両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

常時50枚の釣果と大助を釣り上げるために

 うどんの底釣り 関西風 その6ー3

 うどんが出来ると次はヘラブナを寄せるためのまぶし粉を用意します。うどんだけではヘラブナを集める効果は何もありませんので、まぶし粉を付ける事でヘラブナを寄せるのですが、まぶし粉は、うどんの廻りに付着するだけです。その量は微々たるものために、団子より遙かに寄せる能力が劣ります。
 その為にそれぞれがまぶし粉を色々な工夫を凝らすのです。そんな人を指して薬剤師との異名も、そんなところから出来た表現でしょう。
 何をどのように添加するかは、釣り人それぞれが思いを馳せて工夫するのですが、そのベースとなるまぶし粉の基本はペレットでしょうか。ヘラブナは元々養殖されて育った魚ですので、養殖場ではペレットを撒いて育てます。管理釣り場でもヘラブナを維持するために定期的に給餌しているのがペレットです。
 その為に池で使われているペレットが1番釣れると言われてはいるのですが、個人的見解として幾ら釣れるとしても池のペレットは使わない方が良いと思っています。それは維持管理育てるための餌で釣られてしまうと釣られる恐怖や痛みを覚えてしまい。給餌された餌を食べなくなる恐れがあるからです。池主もそこの所を考えて、給仕用の餌は販売しないようにすべきだと思うのですが、現実的には販売されています。
 やはりそのペレットをベースに使用するのが、1番手っ取り早く釣れるまぶし粉に違いないと思います。また池によっては、そのペレットに色々な添加物を混ぜて健康管理に努めていますので、その餌をそのままにコーヒーミルで摺り潰してまぶし粉に仕上げるのが釣果をあげる早道です。
 私的には、池で売られているペレットは一切使わずに、養殖用として売られているペレットやヘラブナ釣り用として国内メーカーから売られているまぶし粉を利用して試しています。
 そんな中でお気に入りを1つ決めたとして、そこにもう一段階釣れる餌をと考えるのも釣り人の常で、何かないかとなるのですが、先ず基準にするのが人間の感覚です。
 誰でも思いつくのがニンニクでしょうか。あの香りは人間の食欲をそそると思ってしまうのです。メーカーもニンニク入りを作っていますが、人間も生ニンニクの香りでは食欲をそそられないのです。私自身は正直ニンニクの香りで爆釣した経験は皆無です。
 次に思いつくのがバニラの香りでしょう。人間には甘い香りと感じるのですが、アイスクリームや生クリームなど人間の学習能力でバニラ=甘いと感じるのであって、ヘラブナが甘くて美味しそうとは感じないのではないか。ニンニクと同じようにバニラの香りが有効とは思ったことがないのですが、釣り餌に添加されているのもよく見かけます。
 1番ヘラブナを寄せるのがペレットだとすると、似ても似つかない香りの添加は意味がないと思ってしまいます、ペレットの寄せ効果を消しているのではないかとさえ感じてしまいます。


 釣り人の経験則ではなく科学的実験で魚類の好餌は何かと水産学では調べられることが良くあります。
 例えば、海釣りではオキアミが絶対的な好餌として釣り餌に利用されますが、日本近海には存在しないので、近海の海の魚は生まれてから一度も食べたこともないはずなのに釣れてしまいます。磯などでは餌取りが群れで集まってくるのを見かけます。
 淡水魚でもアマゴやイワナがイクラで釣れます。決して鮭の卵なんか見たこともないはずですし、放流されたペレット育ちのアマゴやイワナですら見たことも食べたこともないイクラで釣れてしまう事実をどのように分析するか。
 ここに科学的見知による好餌の分析が成立します。答えを先に述べるとするなら、オキアミで釣れる魚、ゴカイで釣れる魚、ミミズで釣れる魚、イクラで釣れる魚の絶対的な条件はアミノ酸です。
 鮭が育った川に帰ってくる、母川回帰本能も川に含まれているアミノ酸の違いを嗅ぎ分けているとされてします。実験で鼻を塞ぐと認知出来ないこともわかっています。


