ヘラブナ釣り 尿素の活用と危険性
両うどんの底釣りでは、当然うどん餌が利用されるのですが、ワラビうどんを使う事が増えたため、食用うどんを尿素で煮る方は減ったのではと思うのですが、ベテランさんの中には昔取った杵柄のように、うどんは尿素で煮るものと思っている方も多くいるはずです。
そこで今回は使用される尿素について取り上げたいと思います。尿素は無色無臭の結晶状態ですが、潮解性を持つために密閉容器で保管する必要があります。この潮解性とは空気中にある水蒸気を取り込んで、自ら水溶液となる現象のことです。そのため密閉容器に保管していないと、表面から溶け出してしまいます。
尿素は加熱することで、アンモニア・ビウレット・シアヌル酸に変わります。この内のアンモニアが問題で、特にアンモニアがと溶け込んだ水、科学的表現でいうところの水酸化アンモニウムは、優雅性物質として指定されていて、水質汚染を引き起こすだけでなく、高濃度のアンモニア水が目に入ると失明してしまいます。
またアンモニアガスは、20~50ppmでは強い刺激臭を感じる程度ですが、400~700ppmになると目に来るほど刺激を感じます。これが1,700ppmに達したガスを吸い込むと、器官や肺に水腫が出来て、30分程度で死に至ります。
そして5,000~10,000ppmでは即窒息死をしてしまいます。この5,000ppmとは0.5%ですから侮ってはいけないのです。
尿素も熱を強得ない限りは安全で、水にもよく溶けますので自家製の化粧水が作れるほどで、10%の水溶液では皮膚の保湿剤として利用され、20%になると角質を融解させる作用があります。そのため硬くなったかかとの角質を軟化させるのに使われます。
それらの事から尿素は煮ない方が良いのです。尿素の作用を100%利用する事は出来ませんが、うどんに振り掛けて吸着させることが出来ますので、熱を加える必要がないので安全に利用する事が出来ます。
また尿素は吸熱反応を示しますので、温かいうどんに振り掛けると一気に冷やすことが出来るのです。そのため煮すぎたうどんを締める作用も期待できます。余りにも柔らかくなってしまってからでは遅いので注意が必要です。
また尿素をまぶしてあるうどんは腐りにくいのですが、時間と共にうどんがとても柔らかくなってしまいますので、硬く仕上がったうどんを柔らかくする作用もあるのです。
尿素は使い方次第でとても有効に作用します。私の場合は食用うどんだけでなく、ワラビうどんの保存にも利用していますが、熱を加えないのでアンモニア臭は一切しません。