両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

常時50枚の釣果と大助を釣り上げるために

 またまたビックリ!! 岩田池 釣行記 4月21日(日)

 今日の釣りは岩田池です。朝は曇天でも雨が降らずに良かったのですが・・・


 最近岩田池に行くことが増えたのですが、平均釣れてくるサイズが良いことも1つの原因で、また釣果もそれなりに良いので、ついつい足が向いてしまいます。
 また釣り座が空いているのも好都合で、現在天釣会の貸し切りが続いています。そのためこのポイントこそ大助ポイントとの思いで、それぞれが好きな釣り座に着くことが出来ます。


 ただ池の形状が学校のプールの様相ですから、ヘラブナ釣りとしては少しばかり興ざめ的なところがあります。まぁ昔の箱池はもっと小規模で、岩田池の半分かそれ以下のところもありましたのでまだ広い方かも知れません。


 釣り場がコンクリートですから、これからの夏場には照り返しが強く、パラソルを出していてもなかなか暑いのが難点ですが、贅沢ばかりは言っていられません。出来れば板を貼って戴くと、バラソルの設置を含めて使い易くなるのですが、贅沢ばかりいっていられません。それでも少しでも長く経営をしていただくためにも足繁く通うこととなりそうです。


 しかし今日は雨ってことで先着される方に釣り座の確保をお願いし、床が板を張ってあるポイントに入ることが出来てホッとしています。板が張ってあることでパラソルが固定出来るのです。


 実はそのポイントは以前に56.6㎝の大助を釣り上げた、とても縁起が良いポイントです。でもまさかまたまた良いサイズが釣れるとは・・・。


 今日は基本雨でも入りやすいポイントに集結です。

 しかし中桟橋で大助を釣り上げた実績のある方は、雨にもかかわらず中桟橋に陣取ります。しかしそれが後々大変なことになるのです。

 今日もいつものように小大会を開催します。竹藤副会長はスタート前に大助を釣り上げています。その横の釣り座に私が入ったころには、小助ばかりが釣れ出していたのです。疫病神の横に入ったのが間違いかと思いながら、竿を握る手に力が入ります。そんな私を横目にポンポンと釣り上げる疫病神竹藤さんです。最終的な釣果は私の倍だったのです。


 遅れてきた天敵松本さんが早速良いサイズを釣り上げています。

 検寸のために歩く姿が憎らしいですが。。。

 残念ながら39㎝と40㎝には届かずでしたが暫定1位に付けます。


 その後私がHERA Sの14尺で良いサイズが釣れました。

 残念ながら38.3㎝で暫定2位に付けます。


 パラソルを出している関係で、14尺がとても扱い辛くてトラブルも多発します。そこで月影の13尺に変更します。たった1尺短くしただけでとても扱いやすくなりました。
 するとどうでしょう!!重量感たっぷりの手応えが伝わってきます。姿は全く見えないのですが、これは50㎝だと宣言します(笑)

 時間を掛けてやっと浮かせますと、予想通り50㎝級に見えます!!

 玉に入れてから暴れます!! 尺1の玉でやっと入るサイズですが、飛び出しそうでヒヤヒヤします。

 今回は自分で計ることに・・・すると

 51㎝近くありますが、公式記録は50.5㎝となり1位に躍り出ます。

 ってことでやっとハイポーズです。ただどうも鯉が混ざっているような気がします。もっと体高のある純ベラが釣りたいですが、贅沢は言ってられないですね。


 でもね。この50㎝級が釣れたときは、隣の疫病神の竹藤副会長が昼食タイムだったのです。だから釣れたのでは・・・と思うのは私だけでしょうか。しかし前回の50㎝級も雨の日でした。雨の方が良いサイズが釣れるってコトではないはずですが、次回も虎視眈々と狙うことといたしましょう。