 そこで、ヘラブナに話を戻しますと、1音、2匂い、3味覚、4視認となります。
 この1番目は仕掛けを振り込みますと水音が出ます。水面に落とす餌や浮きなどの着水音ですね。管理池や釣り堀では、着水音によって餌が撒かれることを学習しているのです。カッツケ釣りなどでは寄り大きな音を立てて水面までおびき寄せるますよね。
 大きな管理池でも水中に伝わる音はとても早く、空気中での音の伝達速度は1秒間に340mですが、水中は1秒間に1500mに達します。半径1500mあれは、池全体に響き渡らせることが出来る理屈になります。


 次に水中での匂いの分散速度となるのですが、これは難しくてフィックの法則で計算出来ますので、暇な人は計算してみて下さい。基本的に匂いは水流に依存しますので、下流へと流れていきます。つまり下流からヘラブナを寄せてくると考えるのが正解でしょう。そういう意味で、止水では拡散速度が遅くなりますので、自動的にヘラブナの寄りが遅い事になりますので、ほんの少しでも水流のあるところの方が寄りが早い理屈になります。


 次に味ですが、音と匂いで寄ってきたヘラブナが、食欲を増進して食べたくなるのが味ですが、匂いと味は相関関係にあり、人間でも醤油の焦げた匂いで食欲が増進して実際に食べると益々食べたくなる。これと同じでヘラブナが匂いで集まり分散しているまぶし粉を吸い込んで益々食べたくなるように仕向ける必要があります。それは甘味だとわかっています。塩味より甘味です。ただじゃあ砂糖を混ぜればとは思わないで下さい。砂糖は比重が重くてまぶし粉と分離していち早く沈んでしまいます。
 そして先に書いたアミノ酸なのですが、誰でも知っているアミノ酸は「Oの素」ですが、良い実験結果は出ていません。


 最後に残った好餌行動が視認です。餌を見て食べたくなるように仕向けるのですが、団子釣りに慣れている人は、うどんにいつまでもまぶし粉が着いている方が良いと思いがちですが、うどんからまぶし粉が剥がれ落ちてやっとヘラブナは食べてくれます。
 水面でまぶし粉が剥がれると上ずらせてしまうので底釣りが壊れてしまいます。出来るだけ水底で剥がれるようにまぶし粉を着けるのが技術となりますが、底についてもいつまでもまぶし粉が剥がれないと全く釣れないことになりますので工夫が必要です


 最終的にまぶし粉そのものの研究へと入っていくのですが、その研究に余念がない釣り人が薬剤師と称される人達ですが、養殖用のペレットは、メーカーも研究に研究を重ねて養殖業者が実際にヘラブナに与えて育てるための重要な餌ですから、素人の釣り人が考える程度は大したことはないのです。
 また釣り餌として売られているものは、養殖業者は原価計算しながら与えなければならないので、原価が高い餌は使えませんが、釣り餌に原価は養殖業者に比べてそれほど重要ではないので、贅沢に贅沢に作られていますので、これもまた釣り人が考えても追いつきもしない実験が繰り返された結果の商品となって釣具店に並びます。
 この養殖用の餌、釣り用の餌には上記のアミノ酸が実は添加されているのです。


 つまり多数市販されている中から自分の釣り方にあった餌を見つけるのがうどん釣りのまぶし粉の極意と言えると思っています。


 反語になってしまいますが、メーカーは釣れない餌は売らないとは言いません、釣れなくても釣り人の思い込みで釣れるだろうと思っている餌は売れ続けていますので、メーカーは作り続けています。個人的に全く釣れないと確信を持っている餌があります(季節や時間など要因はあるでしょうが)色々と試してみて釣れると確信が持てる餌を探し出すのも楽しみと捉えると、次の釣行が楽しくなってきますよね。
 まぁ下手の考え休むに似たりなんていうことわざがあります。間違いなく素人考えは休むに似たりですね。

