両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

常時50枚の釣果と大助を釣り上げるために

 ヘラブナ釣り 浮き価格は釣果に比例するのか

 ヘラブナ釣り師はどうしてあんなに多数の浮きを持っているのでしょう。浮きケースに入りきらないものまで含めると100本より少ないことはないのではと思えるのですが、そんなに多数持っていたとしても案外いつも使っている浮きは決まっていて、多数ある浮きの数本程度にだけ出番があり、他は浮きケースの中で眠ったままではないでしょうか。


 不思議と小さいサイズから長いサイズまで揃えている方が多く、浮きケースを見ると見事に並んでいる光景を目にします。でもその段階的に揃えた浮きでも実際は数本使っているだけで、最小や最長の浮きを使うことは殆どないのではないでしょうか。それでも揃えたくなるのはヘラブナ釣り師の性と言えるのかも知れません。基本ヘラブナ釣り師には収集癖があると思っているのですが如何でしょう。


 私もご多分に漏れずついつい揃えてしまうのですが全てのサイズの出番はなく、それはいつも使用する竿の長さが決まっていることに由来するのではと思うのですが、最近は終活の意味もあり出来るだけ使いたいとの思いからもなかなか使えないでいます。


 それも竿の収納時に仕掛けを外さずに収納しているのですが、その仕掛けも浮きを着けたまま竿袋の上から巻き付けています。
 浮きを折らないために竿袋で包むようにして巻き付けるのですが、浮きとオモリのバランスは取れていますので、竿交換も楽で床取りさえ済めば直ぐに釣り出すことが出来るのです。釣り出すまでの時間の短縮というか節約は小市民的な感覚そのものですよね。


 ところで浮きの材料としてはクジャクの羽根・茅・バルサ・プラスチックとありますが、バルサは中国製でとても安く手に入りますので、使い捨てとは言いませんが少々乱暴に扱っても気にする必要もなく楽です。また茅も材料としては比較的安価ですが、作家物になると素材に関係なく高価に出回っているようです。ようですとしか言えないのは私的には安物しか使っていませんので、高価な浮きを失ってガッカリすることもなく平然としていられるのは、安価な浮きを使用することは精神衛生上にも役立っていると思うのですが、高価な浮きを揃えられる方はやはり高価な浮きの方が良いとの考え方があるのでしょうね。実際1,000円の浮きと10,000円の浮きでは釣果にどの程度の差が出るのでしょう。高価な浮きを使ったから良く釣れるとは聞いたことがないのですが、高価な浮きを使っている皆さんはひとり爆釣してはほくそ笑んでおられるのでしょうか。


 私的には羽根素材が好きで良く使っているのですが茅とはそんなに差がないと思います。ただ必要以上に浮力がありすぎる場合がありますので、何が何でも羽根が良いとも思わないのです。バルサについては好んで購入することはないのですが、実は案外明確な当たりが出て良い釣果を得ることもあるので、時と場合によっては使い分けるようにしています。


 ところで茅ですが、あの茅とはいったいどんな素材なのでしょう。その昔の極細のうどん浮きを作っていた時期があるのですがその頃はススキを使っていました。冬になりしっかりと乾燥していて曲がりのないものを選んでいたのですが、浮き用の茅とススキき全く違います。他に河原や琵琶湖畔に生えている葦(ヨシ)を使ったことがありますが、やはり市販されている茅とは全くの別物です。


 屋根の茅葺きで使用されたり日除けの簾(すだれ)や偉い方の御簾(みす)は、この葦(ヨシ)が使われています。


 葦とは1つの植物を指す言葉ではなくイネ科の植物のことで、ススキやヨシなどの総称として葦と表現していますが、私が今まで見ていたなかに市販されているような葦は見たことがないんです。


 全く別物で蒲の軸が葦に似ているのですが、葦より遙かに硬い素材ですからまた違っているのでしょう。ということはあの葦はいったいどんな植物なんでしょう。


 何となくのイメージとしては日本のヨシに近い物ではないかと思うのです。竹といっても多数の種類があるのと同じで、東南アジアか中国かアジア圏でしょうが、日本以外のヨシではないかと思えます。


*実はこのブログを書いている段階で葦の正体がわかりました。それは次の機会に取り上げます。


 そうそうヘラ竿として竹竿がありますが日本産の竹が使用されています。真竹や矢竹が使われていますが、特に高野竹が優秀な竿竹として利用されています。ただ竿を割って合わせて作る六角竿のような、今でもフライロッドでは中国の竹(トンキンケーン)が使われています。日本の竹は竹の外側のエナメル質が薄く中国製の方が肉厚で、六角竿にすると腰があり世界的に使われているのです。


 葦の浮きも以前は羽根浮きのように割って貼り合わせていたと思うのですが、今では熱を加えてガラス管で成形する作り方になっています。割って作るよりとても簡単ですが、反面同体積では浮力が減ってしまいます。それは無理に細めたトップの付け根や足の部分が、圧縮されているために浮力が減ってしまうからです。


 高価な葦の浮きはキット割ってから貼り合わせてるのだろうと思うのですが、それが面倒で私は浮き釣りから卒業したのですが、ガラス管を使うタイプなら随分と簡単そうですから、また浮き作りをしてみますかねぇ・・・