両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

常時50枚の釣果と大助を釣り上げるために

 へら専科 5月号 本日発売 4月4日(木)

 本日はへら専科の発売日です。

 最近へら専科の誤植が多いのですが、今回は目次の欄で私が担当している考察のページ数が間違っていました。パット見ただけで解ると思うのですが、90・94・96ときて次がなんで85になっているのか。98ページが正解です。



 ってことで98ページが今回の考察で、どうしてヘラブナが餌として認識するのかを書いています。基本的には含まれているアミノ酸を嗅ぎ分けているからですが、海の魚ほど解明されていないのが現実です。海の魚がどうしてゴカイを食べるのか、どうして貝を食べるのか、どうしてエビやイカを食べるのかも、魚にはそれぞれ好みの違いがあるのです。


 魚種の違いによる釣り餌に違いがあるのは、それぞれの魚種が好むアミノ酸に違いがあるからです。つまり全ての魚にはアミノ酸を嗅ぎ分ける能力がある事になります。


 ゴカイを好む魚もいればイカを好む魚もいるわけですが、両方とも食べる魚だとしても、それぞれに含まれているアミノ酸には違いがありますので、好むアミノ酸量が多い方を好物となります。


 それぞれの餌に含まれているアミノ酸が科学的に解明されていますので、そのアミノ酸を含む餌を与えることで養殖が出来るようになったのです。


 そのアミノ酸をヘラブナに当てはめることで、うどんがどうして餌となるのか、マッシュポテトがどうして餌となるのかなどを解説しています。



 次が76ページのスポット企画2では、うどんに利用する意外なまぶし粉について取り上げています。他の釣り人より差別化することで、爆釣が出来るまぶし粉がありますので、その使い方なども取り上げています。


 私の周りの釣り人は知っている部分が多いのですが、また50年選手の皆さんにはなじみのある言葉として、薬剤師との異名を与えられた釣り人がいます。独自の調合で釣り上げるのですが、うどんのまぶし粉でも薬剤師的な方もいたのです。今回は底までマニアックなことは取り上げていませんが、誰でも直ぐに取り入れられるまぶし粉について書いています。



 またもう一つは62ページの効果的なウドンの種類と色分けです。うどんを餌にする場合に重要なのがまぶし粉ですが、それ以外に重要な部分としてうどんの種類とうどんの着色について取り上げています。うどんの原料の差で付着力が違いますが、その性質と色によって食いに影響が出るのでます。
 私が釣れない時にどうしたら食ってくれるだろうと、うどんに色をつけて試して出た結論を載せています。それぞれ釣り方による違いがあるかも知れませんので、色々と試されるのも面白いと思います。
 但し着色する場合は食紅系を利用する事です。無害な着色料でなければ害が出る可能性がありますので、慎重に選んで戴ければと思います。



 しかし私がヘラブナ釣りを始めた頃は、どうして釣れないのだろう、どうして当たらないのだろうと悩み続けました。釣天狗池へ訪問当初は当たりが出せなくて困ったものです。見かねた見知らぬ先輩からうどんの種類を教えて戴いたり、how to本をわざわざ買ってまでプレゼントして頂いたことがあります。それほど釣れない事が周りからも見て取れていたのでしょう。


 今から思っても何が違っていたのか解らない部分が多いのですが、釣れなかった時期が確かにあるのです。それなのに私より後から来た釣り人が簡単に釣り上げるのを見ては、上手いなぁって感心してみていたのを覚えています。


 実際ここが間違っていたと指摘できないのですが、知らず知らずに改善出来ていたのもあるようでした。しかし悩みは尽きなくてまた壁にぶち当たり、試行錯誤を繰り返してそれなりに解決できていますので、初心者の方からヒントを聞いて頂けるのですが、それでもまだ私自身が悩み続けているのですから困ったものです。


 最近思うのです。改善と思っていた部分が案外ヘラブナに対する迎合ではないかと、主導権をヘラブナに握られているのは間違いないのですが、ヘラブナに合わせるというよりも、コレだったら食ってくるだろうとの確信を得て、攻めに攻める事で釣果を得るのが本来だろうと思うのです。


 つまりヘラブナの土俵で戦うには違いないのですが、こちらの土俵に引き込む方法はないかと探っています。どの部分が迎合でどの部分が釣り人側が主導権を得られたのか、簡単には分けられないのですが、ヘラブナに対して諂って(へつらって)いるのか阿って(おもねって)いるのかです。


 阿ると諂うの違いはご存じでしょうか。同じようなニュアンスではあるのですが、諂うは相手に対して積極的に気に入られようとする行為で、阿るは嫌々でも気に入られようとする行為です。


 ということはヘラブナ釣りでなんとか釣り上げようとする行為は、諂うに近いのかも知れないと思ったりしますが、ヘラブナに餌を食わせるのか食って頂くのか。やはり食わせる行為だとしたいのですが、結果は同じですからいい加減なものです(笑)。


 集魚材に食わせ餌を紛れさせて誤食出釣り上げる方法は、果たしてはどちらになるんでしょう。やはり食わせたではなくて食って頂いてになるような・・・う~ん。


 来月号のスポット企画では春の食い渋り対策、特別原稿は5月の有効なうどん、そして考察では底釣りでアタリが出ない 前編の3つの予定です。