 ヘラブナ釣り大会でのハンデの考え方

 親睦の意味もある釣り大会を開催してきているが、いろいろな不都合を感じ出して来た。それは誰か決まった人が連続優勝する事があったからだ。勿論釣果ではなくサイズは、腕の差や釣技の差よりも運の要素が大きいと思うが、不思議と特定の人物が多くの大助を釣り上げている。
 あまり大助を釣れない人は、数ヶ月に1匹程度の割合だろうか。この差は一体何だろうと思うのだが、違いがあるのは間違いない。となると大助が釣れない釣り人も大会に参加意欲を失うことなく、参加を続けて貰うにはどうしたら良いのかとの思いを馳せるようになった。
 結果的な釣果の差は、釣技の差であり競い合いという意味ではそれでいいのだけれど、それが常態化してしまうと他の釣り人の参加意欲を失わせてしまう。それでは親睦も目的とした釣り大会が裏目になりはしないだろうか。


 考え方の1つとしてハンデを着けることを思いつく。腕の差を縮めるためのハンデの考え方はゴルフのハンデに見習うとしても、ヘラブナ釣りでは、人の技量を数値化する事は難しい。但しポイント計算をするとそれなりの数値が出てくるのだが、参加回数によっても差が出てくるのでこれを当て嵌めるのも難しい。
 そこで考えたのは、優勝者は、次の月の参加する大会で1㎝のマイナスのペナルティハンデを科す方法だ。今のところ過去の大会では1㎝以内の差で優勝争いはしていないが、2位以下では1㎜の争いを演じている。1㎝のハンデは、淀の釣り天狗池の大助基準の考え方でも、池の隅で釣り上げた40㎝以上の大助は-1㎝となる。
 1㎝のハンデをもろともせずに次回も優勝するのは仕方ないのではないか。もっと他の釣り人にも優しい方法としては、優勝すると翌月1㎝マイナス、続けて優勝した場合は2㎝マイナスと優勝を続けると1㎝ずつ加算する方法だ。これでは流石に連続優勝は難しいと思うが、優勝者の参加意欲を削がないようにも考慮しなければならない。
 誰でも優勝の機会があるようにするには、ハンデの考え方も良いのではないだろうか。優勝者にも優しく、優勝出来てない人達にも優しいそんなルールはないものだろうか。それともあくまでも釣り大会だとするならば、連続優勝をかっさらっていくのは仕方のない事なのだろうか。

 うどんの底釣り 関西風 その6ー1

 関西でいうところの底釣りは、上針も底に釣れた上針トントンの釣りスタイル基本です。下針だけを底に着けたバランスの底釣りとは根本的に違いますが、案外誤解されている人もいるようです。またうどん専門池でも、下針だけうどんを付けて上針に団子餌を着けている人も希にいます。注意すると餌はうどんですと言われてしまいますが、うどん専門池、またはうどん釣りと言う場合は両針共にうどんを付けるのが決まりです。
 またうどん専門池では、底釣りが基本となっていますので、ルール上は、落ち込み当たりも取ってはいけないのです。完全に両針とも床に着いてからの当たりを取ることが底釣りでのルールですが、厳しい釣り大会や厳格な池のルールがある場合以外は、ついつい落ち込み当たりも取ってしまうのが実情でしょう。まぁ大会ルールはローカルルールもありなかなかややこしくなるのですが、先ずは基本の一般的なうどんの底釣りについて話してみましょう。


 両針とも床に着けて釣るスタイルだから、先ずは床を計るところから始めます。この床取りをおろそかにすると当たりが極端に減ってしまい、今日は渋い釣りだったとの感想を持ってしまいますのでしっかりと床取りをすることが、一日の釣果を左右すると言っても過言ではないでしょう。
 床の計り方は色々とありますし、人それぞれが工夫して計っているようですが、基本的には釣る位置の浮きの真下の水深を測るのが基本です。
 そんなのわかりきっているとと言われそうですが、見ていると真下を計れてない人が多々います。ベテランの域に入っている人でも長年のクセか計り方に疑問を感じることがありますので再度計り方を見直してみるのも良いですね。


 通常トップ1目盛りを残して計る場合が多いと思いますが、1目盛りでも2目盛りでも大差なく確信が持てれば何目盛りでも良いですが、1目盛りを出して底計りするのは、浮きが斜めにならなくて正確な底を釣るためと理解すると横着は出来なくなります。そして底が計れた段階で、トンボの目印を付けてトンボに浮きの餌落ち目盛りを合わせることで成立します。
 その場合でも、トンボを着けるとトンボ自体が動くことで水深がボケる事を心配して、マジックで印を付ける人もいますが、当然水位の変化が1日中少ない池でのことであって、給水や排水または底が掘れるなどをして水深が変わる場合は、やはりトンボを着けて1日に何度か計り直す方が良いでしょう。当たりが遠のいたときも必ず床を計り直すことを癖にするのも良いでしょう。


