両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

常時50枚の釣果と大助を釣り上げるために

 ヘラブナ釣り 努力すると報われるか

 世間では努力をするものは報われるとの格言があります。またエジソンの言葉で1%のひらめきと99%の努力といいます。


 このことから世間では余計に努力する事が美徳とされています。しかしそれは本当の事でしょうか。


 ヘラブナ釣りで当たりが出ない時、何をどのようにしているでしょう。自分の知っている限りの対応をしていたとしても、一向に当たりが出ないなんてことも多々あります。色々と努力をしたにもかかわらず当たりが出ない。もう嫌になるなんて事も多いのですが、それは努力が足りないだけでしょうか。


 先に述べました努力するものは報われるとの格言も実は反対で、報われるまで努力をしなければならないのです。つまり報われてこそ努力をしたことになるのです。報われない努力は努力とはいわないとも決め付ける事が出来ます。


 ヘラブナ釣りでも釣れるまで努力をすべきで、最後まで当たりすら出せない日は、努力が足りなかったと自己反省すべきでしょう。なにも釣れないのは池のせいではないのです。だって釣れない日でも釣る人はいるのですから。あらゆる努力をして釣れないとしても、その反省から次の対策が見えてくるのでははないでしょうか。


 またエジソンの格言で99%の努力を取り上げられがちですが、1%のひらめきが重要なんです。そのひらめきがなければ99%の努力は徒労となるだけで決して結果が伴わないのです。


 これをヘラブナ釣りに置き換えると、当たりが出るまで釣れるまで工夫をしてこそ報われるわけですが、何をどのように工夫をするかはひらめきがなければ、結果が伴わない徒労でしかないわけです。


 仮にひらめきのひとつとして針サイズを変えたとしても変わらない場合は、次のひらめきとしてハリス長や太さを変え。次のひらめきでは浮きを交換し、尺数の変更をし。その結果釣果に結びつくことが出来たとすると、工夫してきたその努力が報われるのですが、どのような対応をすれば釣れるだろうとのひらめきがなければ、全くの的外れを繰り返しているだけかも知れません。


 反対にいうと今当たりが出ないのはどこに原因があるのかを考えなければならないということです。単にヘラブナの食い気がないのだとしても、どうすれば食い気を導き出す事が出来るのか、その答えが何かを1つずつ試して行く以外ないはずです。何をどのように試すべきかは、経験に基づくところでしょうが、もしそれだけであるならベテランさんには決して適わない事になってしまいます。柔軟な思考を元にして次々と試して行く以外ないのかも知れませんが、その引き出しの多さはやはりベテランさんが一歩リードしているのは間違いない事でしょうね。


 実際一向に当たりが出ずにアレコレと試していたときに、隣でポンポンと釣り上げられているとそれこそ焦りが出てしまうのですが、そこで何が駄目だろう何が足りないのかを考え続けて、1つずつ試して行くのですが、それでも答えを導き出すことが出来ない場合も多々あります。本当に悔しい思いをしてしまうのです・・・。


 しかし1日7時間程度の釣行で当たりも出ずにそれこそ帰りたくなる程、でもアレコレとしている内にアタリが頻発し出して釣果も伴う場合も案外あります。やっと努力が報われたと感じる一瞬ですが、そこまで持ち込めるかどうかは柔軟な考え方が必要ではないでしょうか。


 ニュートンがリンゴが木から落ちたところを見て、万有引力を発見したのですが、一般人はリンゴは落ちるのは当たり前と思うだけです。やっと食い当たりが出たとしても、餌があるのだから食って当たり前ではなくて、どうして食ってきたのだろうと考えるのも必要ではないでしょうか。


 実は両うどんの場合は振り切りでの餌打ち方が基本ですが、落とし込みをすると当たりが出る事があります。勿論反対のこともありますが、単に餌の沈下状態の違いで食い当たりが出せるのですから、答えはどこに隠れているかはわからないですよね。


 単純に厳寒期は当たりが小さくて敏感な浮きを使うのがスタート段階の心構えですが、餌も小さく針も小さくする事が要求されますが、同時に集魚効果が落ちてしまいます。それを解決するには何をすべきか、どのように攻めるべきか・・・。


 実は餌を小さく針も小さくして試したことがあります。結果は・・・思うような結果は出なかったのです。やはりそれだけでは駄目だって事ですよね。


 やはり厳寒期といえども釣り堀の魚は口を使います。撒かれる餌に慣れているのですから、その状況を作り出すことが必要と考えます。そのためには早く当たりを出すのではなくて、如何に食い気のあるヘラブナに対して集魚効果を発揮することが出来るのかを考えるわけです。


 盛期のように盛り上がるほどの集魚効果は発揮出来ないでしょうが、ある程度は効果があると思うのです。冬期だから待ちの釣りをするなんて消極的な釣りをすると、納得出来る釣果は決して得られないはずです。


 実は先の大会で当たりが出せずに苦労したのですが、色々と試した結果としてラスト1時間で、集魚効果を発揮して釣果を伸ばすことが出来たのです。厳寒期にも拘わらず目に見えるほどヘラブナが集まって来たのです。何が原因で集魚効果が発揮されたかまでは、まだ整理が付きませんが、ある瞬間ヘラブナにスイッチが入ったとしか考えようがありませんが、結果として報われるまで努力が出来た事になります。


 報われるまで努力するのはとても難しいことですが、私のような釣技が伴わないものにとっては、待っていても良い結果は出せませんので創意工夫が必要で、それこそ攻めて攻めて・・・・撃沈するのもまたアリって事ですね(笑)。実際過去に2度もう無理!って諦め逃げ帰ったことがあるのです(T-T)。


 釣れない事もヘラブナ釣りですから大いに楽しみましょう!!