両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

常時50枚の釣果と大助を釣り上げるために

 ヘラブナ釣り 規律の厳密化はどこまで

 ヘラブナ釣りの大会では色々な規制があります。例え違反したとしても不可抗力な部分もあるため、その場で失格になる事は少なく、単純に釣果として認めないとかポイントに組み入れないなどでしょう。


 メーカーの大会などでは審判員が設けられていて、大会の監視が行われていますので不正は起こることはないと思いますが、見えない範囲での不正は防ぎようがありません。しかし単純に楽しみの延長だとすると、そんなに厳密な規制をする必要はないのではと思ったりします。


 我が天釣会での規則もある程度は決めてはいるのですが、多くは常識的な範囲で留めていますので、ある程度は参加者自身の判断で事足りしていると思っています。ただ大会らしくするために細かく規定している部分があるのですが、それも他の釣り人による現認もどの程度必要なのかと思っています。


 単純に釣れたヘラブナは確実に口を水面から出してからタマに入れることとしています。これで口掛かりかスレの判断が出来るのですが、口の側面やアゴに掛かっている場合は判断が付きにくく、よくよく見ないと判断出来ない場合があります。ただその場合でもタマに入れて針を外す段階でどこに掛かっていたか解りますので、釣り人の良識の範囲でも判断出来るはずです。


 スレかどうかの判断を厳密にしなければならないのは、違反している人がいる可能性があることになるのですが、私の知っている限りではスレでも口掛かりをしていると主張する方は、よく見えてないのではと思ったりします。黙っていれば解らないなんて意味で口掛かりを主張することはないと思うのです。勿論この考え方は性善説に基づくものです。


 犯罪のニュースをよく見聞きしますが、どうして残りの人生を棒に振るようなバカなことが出来るのか不思議でならないのです。教師が生徒にわいせつ行為をしたとか、警察官が大麻に手を出したとか、どうしてその段階で価値判断が出来なかったのでしょう。思いとどまることで職を失うことも、社会の信用を失うこともないはずです。損得勘定をすれば犯罪は如何に割に合わないかが解るはずです。しかしそれが止められない人もいるとするなら、ヘラブナ釣りのような身内の大会ですら、厳密なルールを設けておく必要があるのでしょうか。


 いやいや別にヘラブナ釣りをする人と犯罪者と同類なんてことは全く思ってはいませんよ。誰にでも魔が差したなんてことはあるって程度の話です。


 しかし1枚のヘラブナを釣り上げることに血道を上げてしまうと、分別を失う可能性もあるのでしょうが、やはり趣味の延長線として楽しみであって勝負の結果はあとから着いてくるものとするなら、もう少し穏やかな気持ちで大会も進められるのではと思ったりします。


 厳格なルールとするなら、使用する尺数は統一すべきでしょう。浮き下も一定にして仕掛け糸の号数も何号と統一しなければ公平ではなく、浮きの長さや針サイズも統一して初めて平等なルールとなるはずです。また使用する餌についても全く同じにして、配合の仕方や水加減は自由にすることで、腕の差を競うことが出来るのではと思うのです。


 またはトローリングの大会のように釣技を争う事を考慮して、同じ重量であれば仕掛けが細い方がポイントが高くする方法があります。ヘラブナ釣りでもハリスが0.5号より0.4号の方がポイントが高くするのも方法でしょう。また竿の尺数が長いほどポイントが高いとか、釣技も争える内容というのもアリかも知れません。


 今のところ釣りクラブによっては尺数の統一をされている場合もありますが、他の細かな設定についてはされていないように思います。しかしヘラブナ釣りほど多種の釣り方はないのですから、底釣りとカッツケを同じ土俵で戦うのは、時期にもよりますがハンデがありすぎます。


 とはいうものの天釣会では底釣り限定であり、池によってはうどん限定とした上でてサイズ競争をしていますので、1㎜でも大型を釣りたいとの気持ちは抑えられません。次こそ大助と思いながら竿を握る手にチカラが入ってしまいます。まだまだ人間が出来てないと反省するのですが、優雅に竿の曲がりを楽しみながら釣り上げる事が出来るのは何時のことになるのでしょう。


 俗世間に染まりすぎている私には到底無理なんでしょうね。なんたって天釣会のメンバーの中に天敵がいるのですから・・・ハァ・・・駄目ですね。


 最後に池独特のルールがあったりして、古参が口うるさかったりします。それも池が決めたことではなくて、古参の常連達が勝手に作ってしまったルールを前面に主張されたりと、新参者にはとても行きにくい池となってしまいます。


 池を我が物顔にすることなく、皆が楽しめるにはどうすべきかを自らが率先することが、常連さんのすることではないでしょうか。新しい釣り人には一声掛けて一緒に楽しんでもらえるようにしたいものですね。


 年の瀬が迫った時期に今更ながらですが、ヘラブナ釣りは楽しみの延長線であり続けたいと改めて思いました。