 床計りは、床計り用のゴムやオモリが売られていますが、出来るだけ軽くして浮きの真下を計りたいと思うのが人情ですが、軽いゴムはその浮力を浮きが背負ってしまうことがありますので、若干重い目の方が確実な底計りが出来ると感じています。
 また浮きに浮き輪のように浮力を増して床ばかりする器具もあるが、やはり浮きの特性を理解しながら浮きだけで床を計り、実際に餌を着けて再度床を確認すると間違いないでしょう。
 餌を付けると思った以上に浮きのなじみが増える場合があります。餌が真下に落ちていなくて、若干アンカー状態に沈んだいわゆるなじみ巾が出た事に寄るのですが、もう一つの原因は浮きの調整をしたオモリが、その浮きに対して若干重い場合がある事です。
 浮きのバランスがやや下にあることが原因と、餌落ち目盛りを針を底から浮かして計ったのか床に着いていたのかでも違ってきます。いずれにしても床ばかりオモリだけでなく、実際に餌を付けて計り直すことも重要なことです。


 また人によっては遠くへ振り込んで、いってみればオモリがアンカー状態で床を計る人もいます。個人的にはアレでは当たりが出ないと思うのですが、浮きを沈めて頭だけだし小当たりを取る方法で釣られているようですがあまりお薦め出来ませんが、それで釣果を出している人もいるのも間違いないことですが、やはり出来るだけ真下の水深を正確に計ることが床釣りの第一歩でしょう。


 私的には、消しゴムをカットして底計りに使っています。100円ショップで売られている消しゴムを色々なサイズにカットして重さの調整をし、浮きの浮力に合わせて使い分けています。鉛が仕込んであるものより確実に軽いのでアンカー状態になりにくい利点があります。なんといっても安価であり底で外れたとしても惜しくないから尚良いのです。


 次に底釣り用の浮きが重要です。浮きもパイプトップやムクトップと違いがありますが、やはり底釣り用の専用の浮きを使いたい。宙釣り用の浮きは、足が長く横に振れて安定が悪いように感じます。餌を底に付けてじっくり当たりを待つには、足が短く胴がスリムで長くトップは胴と同じ程度の長さが欲しいです。
 床取りの段階で少し触れましたが、両針とも底に着くと床計りした浮きの目盛りよりも多目に沈んでしまう。これをなじみ巾といいますがなじみ巾を出すことで両針とも床に着いていること確認出来ます。餌打ちも必ず浮きの立つ位置より沖目に打つことでなじみを出します。両うどんの底釣りでは落とし込みはしません(意識して落とし込みをする場合もありますがその場合はなじみ巾が出にくいです)。
 このなじみ巾を大きく出しすぎると当たりが小さくなってしまうので加減が必要ですが、オモリだけでなくうどんの大きさや針の重さにも大きく影響を受けます。うどんのサイズも出来るだけ同じサイズに揃えたいのですが、和ばさみやヘラでカットするだけなので、サイズはどうしてもマチマチになってしまいます。結果的になじみ巾は毎回違ってしまうのですが、そのなじみ巾を理解しながら釣ることが肝心です。それによって厳寒期には黒線だけ沈むような数㎜の小さな節当たりだったりしますが、なじみ巾の違いを理解していると的確に合わせられます。こんな小さな当たりが出るのも底釣りの特徴であり、タイミング良く合うと嬉しくなってしまいます。誰もこんな当たりを取れないだろうと1人悦に入る瞬間でもあるのです。