 私の鯉ベラ?を見てこんな良い形が釣れないの?!と隣の紅が綺麗なヘラブナを釣り上げます。

 竹藤さん達が昼食を終えられて釣り場に戻られたのを確認して、私たちの昼食タイムとしました。そうすると私の向かいに陣取っていた大西王位が、大助を釣り上げているではないですか!!さすがは大西王位本領発揮です。


 今日の小大会は私が1位で大西王位が2位となりました。実は大西王位は先週も同じポイントに入られて、大助を釣り上げられて2位だったのです。


 しかし予想より雨が強く降り出して中桟橋が水没します。厳密には水没ではなくて水はけが悪くて水がが溜るのですが、、。

 そのため中桟橋の左端に入っていた変態福谷さんが、北桟橋に移動してきます。あっ福谷さんを悪谷さんとするのは流石に悪いかと思って、普通は誰も狙えないパイプ際を攻める姿から変態福谷さん命名しました(笑)。


 その後も右端に陣取っていた松本の長老は、頑張って釣り続けられていたのですが、釣り座に水が溜まりすぎてしまって早々と納竿することに・・・。桟橋に少し手を加える必要がありそうです。


 来週はもう少し大きな大会を開催します。さてどうなることでしょうね。

 淀の釣天狗池 釣行記 4月20日(土)

 今日もまた釣天狗池です。 


 両うどんの底釣り限定池としては、同じように浮きを見つめ続けてたとしても、天狗池は開放感を感じることが出来ます。釣り場の広さや後方までの余裕、駐車場から釣り場までの距離も合わせて、とても使い易い池と感じています。


 どうしても釣り人同士の距離が狭く、移動もし難いほどの狭い池は、何となく開放感が足りずに、息苦しさとまでは言いませんが、窮屈に感じて清々しさは欠けている印象があります。


 その点では滋賀県の清風池は森に囲まれ、鳥のさえずりも季節感を与えて切れますし、池そのものも自然池の野池風です。浮き桟橋ではなくて池周辺の固定桟橋からは特にその感が強くて、釣り堀でありながらも野池風を味わうことが出来ます。


 ただ私なんかは軟弱ですから、野池風より整備されていながらも開放感のある天狗池が良いと感じます。その上でもう少し釣り人に優しいといいますか、釣りやすい池であればいうことなしですが、なかなか難しい池で・・・軟弱な私には難しすぎて撃沈してしまいます。
 清風池が好きな方は野池風の佇まいと、釣れてくるヘラブナのサイズが平均的に大きいことです。尺2サイズがアベレージですから強い引きが楽しめます。


 反対に天狗池は小ベラを放流したことで失敗しました。先代は大助が釣れる池との評判のために、新ベラの確保にも余念がなかったのですが、なぜか解り飲ませんが20㎝から30㎝まで小ベラばかりを放流してしまったのです。そのため大助が居るにも拘わらずなかなか釣れず、釣れてくるのは小ベラばかりになってしまい、冬期は体力のある大助が釣れる確率が高くなるのにも拘わらず、冬期は全く釣れない池と変貌してしまったのです。勿論釣り方の工夫をする事で型を見ることは出来るのですが、従来通りの釣り方をしていると当たりを出すことも出来ない難しい池となってしまいました。


 新ベラの放流は池の方針だとするとしても、残念ながら池主がヘラブナ釣りをしませんのので、釣り人心理を理解していただけず、釣り人が望んでいる池から変わってしまった感が否めません。


 もう少し釣り人の声に耳を傾けて戴けると、また釣り人も増えると思うのですが、といって釣り人の勝手ばかりは言えませんので、大人しく遊ばせて戴いてはいます。ただ釣れないのは池の性なのか、私の釣技の足りなさなのか・・・きっと 私が下手くそだからでしょうね。現に大助を釣り上げている方もいるのですから・・・。


 ってことで今日の内容です。


 朝1番に測った水温は19度ありました。これなら良い調子で釣れると思って、先ずはHERA Rの16尺を繋ぎました。しかしなかなか良い当たりが出ません。ヘラブナは徐々に寄ってきているのはわかるのですが、どうしてなのか当たりが出ません。それでも我慢に我慢を重ねたのですが、とうとう痺れを切らして月影の9尺に変更します。


 そうそうその間松本の長老が向かい側に釣り座を取られて、次から次に釣り上げられています。その様子が真ん前の釣り座ですからよく見えて・・・私のには当たりすら出ないのに・・・全くは対照的で、私が2枚釣り上げる段階で8枚釣られていました。脱帽です!!


