両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

常時50枚の釣果と大助を釣り上げるために

 ヘラブナ釣り ヘラブナの住む世界は小さな宇宙

 ヘラブナ釣りを続けていますと、何となく解ったような気になっててしまいますが、実際は全く知らないのと同じではないかと思うのです。飼っている金魚でも餌食いの良い日もあれば悪い日もあります。


 飼育環境が悪化すると食いが落ちる傾向にあるのですが、先を争って食っている間はその環境も安定していると理解していますが、少し調子を落とすと全く食わなくなったりノソノソと食いに来たりします。


 自然環境の中でヘラブナは何を餌にして生きているのでしょう。成長を続けているのですから、自然環境の中にも成長に必要なだけの餌が確保出来ていることを意味しますが、そんな環境下で生息しているヘラブナであっても、釣り人が使用する餌に寄り食ってくるのですから、自然環境にある餌より人間が作り出した餌の方が優秀と決め付ける事が出来るはずです。


 その優秀な餌ですら食ってこないのは何が原因なのでしょう。それを突き止めた方はいるのでしょうか。テスターの皆さんやインストラクターの皆さん、そして餌メーカーの研究者は既に突き止めてその解決策も既に確立されているのでしょうか。


 こうしたら良く釣れるとのノウハウを持っていたとしても、どうして食わないのかを統計的に立証されているのでしょうか。


 飼育環境下でもある釣り堀では、自然池のような餌を摂取することは難しく、当然のように池主が与える餌によって生存を続けているはずです。そんな飼育環境下でとても良い成長を続けている池もあれば、反対にとても痩せているヘラブナが釣れる池があります。池主は例外なくペレットなどを与えているはずですが、痩せてしまうのは食いの悪い環境下で飼育されていると理解すべきでしょう。そんような池は底にヘドロが溜まってしまい、撒かれたペレットが沈み込み、餌が取れない状態になっているのではとの想像も出来てしまいます。


 ヘラブナに限らず魚類の生活環境は人間には理解が出来ない世界だと感じているのです。つまりヘラブナ達がいる世界だけで小さな宇宙が形成されているのではと思えてしまいます。


 ヘラブナの世界が小さな宇宙が形成されているとすると、ヘラブナ釣りは何時まで経っても答えが見つからないのも理解できてしまいます。闇夜で針の穴に糸を通すようなものですから、当然と言えば当然ですが、いやいや私としては晴天でも針の穴に糸は通せませんけどね。(笑)。


 井の中の蛙 大海を知らず 
 まさに釣り人は井の中の蛙になっているのではと思えてきます。


 そのためヘラブナ対人間に於いては、常に人間が負けていると感じていますし、私自身してやったりと思えて日は一度としてありません。


 しかし解らないことを解らないままで通すのは我慢できません。といって探求追求しても答えが見つからないのですから、いつもいつもジレンマを抱え続けています。何時まで経っても成長しない人間って事です。


 でもね無駄な抵抗を続けては負け越すのですが、簡単に勝てないからこそヘラブナ釣りは面白いともいえるわけで、誰がどのような釣り方をしても爆釣出来る釣りだとすると、ヘラブナ釣りなんて全く面白くない釣りになってしまいますからね。


 ということは・・・また悩み続けろって事ですよね。。ハァ・・・

 ヘラブナ釣り 種の順位制から見るポイント選び

 魚の種の順位制について話を進めたいと思いますが、実は同じ種が集まるのは生物界では常識的な事で、その種が集まる原理は個々の負担の軽減やテリトリーの誇示などがあるのですが、その群には順位制が働くことがあります。


 つまりその群のリーダーが決まりそのリーダーによって群れの行動が決まるのです。基本順位を決めることで同種間の争いを防ぐためでもあるのですが、鮎などは個々に縄張りを持ちますので、他の鮎が縄張りに侵入すると追い払う行動を取ります。その原理を利用したのが鮎の友釣りですが、同じ鮎でも縄張りを持たない個体もいて、その個体は集団になってトロ場などの水域に集まっています。


 その集団の中で優位な鮎は縄張りに空きが出来ると、そこに縄張りを張るようになるのですが、他の鮎は空きが出来るまで集団のままです。場合によっては集団のままで一生を終えてしまいます。


 群を作る動物の中でもその順位を決めるものと決めないものがいます。猿のボスはとても有名ですが、鶏や馬にオオカミなどは順位を決める性質があります。反対に羊や牛は順位を決めないので、集団で移動する場合も先頭は決まっていないよう、移動途中に先頭が入れ替わってしまいます。


 さてではヘラブナはどうかですが、どうも順位制は取らないようです。もし順位制を取るのであれば、先に釣れて来るのはボス的存在のはずですから、魚体の大きなヘラブナが先に釣れるはずですがどうもそうではなさそうです。