 その昔までは、ヘラブナのサイズも小さく、うどんも小さく、針も2号程度で、浮きの胴も3ミリ程度の太さと、何もかもが繊細だった時期がありましたが、今は大型化して餌も大きくなってしまい、使う浮きのサイズも徐々に長く大きくなってきています。
 最終的には自分の使いやすい浮きでいいのですが、竿の長さに合わせて数種類は用意したいですね。盛期のパイプトップに厳寒期のムクトップと浮きは何本も何種類も欲しいくなってしまいますが、浮きも高価でそんなに沢山は揃えられないですが、出来ればクジャクの羽根を胴に使っているものが良いと思っています。
 輸入浮きは別として、国産浮きの素材は茅かクジャクでしょう。一般的に茅の方が材料費が安価なために比較的安く手に入りますが、経験上耐久性に問題があり実際弱いと感じています。出来れば無理をしても羽根素材の浮きを使った方が長く使えて、結果的に安価になるような気がします。
 ついでにこれも個人的な感覚でしかないのですが足も竹素材が欲しいです。最近はカーボンも増えているが、浮力が落ちるだけでなく足が胴から抜ける事故も増えてしまいます。でも、最近は羽根で竹足素材は少なくなってしまったんですよねぇ。見つけるのもなかなか大変です。


 次に重要なのが目盛り巾と目盛りの色そしてトップの長さでしょうか。人それぞれ視力も違うから何が良いとは一概に言えないですが、こればかりは説明が難しいし個人的感覚が大きすぎます。
 ただ言えることは、使用する竿の長さに合わせること。短竿長竿で分けるのは当たり前でしょうが、なんと言っても長竿を振っていても視認性が高いことでしよう。短竿では楽に見える目盛りが長竿になると全く見えないことがあります。スコープを使うのも方法ですが、浮き桟橋だとスコープは揺れて全く使いものにならないので、如何に視認性が良いかで釣果の差に繋がります。またスコープを使わないお陰で余計な小当たりを取らなくなるのでヒット率も上がるのも事実です。
 また人それぞれ見え方が違っているのでどんな目盛りが良いとは言えないですが、うどんの底釣り用には、目盛りの間隔が比較的小さなものが良いでしょう。いったん底に落ち着くとジャミ当たりは別として、浮きは殆ど上下運動しませんから、小当たりを取るためにも比較的目盛り巾が小さなものが良いと思っています。


 団子を使い慣れている人も一度はうどんで釣ってみて欲しいです。初めは当たりが遠いので待てないかも知れないですが、案外団子より釣りやすいことに気がつくはです。また場合によってはグルテンより寄りも早い事もあります。池が深すぎる場合はまぶし粉が剥がれてしまい使えないかもしれませんが、3m程度であれば十分成立するので、先ずは両うどんを経験して欲しいです。キット団子で集めすぎて釣りにならない釣り人を横目にして、大いに釣り上げられることでしょう。
 肝心のうどんとまぶし粉の話が抜けてました(笑)。ではまたの機会に・・・そうそうメーカーがグルテン餌を開発し使われ出したのも、元々はうどんに対抗するためだったって知ってましたか?

典型的なうどんの底釣り用浮き(胴は羽根の2枚合わせ)

 天釣会 日曜ヘラブナ釣大会 9月9日(日)曇時々雨

 天釣会は基本オープンに参加を認めているので、近くに釣り座を構えた釣り人にも声を掛けて開催した。結論から言うとその釣り人がなんと優勝をかっさらったのだ!
 今回の釣り大会は、通常例会ではなく日曜日に気が向くと集まった釣り人同士で大会を開くもので、特別に細かいルールは設けていない。唯一のルールとしては、開催時間と優勝者1人というものだ。
 さて、今回は8名の参加でスタート。大幅に遅れて参加した人がいたが、その時は既に43.0㎝が上がっている。普通の感覚なら43.0㎝を釣り上げた釣り人が既に居るのだから、参加しないと思うのが普通だろうが、余程の自信か大会意欲かはわからないが、参加されることにした猛者だが、なんとその釣り人も終了時間間際の1分前に赤ヘラの41.0㎝を釣り上げて見せた。彼はヘラブナ釣りを初めて間がない初心者だが、毎週40㎝以上の大助を1枚は釣るから大したものだ。さすがに量は釣れないが大助は釣ってしまう。多数居るベテラン達が釣れない釣れないと嘆いている様子を横目で見て、淡々と釣り上げるのだからこれから有望人物だろう。