 9尺に変更してやっと当たりが出ました。16尺より良い当たりが出ます。そうこうしているとランチの時間となりますが、満足出来る釣果が得られていません。横にいる紅はHERA Fの15尺で釣り続けていたのですが、同じように調子が出ない様子でしたので、私が使っている9尺を渡して、私は月影の13尺を繋ぎます。


 どうしたことか13尺にするとジャミの猛攻に合ってしまいました。それこそ浮きが止まらないのです。16尺や9尺でもジャミは感じたのですがそれ程酷くなく、13尺はとんでもない上下動を繰り返します。


 これはたまらんとHERA Xの7尺に変更します。すると良い当たりが出るようになります。

 何枚か上げた後になって連続で釣れるようになります。その中の1枚が大助か!と思ったのですが1㎝足りません。ってことでハイポーズなしです(T_T)。

 続けて良いサイズが釣れてきましたが37.7で・・・こちらもハイポーズなしでした。


 今日の天狗池は何が悪かったのかとても食いが渋くて、あちこちでもじっているのが確認出来ます。水が悪いのかと思ったのですが、納竿時に竿を拭いてもそれ程汚れていません。
 井戸水は相変わらず入り続けています。しかし記憶にある天狗池とは明らかに調子が違っているように感じます。どうしてだかわかりませんが、放流した新ベラが小さかったのが影響しているのか、それとも水の影響か、はたまた病気にかかっているのか。
 魚が調子を落とすと水面近くを泳ぎ、なかなか深く泳がなくなります。飼育している金魚の様子を見て、調子を落としていると感じると直ぐに水換えをするのですが、すると泳ぎ方に元気さが現れて、餌の食いも一気に上向きますからね。
 いっそうのこと池の水を半分程度入れ替えるのも方法かもと思ったりします。雨が少ないのも原因かも知れないですね。梅雨によってまた好転することを期待して・・・

 ヘラブナ釣り あなたの変人度は何級?何段?

 ヘラブナを対象魚として日夜悩み続けているのですが、釣り方も種々雑多と表現出来るほど多用な釣り方があります。一番浮き下が浅い釣り方としては、カッツケ釣りがあります。カッツケの定義は決まっていないと思いますが、おおよそ浮き下からオモリまでが30㎝以内ではないでしょうか。極端な場合は浮き下に即ハリスが来るようセッティングもあると思います。


 そのカッツケはどうしてカッツケと表現するのだろうと思っていたのですが、カッツケを漢字にすると良くわかります。漢字で表現すると飼付け釣りです。養殖場の餌やり風景をイメージすれば良いのですが、まさにカツオの一本釣りと同意語ではないでしょうか。


 水面近くで餌がバラケてヘラブナ達が、養殖場で餌が撒かれているような状態に持ち込むようにして、餌があれば食って走り出すような釣り方になります。


 カッツケより少し深場を釣る設定がセミカッツケでしょうか。イメージとしては浮きからオモリまでが30㎝以上1mまででしょう。カッツケよりは少し釣り難くなりますが、飼い付け釣りと違いはないと思います。そのため釣り堀では1m以内の浅棚の釣り方を禁止している場合が多くあります。


 宙釣りが可能な池だとしても、浮き下からオモリまでを1m以上を規定している池が一番多いのではないかと思いますが、カッツケに比べると一気に難しくなってしまいます。ただ難しいほど面白いと私には感じているのですが、それでも他の釣り方よりまだ楽な釣り方に分類されると思います。


