両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

常時50枚の釣果と大助を釣り上げるために

 ヘラブナ釣り 大会規定ルールと使用オモリ

 大会を開催する上で参加者が公平に競技するためには、それぞれの工夫がされていると思うのですが、重量競技とかサイズ競技は成績の付け方ですからまた別としても、道具類については細かな設定をされている場合があります。単純に当日の使用竿に対する尺数の規定もそのひとつで、釣れても釣れなくてもその尺数で如何にして釣果を得るにはどうすべきか、それこそ釣り方の工夫なども試されることになるでしょう。


 仕掛け糸の号数規定もそのひとつですが、道糸とハリスについては太さの最大号数の規定は設けられていたとしても、細さについて規定されていることはないのではと思います。ただ本当は太い方より細い方の規定を設けるべきで、細いほど吸い込みが良くなって釣果が上がると思うのですが、厳寒期でなければそんなに差は出ないかも知れないですけどね。


 釣りクラブによってはそれぞれ工夫されていると思うのですが、私の知る限りですががまかつでの大会では特に細かな規定が設けられています。特に浮きに関しては細かな規定が設けられていて空針状態で浮きのトップが見えていること、浮きが自立したあとの当たりを取ること、浮き止めゴムの間隔は1㎝以内、穂先から浮きトップまで浮き1本以上の間隔がある事などですが、それも皆が公平に大会が開催できるためのものでしょう。


 今回特に取り上げたいと思いましたのはオモリについてです。ヘラブナ釣りの場合にはオモリを付ける位置について規定があるのはご存じでしょうか。元々は暗黙のルールであったはずですがメーカー主催の大会ルールでも規定されています。規定としてはハリスと道糸の繋ぎ目に取り付けることとなっています。
 つまりオモリ位置を道糸の上方に付けるとハリス長を伸ばしたことと同じになりますので、ハリス長規定のある池では特に違反行為になるのです。まぁ野池などでは良いのでしょうが釣り堀なとでは慎むべき行為です。


 オモリの取付位置としてもう一つあります。海釣りでは当たり前の多段シズの付け方がヘラブナ釣りでは禁止とされています。どうして禁止なのか私には良く知らないのですが、1つはハリスの繋ぎ位置に付け他としても、他は離しても良いのではと思うのですがそれも禁止されています。やはり落ち込み当たりを取ることの禁止とハリス長との関係ではないかとと思いますが実態は知りません。


 ただ許されている付け方があります。それは1つの板オモリだと巻量が多く太く膨らんしまう場合は、2つに分けて取り付けても良いことになっています。但しその場合も2つのオモリは隣同士にくっ付けて取り付けることとなっています。つまり散らして付けてはいけないのです。


 では最低限2つ程度は付けて良いのですから、全てを板オモリを使う必要がないのではないかと思うのですがその前に板オモリは何回使うのでしょう。
 仕掛けに1度巻くと仕掛けを作り直した場合にはもう捨ててしまうのでしょうか。それとも何度も使用するものなんでしょうか。
 浮き箱を見ますと浮きの足に板オモリを巻き付けている方を見受けます。1度バランスをとったオモリは捨てがたくて次にも使用するためでしょうか。私も何度かそんなことをしていた時期があるのですが、枚数を多く釣り上げた時には決まって板オモリが変形してしまうんです。巻き付け方が下手くそなのは解っていますが何度やっても上手く巻き付けられないんです。上手い方はそれはそれは綺麗に巻き付けられていますで変形は起きないのかも知れませんが、私の場合は途中で曲がったり巻き付けている端が撚れてきたりと、綺麗な形で残らないことが多いのです。
 歪みの出た板オモリを綺麗に伸ばしたところで元のようには決してなりませんので、今のところは専用容器に入れて残しているのですが、それを使う時は浮きバランスを少し調整したい時に薄く切って取り付けるのですが、そんな使い方ではなかなか減らずに溜まるばかりになってしまいます。


 そこで一計を案じて噛みつぶしのオモリを使うのはどうだろうと思うのです。元々板オモリを使うのは感度の良いヘラ浮きの調整のためのもので、噛みつぶしオモリでは調整が出来ないためと細い道糸を傷つけないために使われないのですが、最近中通しのヘラブナ専用オモリが出ています。それだと道糸を傷つけることもなく安心して使えるのですが、残念なことに仕掛けを作り直すとその中通しオモリは再利用できないんです。
 それなら安価な噛みつぶしを緩く取り付けるのが良いのではと思うのです。そしてバランスを取るための調整として板オモリを使う事も可能だと思うのですが、こんな考え方は間違っていますでしょうか。
 ガン玉も昔ながらのものは案外硬くて道糸を傷つけてしまいますが、外国製ですがフライ用などはとても柔らかいオモリですから傷が付きにくくなっています。但し柔らかいタイプは強い合わせを繰り返すと外れることがありますので、途中で緩みがないか確認する必要もあります。
 といって噛みつぶしオモリを使う利点はどこにあるのかですが、私の下手くその板オモリの取り付け方法にが原因でもありますが、量を多く巻くと巻き終わりが剥がれてくるんです。剥がれ出すとハリスにヨレが掛かったりと良いことは何もないのです。だったら厚めの板オモリを使えば良いのですが、厚めの板オモリは余計に巻き辛くて変な巻き方になってしまいます。
 そこで噛みつぶしオモリを使うことで板オモリ量が減りますので、簡単にめくれなくなるんです。まぁ私の下手さ加減によるものですから上手い方には関係のない話でしたね。


 そうそうタングステンで出来たオモリも出だしています。粘度タイプもありますし中空タイプもあります。まだヘラブナ釣り用としては出回っていませんが、ルアーではタングステンが鉛から取って代わろうとしています。
 タングステンの良いのは鉛よりも比重が大きいことです。少量で十分だって事ですが反対に言うと調整はしにくい可能性があります。比重としてはプラチナが最も大きくて21.5あります。重いとされている金が19.3でこのタングステンは金と同じ19.3ですから相当な比重です。鉛は11.4ですから相当な違いがあることが解りますね。
 ただ少々高価ですから・・・やっぱり板鉛にしておきますか(笑)。


 最後は大会ルールの話題から随分と離れていきましたが、SDGsも少しは考えるべきで鉛害も本来はとても深刻な問題です。池に溜まっていく鉛のオモリは果たしてどうなっていくのでしょう。
 実は鉛の回収については各地方で規定が設けられています。京都市では回収出来ない有害ゴミに指定されているほどです。指定業者が回収するほど問題のある鉛ですから、釣り用だとしても今後は問題になる可能性があると思っています。今のうちに何か対応できればと思うのですが、タングステンは毒性もなく安全な金属ですが希少金属に分類されていますので本来はリサイクルされるべき金属なんです。何か有効なものが出るまでは今のまま板オモリの使用が続くのでしょうが、釣り堀などで回収ボックスを設置するなどの対応が必要かも知れません。