両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

常時50枚の釣果と大助を釣り上げるために

 ヘラブナ釣り 防寒対策を万全に

 ヘラブナ釣りは厳寒期でも行いますので納竿時期はないのが本来です。夏場ではパラソルを使うのが暑さ対策だったのですが、充電式の扇風機を使うようになり少しは快適になったのです。このところの猛暑ではそれでも追いつかず、空調服を着るのか当たり前になりつつあります。


 では冬期はというとテントを使って防風対策をし、尚且つカセットのストーブを使って暖を取ることが一般的でした。当然それだけでは追いつきませんので、ダウンジャケットを着るのが当たり前になり、それこそ上着だけでなく上下がダウンスタイルなんて事もあります。


 別に素材が羽毛だから温かいというものではなく、ダウンによって膨らみ空気の層を厚くしているためです。魔法瓶は2重構造になっているのですが、もっと断熱効果を上げるためにその間は真空になっています。


 膨らんでいるために外気と触れず、体温で温められた内部の空気を外に漏らさないために温かく感じるのです。反対にいいますと外気がジャケットの内部に入り込むと冷えてしまいます。


 実はダウンのジャケットや羽毛布団が膨らむためには、空気が中に通る必要があるのです。膨らんでいるジャケットも小さくたたむことが出来るはずですが、それは内部の空気を押し出しているためで、またそれを広げると膨らむのは内部に空気が入り込むためです。


 ということは簡単に空気が取り込めなければ膨らまないのですから、少し強い風が吹くとダウンジャケットは寒いのです。羽毛布団も暖かくするためには、布団の上に毛布を1枚掛けるだけで暑く感じる事が出来るのです。


 その羽毛ジャケットや布団の使われている羽根は、多くが中国製で一部フランスなどの羽根が使われます。中国では基本ガチョウの身を食べますし、ガチョウの卵も食しますのでいわゆる食用のガチョウから羽根を取ります。フランスなどではフォアグラ用に飼育されているガチョウから羽根を取ります。


 高級羽毛とされているのは、しっかりと成長したガチョウから捕れる大きなダウンになります。つまり食用では柔らかい肉が好まれますので未成熟の羽根となり、採卵する場合は成熟していますので大きく育ったダウンが取れます。
 ヨーロッパのフォアグラ用のガチョウも3ヶ月の飼育ですから、実は未成熟な羽根が取られていることになります。
 ヨーロッパ産だから高級とは限らないのですが、何故か高級品として取り扱われています。


 ジャケットでも名の通ったメーカーものでは1着20万円程度します。中のダウンがどこ産かは明示されてなかったと思いますが、フランス羽毛はとても残酷な飼育方法の環境で育ったガチョウの羽根なんです。


 フォアグラの生産現場は、餌を無理矢理食べさせて身動きが一切出来ない飼育環境です。血抜きも生きたまま首の下を切り心臓の動きによって吹き出させます。まぁ毛皮を取る場合は生きたまま両手足首を切って、生きている間に皮を剥ぐのですが・・・、そうしないと毛が抜けてしまうのです。人間はなんと残酷なんでしょうね。今では毛皮を着る人は減っていると思いますが、ダウンジャケットの需要は高まりこそしても、決して少なくなることはないと思います。


 保温するためには風が通さないこと、外気と触れないこと。外気に触れて温度の変化が起きることを熱交換といいますが、風呂の湯を熱くするのも直接火で炙っているのではなくて、熱い湯の通っている配管に冷たい水が触れることで温めています。


 熱交換が起きなければ温かいのですから実は羽毛素材でなくても良いのです。風の通しにくい素材で少しの厚みがあれば温かいのです。こそで登場したのがゴア社が開発したゴアテックスです。風や水を通さず湿気だけは通す素材です。とても高価に流通していますが、少々の風は通しませんので、風が強い日などでは羽毛ジャケットより温かく感じるはずです。羽毛だけでなくゴアテックス素材を1枚車に用意しておくと風の強い日の防寒対策は万全です。


 ただ通気性の関係でゴアテックス素材を利用した羽毛ジャケットはまだないと思いますので、ポリエステル綿入りのジャケットになります。私が釣り用に使っているジャケットはこちらのタイプで、尚且つフードが着いていると万全で、フードをかぶることで1枚多く着ていることと同じ保温性を発揮するのです。


 また今年からズボンを細身の羽毛パンツにして、ゴアテックスのオーバーパンツを重ねてはくようにしているのですが、それはそれは保温性が高くて、日差しが強い日にはお尻に汗をかくほど温かくなります。


ヒーターベストも用意していますが、今のところベストを着てもヒーターのスイッチを入れる必要がないと感じているのですが、厳寒期でも寒さを感じることなく快適に過ごすことで、転倒事故も防ぐことが出来ます。歳と共に骨も弱くなっていきますので、事故防止のためにも防寒対策は十分にしましょう。