 勿論カッツケや浅棚の釣りを、真冬のいわゆる厳寒期にすると、とても難しい釣りに変化します。カッツケ釣りが好きな方は、厳寒期にもして試してほしいものだと思いますが、実際には盛期限定の釣り方と思います。


 1m以上でも2mや3mの中層に餌がある、地底には着底しない限り宙釣りです。その宙釣りでは餌がしっかりとぶら下がった後の、浮きがなじんだ後の当たりを取る規定はないはずで、最低限浮きの胴が沈んでからの当たりは取って良いのでしょう。つまり餌が動いている間の当たりを取って良い事になっていると思います。そういう意味でもまた釣りやすい部類に入るのではないでしょうか。
 特に縦誘いを多用する釣り方は、まさに餌を動かして反射食いさそせる釣り方になります。


 最後は底釣りです。底釣りは水深に拘わらず餌を着底させる釣り方で、この場合もなじみ当たりを取ることはルール違反です。しっかり浮きになじみが出てからの当たりを取るのですから、餌が動いてないことが前提となりますので、私の感覚では一番難しい釣り方になります。


 同じ底釣りでも段底はまた別で、どちらかというと深宙の下針が着底した釣り方で、段底といえども宙の釣り方と同じで、縦誘いを掛けて追い食いさせます。餌を底から離した段階で、バランスの底釣りの定義から外れてしまいます。


 勿論バランスの底釣りでも誘いは掛けます。但しその誘いは針が底から離れないこと条件ですから、引き誘いや送り誘いと餌が動かない誘い方になります。


 単純に浮き下の設定の違いを列記しましたが、仕掛けの違いで別の釣り方になります。浮き下の設定はどれでも良いのですが、両団子や両グルテンのの釣り方では、ハリス段差を最大でも10㎝以内に設定すると思いますが、セット釣りなどでは極端な段差を設ける、いわゆる段差の釣り方になります。
 その段差の釣り方でも食わせ餌の下針が着底していると段底の釣り方で、段差が10㎝程度の少ない段差で、上針も着底しているとバランスの底釣りとなります。


 またセット釣りのように集魚材と食わせ餌と別の餌を使う釣り方もあれば、両団子や両うどんのように同じ餌を両針に着ける釣り方があります。


 どの釣り方が釣りやすいかは時期によるのですが、盛期ではなんと言ってもカッツケ釣りが爆釣出来てしまいます。ヘラブナ釣りで100枚を超える釣り方をどんな表現をするのか知りませんが、魚釣りとして一般表現は束釣り(つかつり)と言いますが、カッツケもそれなりに難しさはあるのですが、他の釣り方より束釣りが極普通に出来てしまいます。


 浮き下の設定に於いて深くなればなるほど釣果を上げるのが難しくなりますが、比例して釣り上げる楽しみが増えます。1mの水深から釣り上げる場合と、5mの水深から釣り上げる場合の抵抗感は、当然水深が深い方が勝りますので、それがそのまま釣り味として良くなります。


 底釣りでも両うどんが一番釣果を得るのが難しくなりますが、何も難しい釣り方を強要しているのではなくて、与えられれた条件の中で如何に釣果を伸ばすことが出来るかの楽しみ方となっているだけです。


 カッツケ釣りをされる方にとっては、なんで釣果が上がらない底釣りなんてするのだろうと疑問に思われるでしょう。カッツケのほうが簡単に釣り上げられるのにと・・・。


 大人の釣りですから難しいルールの中で釣ることに意味を感じています。それこそ養殖場にいるヘラブナに餌を与えているような、餌さえ付いていれば勝手に釣れてくるような釣り方を、私には楽しい釣りとは到底思えないのですが、これも好みの問題ですから否定するつもりはありませんが、スレも多発してしまいますので、ヘラブナを傷めやすい釣り方には違いなく、禁止している釣り堀も多数あります。