 淀の釣り天狗には大池と小池に別れている。定例会とは違ってどちらに入ろうが好きに釣って良いのが天釣会日曜ヘラブナ釣大会だが、今回は小池に釣り人が集まった。しかも8人中6人が40㎝以上の大助を釣り上げる。その中でも大助を複数匹釣り上げていた人も居るのだからなかなかの一日となっていた。他の2人も時間外を含めて39.5㎝を釣り上げるなど、参加者全員が良いサイズを釣り上げるレベルの高い大会となった。
 雨後のためか数もそこそこ上がり、朝一番に39.5㎝を取り上げトップでスタートを切ったが、後から後から追い越されるてしまった。私自身50匹近くを釣り上げてうどんの底釣り専門としては退屈しない釣りの1日となったが、残念ながら大助には届かなかった。


 最近の淀の釣り天狗池は、訪れる釣り人が少ない。一時期釣れないとの不評がたった事があるのでそれが原因なのだろう。また池主の手伝いをする女性も皆に嫌われるのか、不満の声が聞こえてくる。まさかその女性が居るから訪れないということは無いだろうから、やはり不評が原因と考えられる。だが1年を通じて訪れている私としては、そんなに釣れなかったことは少ない。確かに真冬に1匹だけに沈んだこともあるが、極々普通に軽く20匹は超える。真冬でも30匹台も珍しくないく釣り上げている。今の時期だと40匹以上は当たり前で、60.70匹釣れることも珍しくない。決して釣れない池とは思わないのだ。多くの釣り人が戻ってきて、池に賑わいが戻ることを期待する。
 


 釣り大会結果
 1位 竹市 44.2㎝ 賞金 1,600円  池主催の大会も優勝で1,000円も獲得している


 その他釣り人の大会結果
 大西   43.0㎝
 竹藤   40.2㎝
 小野   39.5㎝
 菱田   41.5㎝
 川久保  42.3㎝
 村田   39.5㎝
 松本 淀 41.0㎝ 赤ヘラ 


 竹竿の薦め

 最近はカーボン竿が全盛でとても使いやすいのも間違いない。1日長竿を振っていても疲労が少なくとても使いやすい。
 片や竹竿は、重く胴がカーボンに比べると柔らかいので、寄せに苦労したりもするが、だがそれでこそ楽しいとも言える。
 15尺までだとそんなに疲労感は感じないし、本調子でも大助サイズがある程度は取り込めてしまう。だが40㎝を超えるとなると一苦労。そうは簡単に寄せることは出来ないのだ。近寄ってはまた反転しと長いやり取りの時間が続く。
 竿を通してヘラの動きを感じながら、無理をしないでやり取りを繰り返す。それをついつい早く寄せようとして早く竿を立ててしまうと、一気に竿下に潜り込まれてしまいそれこそヘラの顔を出させるのは至難の業となる。そうなると竿を少し緩めて沖に出てくれるように誘導し、もう一度初めからやり取りをし直す事になる。
 慣れてくると少々サイズアップしたとしても、沖の方で顔を出させて水面を滑らせ取り込めるようになるが、これが9尺や10尺程度で軟調子となるともうお手上げ状態で、右や左と走り回りいつになったら釣り上げられるのかと心配になって来る。
 最近の大型化したヘラブナには、どうしても胴の強い竿が欲しくなる。だが同時に竿の重量も増えてしまうので疲れてしまう。この兼ね合いが難しく、釣具店で竿を繋いで降ったところで、実際に釣り上げた状態を全く想像が出来ないから不思議だ。
 軟調子はある程度わかるが、釣具店では感じなかった胴の堅さや竿の重さがドシッと響いてしまい、竿のクセはヘラを掛けてみて初めてわかる。
 やはりある程度負担も少なく、1日振り続けても疲れない竿を選ぶことになる。ただ40㎝を超える大助を取り上げてしまうと、クセが残ってしまう事もあるので竿の交換が必要になってくる。となると同じサイズを複数本用意することになるのだが、そんな経済的余裕もないのが普通だろう。そんな時はさっさとカーボンを用意して釣り出す。
 なんとカーボン竿が軽いことに気がつく。羽が生えたかのような軽さだが、これも初めからカーボンで釣っているとそうは感じないから面白い。
 取り敢えず1本竿袋に竹竿を忍ばせてヘラと遊んで貰いましょう。キットカーボンでは味わえない楽しさが伝わって来ることでしょう。