両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

常時50枚の釣果と大助を釣り上げるために

 ヘラブナ釣り ハリスの素材と色

 ヘラブナ釣りでは仕掛け全体にナイロン糸が使用されることが多いと思いますが、他にフロロカーボンやPEそしてポリエステルがあります。


 単純に比重出比べますと、フロロカーボーンが1.78で一番重く、ポリエステルは1.38で2番目に重く、ナイロンが1.02と比較的軽く、PEは0.97と一番軽い。


 水の比重が1.0ですから、1より重ければ沈み1より軽いのは水に浮きます。つまりフロロカーボンが一番重いので簡単に沈み反対にPEは水に浮きます。


 性質的にはPEが一番硬くてほぼ伸びません、続いてポリエステル>フロロカーボン>ナイロンと続きます。


 柔軟度ではナイロンが一番しなやかで>フロロカーボン>ポリエステルと続きます。


 PEも随分と市民権を得る素材となりましたが、現実的な話としてはヘラブナ釣りでは使えないと思って良いのではと思います。実際道糸として実験してみたのですが、全く水に沈める事が出来ず、また強度があるはずですがショックに弱く、合わせショックで破断しました。
 またPEとナイロンなど他の繊維との結束は難しく、簡単に滑ってしまいますので、特別な結び方をする必要がありますので、今回はPEは除外して話を進めます。


 道糸として一番に求めるのは伸びの少なさです。少々釣り込んむことで伸びたり縮んだりすると棚ボケを起こしてしまいます。特に長尺になればなるほどその変化が起きますので、出来るだけ伸びの少ないものが適しています。


 この条件に合うのはフロロカーボンとポリエステルとなるのですが、フロロカーボンは非常が重いために、長尺の竿に使用すると道糸の重さで浮きを1節2節と沈めてしまいます。その沈む量を理解した上でオモリの調整をする必要があります。


 ポリエステルも伸びが少なくフロロカーボンより軽いので、沈みすぎなくて良いのですが、とても硬くて癖が付くと元に戻りません。


 やはり最後にはナイロンを選ぶ事になるのですが、ナイロンは比重が軽いために水に沈め難いのが難点です。ただ製品によっては沈むように加工されていますので、案外沈める事が出来るのですが、池の水が汚れていたりすると道糸の一部が浮いてしまい、合わせショックで破断する可能性がありますので確実に沈めて使用します。


 またナイロンは一番伸びる性質がありますが、メーカーによっては形状記憶の加工がされていますので比較的伸びが少ないのですが、長尺で底釣りをしている場合などは、床がズレる可能性がありますので、何度か床測りのし直しをする必要があります。


 さてプロローグが長くなりましたが、今回はハリスについてです。


 ハリスもフロロカーボンを利用される方もいますが、やはり柔軟度の高いナイロン製が良いと思っています。それはナイロン製のハリスは道糸のように形状記憶の加工がされていませんので、伸びることで合わせショックで切れることを防いでいるからです。


 どうしてもフロロカーボンがハリスに適していると思われている方も多いと思いますが、私も海釣りをしていた時は、ハリスはフロロカーボンが最適と思っていたのです。それは磯釣りなどをしているとハリスも3m程取りますので、糸ズレを起こして切れてしまうのですが、それがフロロカーボー性は強いととされていたからです。


 しかし釣り堀などではハリスを傷つける障害物も少なく、また極端に長いハリスを使うこともありませんので、フロロカーボンの強度を必要としないのです。


 ただ現実の話として引っ張り強度についてはナイロンの方が強いのです。


 またフロロカーボンには硬さがありますので、ヘラブナの吸い込みに上手く掛かりにくいと考えられます。やはりナイロンの柔軟性が要求されるところではないでしょうか。ただナイロンハリスは伸びますので、いったん伸びてまた元にどの程度戻っているか解りませんので、定期的なハリス交換は必要になるかも知れません。


 そして今回特に取り上げたいハリスについては、実は単純にハリスというと透明に仕上げられています。それはフロロカーボンであってもナイロンでも同じ事です。


 人間的感覚では当ロイの方がヘラブナは警戒感なく食ってくると考えてしまいますが、実際にどの程度透明かは甚だ疑問で、透明であっても表面が滑らかに仕上げられていますの出、光の乱反射を起こしますのでハリスが見えてしまいます。


 そのために食い込みの良さも考慮した極力細い方が良いとの考え方が出てくるのですが、不思議とヘラブナ釣りで道糸は色糸を使われています。殆どの方が透明な道糸は使われていません。


 確かにハリスに比べて道糸は餌から離れていますが、糸の色が警戒を与えているとするのであれば、道糸も透明を選ぶべきではないかと思うのですが、実際は白色のように極端によく見える道糸が使われたりしますが、それによって余り釣れないなんて話は聞こえてきません。


 ということはヘラブナに限らず魚は仕掛け糸に対して、警戒心を持たないのではないかと思えるのです。


 実際私は黒色のハリスを多用していますが、釣り負けるとは感じていません。透明ハリスを使われている方より釣果が良いことも度々ありますから、ハリス野色はそれ程考えなくて良いのではと思うのです。


 実際寄る年波で細いハリスで針を結ぶのは大変ですが、黒色だととてもよく見えるのです。他にピンク・グリーン等本当かどうかは知りませんが、魚には見えないとのキャッチコピーが着いています。実際は見えて良いのではと思うのです。


 底に落ちた餌をどうして食うのか。底はドロです。ドロは見えていますので底に落ちている餌は警戒感なく食います。ということはハリスの色は何だって良いのかもしと思ったりするのですが如何でしょう。


 特にバランスの底釣りでは下針を確実に底に這わしますので、変な透明で光っているよりは良いように思うのですが・・・・。釣果に恵まれてない方は、1度試されるのも良いのではと思うのですが、当然いつものように結果責任は全く取りませんのであしからず!!