 海釣りでも磯から1枚を釣り上げることに意味を感じている釣り人もいますし、防波堤でサビキを使ってアジやイワシを束釣りすることを楽しむ方もいます。それはあくまでも好みの差であってどちらも確立した釣り方には違いないのです。


 考え方として主役は釣り人にあるのでしょうか。私はヘラブナを対象魚にしている限り、主役はヘラブナだと思っているのです。その主役のヘラブナのご機嫌を伺いながら、如何に釣技を駆使して釣り上げるかが面白さを感じます。
 アジ釣りでも多数釣り上げるサビキ釣りもありますが、サビキ釣りは面白くないとして、シラスを餌に1匹ずつ釣り上げる方法もあります。ヘラブナも同じ事ではないでしょうか。


 何れにしても対象魚はヘラブナです。そのヘラブナをどのようにすると釣り上げる事が出来るのかを、先人達が考えて出した答えの一つにカッツケがあるのですが、釣れすぎることを嫌う池は結構あり、そのためそれぞれの池主の考え方で、池特有の規定を設けられています。


 針サイズ・ハリス段差・仕掛けの太さ・浮きサイズ・浮き下規定・尺数の規定・使用可能餌の種類・ルンペン釣りの禁止等々です。


 釣り人の気持ちとしては如何に多数を釣り上げる事が出来るかでしょう。ただ多数釣り上げられると面白いと感じるのは一瞬で、いつもいつも多く釣れることを喜ばしいとは感じなくなります。特に私などは50枚を目標に設定していますが、100枚釣れる池には行きたくもなく、100枚も釣れそうになると既に面白さはなく、釣りを中断してさっさと納竿し帰宅の途につきます。


 人それぞれ考え方には差がありますので、私のような偏った考え方をする人は少ないと思いますが、頑なに両うどんの底釣りや両団子・両グルテンの底釣りをしているのは、難しい釣り方で釣り上げる歓びを感じているからです。


 偏屈?ある人が言っていました、ヘラブナ釣り師は変人ばかりだと、ただその変人度が大きいか小さいかの違いでしかないと。私もそう思ったりしますが、私の変人度はどの程度なんでしょうね。


 変人度1級とか変人度初段かなんて着けると、面白いかも知れないですね。あなたは変人度はどの程度だと思いますか?案外名人級か名誉10段かも知れないですよ。

 ヘラブナ釣り 釣果を伸ばすための30秒

 私の勝手な思い込みというかルールとしているのが、餌を打ち浮きがしっかりとなじんでから、当たりが出るまでの時間を30秒としています。調子の良いときは10秒で当たりが出ますが、不思議と10秒を過ぎたときと20秒が過ぎたときそして30秒が過ぎた辺りで当たりが出ます。ただこの時間で当たりが出ない日は、何かを間違えていると解釈します。


 勿論全てが食い当たりとは限らないのでカラツンになったりしますが、カラツンを恐れずに合わせて餌打ちを繰り返すことで、集魚効果を上げることが出来て釣果に結びつくと考えています。


 勿論冬期などでは30秒で当たりが出る事は少ないのですが、当たりが出ないからと2分3分それこそ10分20分も待つようなことはしません。というか待っていられないせっかちな性格をしているのでしょうが、待っていて良い結果になる事はないと考えています。


 取り敢えず餌打ちを開始してから、そのポイントに居るであろうヘラブナの食い気を誘い、当たりが出るようになるまでは、30秒ルールを適用して餌打ちを繰り返します。イメージとしては5回~10回程度で当たりが出るはずですが、盛期には1投目から当たりが出る事もしばしばです。


 当たりが早く出ればその調子を崩さないために、餌打ちを繰り返して当たりを出し続けるようにするのですが、端から見ていると忙しい釣りになっていることと思うのです。実際のところ30秒に1回の当たりが続く事はありませんから、当たりがなくても餌を切って打ち返します。


 また30秒を過ぎてから10秒単位でどの辺りで当たりが出るのかを確認します。30秒40秒50秒長くても1分で当たりが出ない場合は、間違っていることが確定ですが、取り敢えずは誘いを掛けて変化を確認します。