 ヘラブナの群は、生まれた年齢かどうかは解りませんが、概ね魚体が同じサイズで群を作るようになります。そのため尺程度のヘラブナが釣れていて、その中に40㎝を超える大助が釣れることはとても希で、大助が釣れる場合はその前にも尺2程度のヘラブナが釣れていることが多々あります。


 この現象を見ているとやはりサイズが揃った集団を形成しているのではと思えるのです。


 私たち天釣会の釣り大会は枚数ではなくサイズ競争をしていますので、例え1日5枚しか釣れなかったとしても、その中に良いサイズが混じれば優勝ることが出来るのですが、反対に50枚釣り上げたとしても、サイズが小型であれば優勝することは出来ません。そういう意味では腕の差というよりも偶然の結果の競争でもあるのですが、不思議と良いサイズを釣り上げる人は決まっています。


 少々数多く釣り上げたとしても、そこに良いサイズが混ざることはとても少なくて、如何に大型サイズが釣れるようにするかに掛かっています。そこで先ほどの例ですが、釣っても釣ってもサイズが伸びない場合は、竿の尺数を変更して少しでも大型の集団がいるポイントを探る事になります。
 とはいっても早々大型サイズのいるポイントなんて解るわけがないのですが、尺数の変更をして探るのはとても良い方法と思っています。1尺変更するだけでサイズアップするなんてことも多々ありますからね。勿論釣り座が変更出来る場合はさっさと変更するのも方法です。


 ヘラブナの群には順位制はないと思いますが、同サイズで群を作る習性があると考えます。もし従量制の大会だとすると良いサイズほど重いですから、良いサイズの集まっているポイントを如何に探るかではないでしょうか。面白い事に竿の長さが1尺違うだけで釣れてくるサイズが違っている事がありますので一度試されるのは如何でしょうか。


 そして種の順位制のもう一つが同種で集団を作ることです。私は熱帯魚を飼っていますが、多品種を同じ水槽で飼っていたとしても、それぞれの種で集団を作り遊泳しています。餌を与えたときだけその集団は乱れるのですが、基本同種で固まっています。また同種でも魚体サイズが近いもの同士で固まる傾向にあります。


 そこでヘラブナ釣りに当てはめますと、釣り開始すると2~3枚はポンポンと釣れたとしても、その後はジャミが浮きを揺らしだします。それを我慢して餌打ちを続けるとジャミの動きが落ち着いて浮きの動きが弱まり出し、ヘラブナの食い当たりが出るようになります。


 つまり釣り始めはジャミも混ざって餌を追いかけますが、暫くするとヘラブナに主導権が移り、ジャミは少し離れたところに移動します。底釣りの場合では底にヘラブナで30㎝程度上層にジャミが集まります。


 ジャミに悩まされるとついつい餌打ちを控えたり、まぶし粉の量を加減したりしますが、それは逆効果で餌打ちを早めたりまぶし粉を多く使う事で、ジャミとヘラブナの棲み分けを早めるようにすると数も稼げるようになります。


 朝方はジャミの猛攻に遭ったとしても午後からはジャミが消えたと感じることがあると思うのですが、それこそ種の順位制による棲み分けだと解釈しています。

 お知らせ 第70回天釣会 月例釣大会 釣天狗池 12月3日(日) 釣り座

 来月は今年最後の大会となりますが、記念すべき第70回の節目の大会となります。いつものように釣果の良い釣天狗池の大池で開催します。


 今年も12月大会まで年間チャンピオンの決定は持ち越されました。さて誰の頭上に輝くことでしょう。


 記念すべき70回大会を開催するにあたり、第1回から徐々に参加人数が増えて又減ってとありましたが、現状では安定した参加人数となり開催が続けられています。途中鬼籍に入られた方もおられます。実際には30歳余りの年齢差がある参加者ですが、皆さんお元気で大会を楽しんでいただけていると思います。また大会はサイズ競争をしていますので、年齢差や腕の差には直接関係なく楽しめる大会となっていると思います。


 12月の大会は今年最後の大会であり記念すべき節目の70回大会ですから、何か企画をと考えているのですが、今までは1位・2位・3位そして飛び賞としてラッキーセブン賞の7位・いい人賞の11位・色男賞の16位・ブービー賞そしてミニマム賞と登録順位賞を設けていました。


 それ以外には順位によってハンデが付きますので、ハンデがなければ優勝出来たは方には大西賞を設けています。また最終の抽選会には参加費の還元をしていますので、10%~100%の還元率で、具体的には10%・20%・50%・100%の還元をしています。


