さい。


 まっ釣り道具の整理は竿だけでなく他にも色々とありますが、大掃除を済ませてからでも良いのかも知れません。そうしないと家人に間違いなく怒られてしまいますからね。毎日曜日にイソイソと出かけられるためにも、先ずは大掃除いや便所掃除から始めるべきで、顔色をうかがってから釣り道具を広げるようにしましょう。
 その場合はなにか下に敷物を広げることも忘れないように、餌汚れなどを落とすと間違いなく初釣りの釣行日は遅くなってしまいますからね。


 そうそう車が臭い!と言われたことはないですか?この際車の外側を洗うだけでなく、内側も徹底的に掃除して拭き上げては如何でしょう。晴れ晴れとした気分で新年が迎えられること確実ですよ。