 この誘いも不思議と有効な日と意味のない日があります。有効なときは誘いを掛けるとツンと即当たりがでて、それも誘いを掛ける度に当たりが出るようになるのですが、あまり有効ではない日には、幾ら誘いを掛けても当たりに繋がらないのです。


 誘いが有効なときはやはり食い気が盛んな時期ですが、厳寒期でも有効な日と全く意味をなさない日もありと、何が違うのか解りませんが明らかな違いが出ます。


 誘いが有効でない日は押し並べて当たりが少ない日ですが、そんな時はこの30秒ルールを無視して1分または2分ルールに変更します。コレもまた不思議なんですが、誘いが有効でない日に少し待ち時間を延ばすと突然ツンと当たりが出るのです。単なる偶然ではあるのでしょうが、待ち時間を延ばす方が良い場合もありますので、何が何でも30秒ルールが有効とは限らないのですが、水温が上がる時期は特に30秒ルールを適用すると釣果が承上がりますので、1度試されることをお薦めします。


 具体的には動かない浮きを見続けているよりも、頭の中で1・2・3と数えて30まで数えて、それまでに触りがあれば30秒を超しても当たりを待ち、静かに動かないままであればサッサと打ち替えるのです。


 また餌の状態についてですが、うどん餌ではあればジャミが活発に動き出す頃には、30秒を超えて1分を過ぎると餌が取られていますので、待ちすぎても当たりは出なくなります。団子餌の場合は遅くとも1分以内に餌がバラケるようにして、当たりを早く出るように工夫します。幾ら待っても落ちしない餌では当たりを望む方が無理ですから、自分の理想とする時間にバラケて落ちる。理想の餌を作るようにすることで釣果に結びつきます。


 30秒で触りも当たりも出ない場合は、何かが間違っているのですから、何かを変化させるのですが一番は餌です。団子餌であれば手直しより新しく作り直します。配合の割合だけでなく、主に使っていた餌を別のものに変えてしまいます。そのため私の場合は1日に3回ほど全く別の餌を作ることも良くありますが、何のことはない最初に作った餌が一番良かったこともあります。


 また簡単には使用している尺数を変更するだけで理想的な当たりを出す事が出来ます。最初に選択した尺数の竿をいつまでも使う必要はなく、回転良く竿の交換をする方が釣果を得やすい場合が多々ありますので、面倒がらずに変更をする方が良いのではと思っています。実際ヘラ釣り師は釣り場まで多数の竿を持参していますので、その出番を増やせば良いだけですからね。


 取り敢えず退屈なヘラブナ釣りにならないように、忙しい釣りをしてみるのも良いのではないでしょうか。

 ヘラブナ釣り 両うどんの使い方

 ヘラブナ釣りでは団子餌が一般的だと思うのですが、まだ使ったことがない方にとっては、当たりが出るのかとても不安になると思います。厳寒期の待ちの釣りに最適な餌だとしても、こんなもの食ってくるのかと心配になるでしょう。


 私は幼少の頃から野池でうどんを使って釣りをしていましたので、フナ類はうどんを食ってくるものだと思っていました。小さくするとオイカワやタナゴなども釣れたものですから、赤虫と並んで万能な餌だと思っていました。


 そのようにうどんは餌として成り立つことを知っていますので、ヘラブナ釣りに於いてもなんら疑問を抱くことなく、両うどんの底釣りから入門することが出来ています。しかし団子餌からうどん餌にするには抵抗感というか不安感が大きいと思いますので、如何にして両うどんをヘラブナ釣りの餌として成立させるかを取り上げたいと思います。


 先ずは何の疑問も持たずにうどんは餌と刺して成立するとの認識を持つことです。場合によってはボーズになるかも知れませんが、それでも暫くは我慢してうどんを餌として使い続けることです。そして1度でも当たりが出る事が解れば、安心して当たりを待つことが出来るようになります。それが先ずは第一歩ですからここまでは我慢してみて下さい。