 つまり何某かの賞は参加数の半数に当たり、抽選会を含めますと圧倒的な還元率となり、会計的には参加費は全て還元する形を取っています。つまり会費を取らずに運営していますのでなかなか大変ではあるのですが、皆さんによる差し入れなどでおやつやコーヒーが用意できています。


 予算のない中で70回大会を開催するにあたり、記念すべき何か企画がないかと考えているのですが、1月には早釣り大会をしますが12月に早釣り大会はどうかと思いますので、大助賞を用意しようかとも考えています。但し何枚も大助が出ると商品の用意が出来ませんので、最大の大助か先に釣り上げた釣り人を対象にするか、また本番まで時間がありますので大会を盛り上げるためにも何かを考えていこうと思っています。


 さていつものように抽選結果によって釣り座が決まりましたのでお知らせします。未抽選の方は事務局で釣り座を指定していますが、名前のない方が出席される場合は予備席に入って頂きます。


 また12月大会の結果でのハンデを翌年にも持ち越します。不公平感をなくし出来るだけ誰もが優勝出来る内容にしたいと思っていますので、1月大会もハンデを適用しますので宜しくお願いします。


 尚12月大会に茶園さんは欠席されますので釣り座に名前は載せていません。


 南側の釣り座です。8枡目に予備席を設けています。


 北側の釣り座です。南側の予備席が満席になった場合は、北側の3人関の真ん中に入って頂きます。

 第69回天釣会 月例釣大会 釣天狗池 11月5日(日)

 今月は淀の釣天狗池での月例会です。


 もう11月になってしまいましたが、今年の月例会もあと1回となってしまいました。今回も3枚長寸大会を開催するのですが、他の池のように3枚釣り上げるのに苦労するなんてことはなく、枚数はそれなりに釣り上げられたとしても、どのヘラブナを登録するかで最終検寸サイズが決まってきます。それを失敗すると順位が変わってしまいますので、どのサイズを登録するかの判断が難しく、私も何度もそれで失敗して入賞を逃しているのです。自信がないってことはそういうことなんでしょうね。


 なんとか35㎝以上を釣り上げてとは思うのですが、以前に比べて良いサイズが減ってしまったように感じます。全く居なくなったわけではなくて小型を放流してしまった結果、小型が先に食ってくるようになったがためでしょうね。


 如何に小型を避けて釣り上げるかなんてことは考えても出来そうにありませんので、実際は運任せとなります。だからこそ初心者から超ベテランまで同じ土俵で戦えると思っています。これが数釣りだとやはりベテランさんの方が一日の長があるのですから、初心者は常に負け越してしまいます。それではやはり面白くないですから・・・サイズ競争の方が競技としては平等ですね。


 ということは腕の差を争うのではなくて、運の差を争っていることになりますが、それでも連勝する強者がいるのは運がいい人ってことなんでしょうか。どうもそれだけではないような気がするのですが・・・どうでしょう。


 いつものように皆さんからの差し入れです。これら以外に小野会長夫人のお手製チョコレートとアイスコーヒーの差し入れも頂きました。


 先ずは皆さんに集合して頂きました。本日は総勢19名で開催です。


 小野会長の挨拶からスタートです。

 続いて菱田規定委員長のルール説明が続きます。

 続いて本日初参加の紹介で茶園(左)さんの友人である芋野(右)さんです。

 補足説明を私からさせて頂きました。覆面マスクにサングラスですから誰だかわからないですよね(笑)。

 北側に入った面々

 南側に入った面々ですが逆光で誰が誰だかわかりませんね(笑)

 本日の第一登録は私でしたが、最初はHERA Sの15尺でスタートです。1枚目に釣れてくるまで手間取ってしまいましたが、その1枚が30㎝余りで後が続きそうになく、早速HERA Xの7尺に変更です。変更して直ぐに競技会のスタート時間となったのですが、皆さんなかなか竿が立たずに苦労されている様子です。


 15尺から7尺に変更したのですが当たりが遠く、やっと釣れてきたのが28㎝と超小型ですが、1枚目は強制登録ですから仕方なく登録しましたがその後がなかなか続きません。しかしこのサイズでは今日の月例会の上位入賞は無理と半ば諦めていました。


 その後ぼちぼちと1枚目の登録が続きます。1㎜を競いますので目をこらして見つめます。

 
 今日の川久保名人は違っていました。なかなか良いサイズ釣り上げているのが遠く離れた私の釣り座からも見て取れます。

 やはり40㎝を超える大助で42.3㎝ありました。

 当然ハイポーズで写真に収まります。久しぶりのポーズ写真でしたが・・・何となく緊張した面持ちです。


 なんとまたまた大きく竿を曲げているではないですか!!検寸担当の茶園さんが検寸台を持って測りに行きます。


 なんと43.3㎝もあり堂々の3枚目の登録です。勿論ハイポーズ!!1枚目は心なしか緊張の顔でしたが、すっかり顔がほころんでいます。それがまた憎たらしいですよねぇ(笑)。


