両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

常時50枚の釣果と大助を釣り上げるために

 ヘラブナ釣り カセットボンベのへーーっ!

 私がよく訪問している釣天狗池では、自由にカセットコンロが使えます。その時に使用するのがカセットコンロですが、この時に使用するガスボンベは、売られている価格に随分と違いがあります。これはいったい何が違うんだろうと思っていました。
 単純に有名メーカーの商品とサードパーティーの違いかと思っていたのですが、この価格差にはちゃんとした理由があったのです。


 実際安く手に入るものでは3本300円台から、最近はやや値上がりしていて400円台だったりしますが、私はまだ見たことがないのですが、100円ショップでも売られていると聞きます。


 それに対して700円台から800円台と2倍以上の価格差で売られているものがあります。ガスで有名な岩谷産業のものが比較的高価だったので、そのためにメーカー品とそれ以外と思ったのですが、実はイワタニ製がメーカーだから高いというものではなく、ボンベに充填されているガスに違いがあったのです。


 市販されているカセットコンロには大きく2種類に分かれます。1つは鍋物など食卓で使用する般的なカセットコンロですが、もう一つは登山などで使うカセットコンロに分かれます。この内の登山用は特殊で、携帯に便利なように小型化されているのですが、使用するガスボンベの形状にも違います。また種類も豊富で超寒冷の高山で使用するガスも用意されています。


 では一般的なカセットコンロで使用するガスボンベは、JIS規格によって統一され、機器にはJIA(日本ガス機器検査協会)の認証マークが付いていて、形状は統一されるようになったのですが、統一されるようになったのは、阪神淡路大震災が切っ掛けとなりました。


 それまではカセットコンロとガスボンベは、それぞれのメーカーによって違いがあり、同じメーカー品でなければ使用が出来なかったのです。そのため震災時には別メーカーでは規格が違っていたので使用が出来ず弊害があったため、規格を統一することでメーカーを問わす使用できるようになったのです。
 ただ使えるようにはなったのですが、現在でも同一メーカーを使用することを推奨されていますので注意して下さい。


 さてこのカセットコンロ用のガスの価格違いについては、充填されているガスの違いによるもので、そのガスの種類はノルマルブタン ・イソブタンがあります。この内イソブタンの含有量が多いほど高価になっています。


 イワタニ製のカセットボンベは、イソブタン:約30% ノルマルブタン:約70%含まれています。同じイワタニ製のゴールドはイソブタン:約70% ノルマルブタン:約30%の割合です。つまりイソブタンの含有量が多いほど高価になります。安価なタイプの内容ガスは何かですが、100%ノルマンブタンです。


 ガスの種類の違いで価格が違うのですが、液化ガスとして有名なのかせプロパンガスです。このカセットボンベにもプロパンが充填されているタイプがあるそうですが、液化ガスのなかで一番高価なのがプロバンガスです。


 どうして一般家庭ではプロパンガス(LPG)が使用されるのかですが、沸点の違いが大きく拘わっています。沸点とは液体から気化する温度のことです。水は100度で気化しますが、空気は-194.3度ですから地球上どこにていも空気は凍らないのです。
 コップの水が時間と共に消えますが、あの現象は帰化ではなくて水分子が空気中に飛び出しているからです。洗濯物が乾くのも同じ原理で、決して気化しているわけではないのです。


 ガスも種類によってこの気化温度が違っていて、プロパンは-42.04・イソブタンは-11.72・ノルマンブタンは-0.5です。つまり外気温度で気化に影響を与えてしまいます。気化が出来なければガスとして使用できませんので、火が付かないことになります。


 万年雪の積もる高山や厳寒地方では、イソブタンのガスでは気化できないので火が付かないのです。またイソブタンでも20度まで下がると火が付きませんので、国内でも雪が降る地方がありますので、そんな気象条件によって左右されないプロバンガスが、家庭用燃料として使われています。そのガスボンベを温める装置が付いているタイプもありますので、その組合せによって違いはありますが、気化する温度によって火力にも影響が出ます。
 
 ノルマンブタンの気化熱はとても高いので、冬期などは気化熱に近い気温になります。そのためとても火力が弱くて、水を沸騰させるにもとても時間が掛かってしまいますが、イソブタンではもっと低で温気化しますので、冬期でも火力が強く湯を沸かせるのも短時短にです見ます。


 また単に外気温に左右されるだけでなく、ガスを着けているとガスの気化が続いていますので、気化熱によってガスボンベそのものが冷やされて、余計に気化できなくなってしまいます。これはプロパンガスでも同じ事で、長時間使用を続けているとボンベの外側に氷が付き出すほど、温度が下がってしまいます。


 このような現象のために、釣り場など平地であっても冬期には、安いガスボンベでは火力が弱く、湯を沸かすだけでも時間が掛かってしまうことになります。つまり冬期はイソブタンが含有しているガスボンベを使う方が良いのです。


 最近見る機会が減りましたが、ガスボンベを使用したストーブを持ち込まれるか違いましたが、そのガスも安価なタイプでは火力が弱く、イソブタン入りのボンベの方が火力が強いので温かいのです。


 家庭では極端な低温になる事はないと思いますので、安価なタイプで十分に使用できると思いますが、キャンプブームの昨今では、やはり高価なガスボンベを使用する方が良いことになります。


 ってことで、なんでもそうですが、価格には意味があるって事ですよね。使用する竿も価格差も、素材差もあれば製造する手間なども含まれるでしょうから、何を求めているかで竿選びも違ってきます。
 なにも各メーカーのフラッグシップ竿が全て良いのではなく、竿に求める性能を満たしている竿が優秀な竿だと、、、、私は思いたいのですが、貧乏人の僻みでしょうか(T-T)。