 次に1度でも当たりが出た場合でも、他の釣り人の方が良く釣っていたとすると、何が違うのかを探り出します。勇気を持って尋ねるのも方法ですが、私の場合は試行錯誤を繰り返して当たりを出すようにしました。


 その方法としてうどん餌が針に必ず着いていることが前提となります。針から外れていては当たりが出ないのは当たり前ですね。針から外れないように尿素でうどんを煮る方法もありますし、粘りの強いワラビうどんを使うのも方法ですが、それ以前に両うどんの底釣りでは必ず浮きになじみが出る事が大前提となります。


 そのためにも床測りを正確にしておきます。その方法はまた取り上げますが、正確な床測りの上で、浮き下は上針トントンにします。つまり上針が床に丁度ついている状態が浮き下トントンです。そして餌をつけて打ち込むのですが、最初は振り切りで餌打ちをします。結果として餌は浮きの立つより前方に着底します。つまり餌がアンカー状態になりますのでその分浮きが沈んでしまいます。餌がなくなればその浮きが床を測った位置まで浮き上がってきます。


 この差を理解しておかなければ、針にうどん餌が着いているのか外れてしまったのかが解らないのです。盛期にはジャミによって突かれて餌が取られてしまいますので、その場合でもこのなじみ巾が解消する事で餌がなくなっていることを認識できるのです。


 このようになじみ巾によってうどん餌が着いているかどうかの確認が出来ますので、当たりが出るまで待てるようになるのです。


 そしてうどんだけを餌にしていると何時まで経っても当たりが出ませんので、うどんに集魚材を附着させます。その集魚材として一般的なのがペレットを粉砕したものです。釣具店に行けば置いてありますが、ヘラブナ専門店に行くとペレットも多数の種類が用意されていて、それこと迷うほど多数あるのですが、その中で色々と試し自分に合ったペレットを選ぶようにします。


 そのペレットも1種類だけ使うのではなくて、集魚効果を狙ったものや足止めしたいなど、自分の求めている機能を有するまぶし粉にしますので、それこと試行錯誤を繰り返してブレンドしていきます。


 また池の水深によってもその性質に違いが出てきますので、どの池でも同じペレットを使うのではなくて、その池にあったペレットを探り出すのも楽しい作業となるはずです。


 次にペレットをうどんに付着させるのですが、先にペレットを入れてそこにうどんを1本入れ、容器を揺すってうどんに附着させます。そのうどんを上から押さえてペレットを寄り強く付着させるのも方法ですが、単にまぶしただけで使用してもそれ程遜色はないとおもいますが、どうしても上ずり傾向になりますので、附着させてから暫く放置すると付着力が増しますので、上ずりは押さえられるようになります。


 次に当たりが出る出ないのポイントは、ペレットの附着量の問題です。どうしても多く附着したくなると思うのですが、百害あって一利無しですから、うどん全体に1重だけ附着させるようにします。表面に附着漏れがあってもいいくらいです。


 実は寄り過ぎてしまうと気配があっても当たりに繋がりにくくなるのです。どういう原理か解りませんが、ペレットはあくまでも集魚効果を狙ったものであって、うどんにペレットが着いていると食わないのです。うどんから綺麗にペレットが剥がれることで食ってきますので、いつまでも附着し続けるのも良くないのです。


 まぁ盛期などではジャミなどが突きますので、附着しているペレットも早く剥がしてしまいますから、それ程気にとめる必要はないのですが、厳寒期などではジャミが動かず、何時まで経ってもペレットが付着したままになりますので、余計に当たりが出ないなんて事になってしまいます。


 この点を注意して両うどんの釣りをしてみては如何でしょうか。多分これだけではスランプに陥ると思いますが、そこからがまた研究を重ねていくのが面白いのです。是非両うどんの底釣りを試していただければと思います。あの小さくツンと入るアタリは虜になること間違いなしですよ。