 今日は川久保さんの一人舞台でまたまた大助を釣り上げるではないですか!!それが43.2㎝と1㎜縮んでしまったのですが、検寸台に乗せると登録となるため43.3㎝から43.2㎝へと登録変更となりました。とはいってもダントツには違いなく、どうして川久保さんにだけ大助が釣れてきたのでしょう。


 今日3枚目のハイポーズですがもうすまし顔になっていますね(笑)。


 今日は私も含めて小型ばかりで苦労していたのですが、今日の私の成績は27枚と渋い日ではあった中ではそれなりに釣れてくれました。しかしなかなか良いサイズが釣れなくて7尺から月影の9尺に変更することで、何とか検寸サイズを釣り上げることが出来て、やっと格好が付く成績になりましたが、皆さん一様に苦労されていた様子で登録もままならず、良いサイズを狙って登録を失敗された方もいましたが、3枚の登録枚数が釣り上げられなった方も出たのです。もう少し水温が下がって安定すると違った釣果になるのではと思いますが、今日も11月とは思えないほどの暑い1日となりました。


 ということで何とか大会も無事に終了して成績の最終計算を今回は天敵松本さんにして頂きました。さて間違っていないことを祈りながら・・・・(笑)。


 本日の成績です。天釣会はダブル受賞はしない決まりになっていますので、ブービー賞は菱田規定委員長でしたが、天釣会独自の登録順位賞があり同賞とダブりましたので、登録順位賞が菱田規定委員長です。

 ブービー賞が繰り上がり広瀬さんです。


 そしてミニマム賞は福谷さんです。


 11位の良い人賞は近藤相談役です。

 ラッキー7賞は松本の長老です。これくらい喜んで頂けると賞の渡しがいもあるというものですね(笑)。


 第3位は大西王位です。


 第2位は私村田です。

 第1位は当然川久保名人でした。大西賞もダブル受賞です。ということで今日は川久保劇場となったのですが、3枚合計で120㎝を超えているのですから太刀打ち出来ません。


 初参加の芋野さんは惜しくも4位と入賞を逃してしまいましたが、ベテランの皆さんが苦労されていた中で好成績でしたからこれからも上位入賞のチャンスはありそうですね。



 本日の成績です。
 第1位   川久保   120.4㎝   12月大会はハンデ -3㎝
 第2位   村田    102.4㎝            -2㎝
 第3位   大西      98.2㎝            -1㎝




 1位   川久保    34.9 42.3 43.2  120.4㎝
 2位   村田     28.0 38.4 36.0  102.4㎝
 3位   大西     30.3 37.5 30.4    98.2㎝
 4位   芋野     29.5 35.6 30.5    95.6㎝
 5位   吉村     36.4 29.0 30.1    95.5㎝  
 6位   小野     28.5 35.2 31.5    95.2㎝
 7位   松本長老   28.5 29.0 36.5    94.0㎝
 8位   天敵松本   28.5 32.7 32.3   93.5㎝
 9位   田中     27.5 325 32.5     92.5㎝
 10位   今井    28.5 36.0 27.7     92.2㎝ -1㎝ 91.2㎝
 11位   近藤    30.0 29.3 29.7   89.0㎝
 12位   福谷    25.7 30.5 31.5   87.7㎝
 13位   広瀬    28.1 30.0 29.0   87.1㎝
 14位   菱田      29.0 27.5 33.3     89.8㎝ -3㎝ 86.8㎝
 15位   茶園      30.2 29.5 28.7     88.4㎝ ー2㎝ 86.4㎝
       関       28.0 29.7
       竹市      30.1
       紅       28.7
       竹藤      27.0

 へら専科 本日発売日 11月4日(土) 12月・1月合併号

 本日はヘラ専科の発売日です。


 今回のスポット企画3で11月から12月をターゲットとした、丁度新ベラ放流時に効果的な釣り方をグルテン餌とうどん餌に分けて取り上げています。まだ水温が下がりきらない時期ですから、冬期に有効というよりはまだ厳寒期に入る前に有効な釣り方として書いています。厳寒期になるとまた違った取り組みが必要になりますのでね。


 そしてもう一つが連載をしています考察ですが、今回は団子餌のカラツンの解消方法を取り上げています。実際は解消するというよりは減少すると表現すべきですが、チョットした餌の作り方のコツで減らすことが出来る方法を今回は取り上げています。興味のある方は是非手に取っていただければと思います。


 そうはいいながらも私自身がまたカラツンで悩んでしまうんですけどね(笑)。2月号では厳寒期の浮き選びについて取り上げています。この浮きの選び方ひとつで釣果が違ってきます。