両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

常時50枚の釣果と大助を釣り上げるために

 ヘラブナ釣り 釣り方に適している竿選び

 私の釣り方は底釣りですが、チョウチンスタイルではなくて沖の底釣りです。チョウチンと沖底では竿に要求される性能に違いがあります。


 竿先のほぼ真下を釣るのはチョウチンスタイルですから、ヘラブナを掛けた瞬間に竿と魚の角度は90度に保たれています。つまり竿の性能が100%発揮出来る状態です。
 それが沖底であれば竿先とヘラブナの位置関係から130度から150度の角度になっています。浅い池ほど角度は鈍角となります。


 この関係からどんな竿が適しているかです。先ずはチョウチンですが、ヘラブナを掛けた瞬間に竿の性能が100%発揮出来る状態ですから、いってみれば何だって良いのですが、敢えて言うと胴の強さが要求されます。
 胴が強いことで底への突っ込みに耐えられて、ヘラブナを浮かすことが出来るのですが、沖底であれば竿とヘラブナの位置が鈍角になっていますので、胴が固いと竿の弾力が使えずに、竿そのものを立てることが出来なくなります。


 私の経験では今は廃盤となった神威が一番先調子だったと思うのですが、17尺を使って2mの水深の底を釣っていたのです。17尺ですから5.1mあります。水深が2mですから浮きの位置は8.2m先にあります。
 竿は竿先を水中に入れていますので、下向きになっていますから、合わせた瞬間はほぼ180度状態です。その状態から竿を立てるには腕力が必要になるのですが、本式のような本調子の竿であれば、竿先が全く上がらなかったとしても胴が曲がりますので、神威に比べて角度が鋭角になりますので、伸されることなくヘラブナの引きに耐えることが出来るのです。


 つまり沖底を釣る場合には、胴のしなりが要求されるのです。そのために硬式先調子はチョウチンには向いていますが、沖底には適してない竿選びとなってしまいます。勿論腕力があれば無視して良いのですが、私のような非力な者にとっては、ただ単に伸されるだけで竿が全く立たないのです。


 ヘラブナのサイズにも当然関係してきます。25㎝から30㎝程度であれば苦もなく竿を立てることが出来るのですが、35㎝を超えると全くといって良いほど竿が立たずに、場合によって伸されてハリス切れを起こしてしまいます。


 そういう意味もあって本式を中心的な竿として使うようになったのですが、本式の本調子はヘラブナのサイズが大型化するに連れて負担となってきます。
 かといって硬式先調子では竿が立たないのですから、そこで必要となったのがHERA Xです。HERA Xは硬調子となっているのですが、胴がしっかりと曲がるのです。曲がることで全体として耐えられますので、少々大型のヘラブナを掛けても竿を立てることが出来るのです。


 これはシマノの紅月も同じ理屈ですから、私は池によって使い分けるようにしています。


 やはり大型主体の池では硬調子がヘラブナに翻弄されることなく使い易いのですが、小型主体の池では引き味が楽しめないので出番はありません。ただ釣り場の環境によって釣り人同士の感覚が狭い場合には、強引に取り込む必要がありますので、硬調子が有効に使えます。


 釣り方と環境によって竿を使い分けることで、より楽しめたり楽な釣りが出来ますので、釣り方に合った竿選びは案外重要だと思います。それこそ昔々の竿は先調子過ぎて、1番か2番が少し曲がる程度で、全体が優雅に曲がる竿はとても少ないのです。出来れば新しい竿を1本手に入れるのも良いことだと思います。キットこんなに進化しているのかと感じることが出来ると思います。